インドシナニュース

カンボジア:縫製業界で賃金交渉への準備が始まる

カンボジアの縫製業界では来年の賃上げに向けて賃金交渉が始まろうとしており、現在、毎年行われる賃金評価の最中である。

2013年末から2014年の始めにかけて賃上げを求める縫製労働者らが行ったストライキは死傷者を出す事態となり、カンボジア労働省は数段階にわたる賃金見直しプロセスを設定した。この新しい手法はより包括的であり、政府、企業と組合それぞれが関与できるもので、ストライキを組織している労働組合が抗議活動より協議を選択するようになることが期待されている。

昨年、労働者らが求めていた100米ドルから177米ドルへの賃上げは叶わなかったものの、28%の賃上げを得、現行の月額給与の128米ドルとなった。現在の賃金は名目上、政府が制定する貧困ラインの月額120米ドルを上回るものとなっている。

カンボジアデイリー紙によると、労働省は5月12日、来月新たな交渉を開始すると述べた。8月には二者協議が行われ、9月に三者協議が予定されている。その後、三者の代表者からなる労働審議会が10月に開催され、全会一致、またはそれが不可能な場合は無記名投票を行い、労働省による推奨賃金額が決定される。

新たに制定された賃金は2016年1月に発効する。

カンボジアの縫製分野ではストライキが頻発しており、もし新たな賃金が不合理であると判断された場合は新たに大衆の怒りに油を注ぐこととなりかねない。

2015年6月の始めには、ストライキ中の2000人の縫製労働者が職務に復帰するよう命じられ、またこうした行動によりカンボジアの縫製分野の評判に傷をつけていると批判された。

これら労働者はM&V International Manufacturingの従業員であり、月額交通費の15米ドルへの値上げと、日額1米ドルの昼食代の支給を含む17の項目について改善を要求していた。カンボジアデイリー紙によるとM&V社はファストファッション界大手のH&Mに納品している。プノンペン地方裁判所による命令ののち従業員らは一旦職務に復帰したものの、要求事項に関する協議が停滞すると再び仕事を放棄した。

2014年には、カンボジア縫製業協会(GMAC)はわずか10%の賃上げを求めたのに対し、最終的にはそのほぼ2倍に落ち着き、雇用者側は新賃金の支払いは困難となるであろう、そして高賃金はカンボジア縫製分野の競争力を脅かすものとなると異議を唱えた。

来年の賃金がどうなるかは未定であるものの、縫製企業側はいまだ今年1月に発効した賃上げに対応中であると報道されている。



無料レポート提供中!
~~ ミラン・コンサルタント ~~
ベトナムでのアパレル生産は
中国での生産とどこが違うのか?



カンボジア ジャンル:
最終更新:2015年06月19日

このページのトップへ戻る