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カンボジア:新作映画の中であらわになったアパレル産業の実態

人々や環境に対する、安価な衣類が招いている計り知れない影響を暴いた新しいドキュメンタリー映画によってカンボシアのアパレル産業の厳しい現実があらわになった。

映画「The True Cost」はカンボジア、バングラデシュやハイチを含む複数の国で2年以上かけて撮影された。この映画はファストファッションが世界的な衣料品チェーンの頂点の座になるまでをたどっている。またこれに関わっている地球上の人口の6分の1の人間も映している。

映画にはプノンペンで起きた2014年1月の大規模デモの映像がある。当時何万もの人がストライキを起こし最低賃金160米ドルを要求した。

日が経つにつれ警察と抗議者達の乱闘が増え、治安部隊による暴力を行使する取締りが行われた。銃声が鳴り響き、悲鳴があがる。血まみれの男性が抗議者の男性達に運び出される様子が見られる。

「私たちはただ、尊厳のあるまともな生活をするために妥当な給料が欲しいだけです。」と映画でインタビューに答える従業員は言う。

「しかし政府はどれだけ私たちが貧しく、直面している困難がどれ程のものかなど気にしていません。労働者のことなど全く関係ないのです。」

Andrew Morgan監督はプノンペンでのスタッフの時間は「とりわけ感動的」だったと言う。

「最も印象に残ったことは人々の魂です。労働者の中で人権への意識が高まり、そのことがデモへと繋がりました」とEメールで語る。

1年以上経ち、縫製労働者は2013年12月のストライキ前の最低月給80米ドルから128米ドルを勝ち取った。

しかしながら、繊維業界では高収入であることは好条件につながっていない。ちょうど今月、縫製工らをスヴァイリエン州にある工場まで運んでいた超満員のバンにバスが衝突し19人亡くなった。

「今の、この危機的な状況を思うと、悲痛な思いと厳粛な思いが交錯します。」とMorgan監督は死亡事故について述べ、「人間の命はおそらく最も尊いもので、途切れることない消費の名のもとにそれを不注意にやり過ごしてしまうことには吐き気すら覚えます。」と付け加えた。

「The True Cost」は、労働問題を扱った海外の数多の作品や書籍のうちの最新作で、労働者が安価な衣料品ために現実の犠牲を払っている姿を見せることで消費者の心を動かそうと試みている。

カンボジア通商連合(CATU)代表Yang Sophorn氏はそのような外部からの関与は喜んで受け入れると述べた。

「労働者にとって利益になるでしょう。なぜなら労働者は生活し苦しみ、雇用主に不当に利用されている現実の状況を消費国は知ることになるからです。」と述べた。

「消費国が現状を知れば圧力がかかり、それによって工場に圧力がかかることで労働者は暮らしを改善することができるでしょう。」

Morgan監督に映画を通して達成したかったことは何かと問うと、この映画がファッションの買物習慣について「家庭での会話」のきっかけになり、その結果、縫製労働者の状況が改善してくれればと答えた。

「私たちは彼らの側に立って、この戦いを支援し、(カンボジアの)人々の魂がバングラデシュのような他国へ波及してくれることを願っています。」と彼は述べた。

 

 



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最終更新:2015年06月03日

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