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カンボジア:縫製業協会会長が再選、多選制限の導入も決定

カンボジア縫製業協会(GMAC)は4月25日の年次総会でVan Sou Ieng氏を会長に再選した。Ieng氏はすでに20年以上会長を務めている。総会では同時に、任期2年間の会長職の再選は2度までに限るという新しいルールも承認した。

縫製業協会のKen Loo書記長によると、年次総会では定員25名の評議会も選出され、協会会員であるヨーロッパ諸国の企業も代表されるよう考慮した結果、新たな評議会メンバーも選出されたという。6 人が新規に選出され、残る19人はすでに評議会のメンバーであった。

「評議会は企業における取締役会のようなものです。縫製業協会の運営事項について決定するすべての権限を持っています」とKen Loo書記長は話した。

カンボジアの縫製製品輸出額は60億米ドルにも達し、同国の国内総生産(GDP)のおよそ3分の1を占めているが、このところカンボジアの縫製産業にとっては波乱の2年間であった。

特に2013年末には、賃金の引き上げを求める縫製労働者らのストライキと抗議活動が拡大し、暴力的なものとなったため、数日にわたって産業全体が事実上の麻痺状態に陥った。2014年1月3日に軍警察が介入し、抗議者らに発砲したことで事態は沈静化したが、結果、少なくとも5人の犠牲者を出した。

暴力と操業停止の結果、外国ブランドの中には他国により多く発注することを決定した企業も出た。2014年には、カンボジアの縫製製品輸出の成長率は前年のおよそ2分の1となった。しかし世界銀行は、これは他国の台頭による競争環境の激化と、政府が通貨リエルを固定している米ドルの高騰も要因であるとしている。

2015年1月に縫製労働者の最低賃金が28%上昇したことも縫製業界への負担を重くしている。また、政府が2015年中の成立を望んでいる労働組合法を巡って、縫製産業といくつかの労働組合との関係が悪化している。

労働組合法、そして現在法案作成中のNGOや各種協会を規制する法律の双方に、指導者の多選制限の条項が含まれると予想されることも、縫製業協会が今回会長の多選制限を決定した理由の一つであるとLoo書記長は話す。

「縫製業協会がどちらの法律に当てはまるにせよ、今後成立するだろう2件の法案を意識した決定です」とLoo書記長は言う。

任期を2期までに制限することで縫製業協会に国際的な慣行を取り入れることともなるとLoo会長は付け加えた。

しかし、2期の任期満了後に別の立候補者がいない場合は、この多選制限の原則は適用されないという。

 

 



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最終更新:2015年05月02日

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