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ベトナム:ムオン族の民族衣装

ムオン族の民族衣装については女性の独特な衣装について語られることが多いが、一方で男性の衣装もまたユニークだ。男性の衣装の特徴としては、伝統的に、丸首のシャツ、丈長の上着、ズボン、スカーフなどが挙げられる。

男性は4枚の身頃から成る、丸首のシャツを着用することが多い。シャツは前開きで、ポケットが2つ付いている。これらの衣服は通常、綿や絹などで作られており、肩に置く布には蓮の葉が用いられる。上着にはボタンがあり、ポケットが3つ付いている。2つは蓋付きのポケットで、前見頃の2本の尾のような部分の裏にある。もう1つは小さなポケットで胸の部分にあり、左肩へと続いている。特別な行事には、紫か黄色の絹のシャツを着て、その上に式服の丈長の白い上着を着用する。

ズボンはくるぶし丈のワイドパンツで、藍染めの生地で作られている。最近では腰帯を作るようになったが、これは以前、腰紐を使用していたときに感じていた腰回りの苦しさを解消するためのものである。一昔前までは、ムオン族の男性も「ズボン用の手拭い」と呼ばれる腰紐を使用していた。

年配者は通常、髪に布を巻く。布は手拭いのようなもので、これで頭を覆い襟首の辺りに結び目を作って、ピンで髪に固定する。さらに、別の短い手拭いで頭の後ろから額までを覆い、健康的に見えかつユニークな、角のような2つの結び目を作る。

祭が来ると、ムオン族の男性は新しい衣装を着る。男性の正装は絹で作られることが多く、色は紫、緑あるいは黄色である。他にも水玉模様の紫のスカーフや、紫に変化するダークブルーの絹の腰帯、黒い絹の上着などが挙げられる。上着はハイネックで、右脇の下にボタンがあり、スリットが入っている。

一方で女性は、普段着に「pắn」と呼ばれる短いシャツを着る。これは丈の短い長袖のブラウスのようなもので、その丈はキン族の民族衣装のブラウスよりも短い。一昔前までは茶色と白の2色しかなかったが、今ではさまざまな色がある。

女性の民族衣装は黒くて丈が長い。白または茶色の長袖のシャツの前面にはボタンが1列に並んでいる。頭には白または藍色の頭巾を巻く。ムオン族の民族衣装の特徴には、衣装の裾や腰帯に施された刺繍が挙げられる。刺繍の図案をデザインしたり、衣装の色と合わせたりするには技術や芸術的な才能が必要とされる。

こうした衣装のほとんどは、生地を織って染色し、装飾を施すまですべて手作業である。またスカートには、非常に丹念な染色技術が施されており、色落ちも少なく、見事な光沢を放っている。女性は通常、自分たちのスカートをピンクや赤、緑などに染め、これに紐を花結びにした細工を施す。ムオン族の女性は、民族衣装とは女性の衣服において大切な役割を果たすものだと強く信じている。というのも、こうした衣装は、女性の腰から下を隠すだけでなく胸の辺りも覆ってくれるからだ。さらにスカートの上に巻く腰帯は、ムオン族の女性が装飾や刺繍を施す唯一の部分で、伝統的な芸術を今に伝える大切なものである。

ムオン族の民族衣装は、例えばイヤリングやブローチ、ネックレス、ブレスレット、帯飾りなど数多くの宝飾品を身に着けることで、さらにユニークで独特なものとなる。特にシルバーのものなど、これらの宝飾品は通常、高価なものと考えられており、普段は大切に保管されている。そして特別な行事や祭、結婚式などで身に着ける。

シルバーのネックレスは、ムオン族の民族衣装をとても美しく見せることがあり、女性にとっては欠かせないものである。ムオン族には2種類のネックレスがあり、1つは「lam ba」と呼ばれる平らな形のもので、もう1つは「lam」と呼ばれる丸い形をしたものである。ムオン族の女性は、大小のリングと呼ばれる2重のリングを身に着けることが多い。また富裕層は今なお、「puon khau」と呼ばれるチェーンやビーズを身に着けている。



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最終更新:2015年05月23日

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