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カンボジア:縫製工場に識字率向上のための図書室設置

縫製工場労働者の識字率を向上させるため、カンボジア縫製業協会(GMAC)とNGOであるSiparは今後3年間でカンボジア国内の15工場に図書室を開設することを計画している。

SiparのHok Sothik代表によると、同団体は約1年前に実験的にこのプロジェクトを立ち上げ、プノンペンとシエムリアプの3工場に図書室を開設したという。

カンボジア縫製業協会は2018年7月まで継続する予定のこのプロジェクトの全面展開に協力する。

「私たちはこの施設を図書資料室と呼んでいます。その理由は、この施設には本ばかりでなく、健康や衛生といったテーマを含む様々な問題の関連資料も置くようにしたいからです」とSothik代表は言う。

縫製業協会のKen Loo書記長からは昨日コメントを得ることができなかった。

Siparのプロジェクト概要によると、プロジェクトの予算は総額約64万米ドルとなっている。

Siparが予算の半分を負担し、残る半分はフランス開発庁(AFD)が負担する。

Sothik代表によると、今後3年の間にプロジェクトに参加する予定の工場では、少なくとも2人の従業員がSiparでトレーニングを受け、非識字の労働者の支援ができる体制を作ることが求められている。

縫製労働者の多くが農村部の出身で、子供時代に教育を受けた経験が限られているか全く無いため、図書室に置かれる本や資料の多くが読解力の限られた人向けとなる。

簡単な本を置くことで、労働者らが昼休みにさっと読むことも可能となる。

コミュニティ法教育センター(CLEC)のコンサルタントJoel Preston氏は、従業員が健康や衛生に関する情報を得やすくなるため、縫製工場に図書室を設置するのは名案であると話す。

しかし、Preston氏は懸念も述べる。カンボジア縫製業協会が関与することで、カンボジア労働法や労働組合に関する書籍や資料が除外されるかもしれないという。

さらには、非識字の労働者は読み書きを覚える時間を取ることは困難と感じるかもしれない、結局のところ、彼らが最も気にかけているのは家族を養うために十分なお金を稼ぐことだからだとPreston氏は言う。

「彼らには限られた時間しかありません。優先すべきことが他にもあるからです。彼らの立場では、読み書きを覚える時間を取ることは非常に困難なのです。」

 



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最終更新:2015年07月30日

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