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カンボジア:東南アジアが次の「世界の工場」へ

ANZ銀行が4月24日に発表した報告書によると、カンボジアの「安く、若い労働力」は今後10年間で東南アジアが中国を抜いて世界最大の生産基地となることを後押しするであろうという。

「アセアン:新たな展望」と題された報告書では、東南アジアは地理的な利点と他のアジア諸国に比較すると安価な労働力により、製造業者を惹きつけることになるという。

「安価で豊富な労働力を求める企業がメコン河流域地域等に移転するにつれ、東南アジアは中国の『世界の工場』の地位を今後10-15年のうちに奪うことになるだろう」と報告書は論じている。また、2030年までに、東南アジア地域の6億5000万人強の人口のうちおよそ半数が30歳以下となるとも述べている。

ラオス、ビルマ同様、カンボジアは「安く、若い労働力」をタイやベトナムの製造業集積地域での新たな生産拠点に投入することとなると報告書は述べる。その一方で、マレーシア、シンガポールが地域の金融、技術の中心地となる。

加えて、同報告書は2020年までにアセアンは世界で5番目の規模をもつ経済となるであろうと予測している。今年末に控えるアセアン経済共同体(AEC)での地域経済統合が大きな役割を果たすと見られている。

真の「国境なき経済共同体は少なくともあと15年は実現しないであろう」と認めつつも、報告書ではアセアン加盟国の大きな経済的成長を可能にするための方策はすでに取られつつあるとしている。

「貿易統合や関税削減等、いくつかの分野においてはすでにかなりの進捗が見られ、最終的にはアセアン経済共同体は地域内での相乗効果を創出し、さらなる経済成長の時代の先駆けとなるであろう」

カンボジア縫製業協会のKen Loo書記長は、この報告書は東南アジア地域で急増する人口を反映したものだと話す。

「単に人口のみを考えても、東南アジアが製造業の中心地となるという予測は驚くべきことではありません。」とLoo書記長は話す。また、カンボジア人労働者の他国への移動は必ずしも国内における製造業の発展を阻害するものではないとも付け加えた。

「カンボジア人は今までと変わらず、タイ、ベトナムやマレーシアでも働くことになるでしょう。しかし、人の流れは双方向のものになります」とLoo書記長は言う。

「カンボジアは国内人口が非常に若く、また、毎年20万人から30万人規模の人口が新規に労働市場に参入するわけですから、国内製造業も成長できます」



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最終更新:2015年05月11日

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