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カンボジア:プノンペン・デザイナーズウィーク(PPDW)開催される(前)

4度目の開催となるプノンペン・デザイナーズウィーク(PPDW)では、「Now is the Future(未来は今の積み重ね)」をテーマに、観客の反応を見るためのアバンギャルドなファッションや、国内外の8つのブランドによるオーソドックスなレディーメードのファッションなどを披露した。

同ショーはFashionLab Magazine社の主催によるもので、開催期間は先月26日から28日夜まで開かれた。

だが同ショーの開催により、ある疑問が投げかけられている。それはまだ「ひよっこ」のカンボジアのファッション産業にとって「今後の課題は何なのか」ということである。

ショー全体を通じて、デザイナーらは同ショーのテーマをさまざまなアイデアで表現した。

Phka Kn’jayのオーナーでデザイナー、Pich Thavy(35)氏は28日夜、レトロなファッションをモダンに仕立てたリネンのドレスやシャツ、パンツなど、新作を披露した。

Thavy氏は「1970年代のスタイルを今風にするのが私のデザインです」と説明する。同氏は約1年半前、プノンペンの242通りに自身のショップをオープンした。

大学で英文学を専攻した同氏は5年前、収入の足しにとプノンペンの仕立屋で働き始めた。そして自身の店を開くまで、そこでクメール調のイブニングドレスをデザインしていた。

同ショーに参加したことで、同氏は今後、自身の成長を望むとともに、特徴あるデザインを展開していきたいとしている。そして「何か特別なデザインや、恐らく他のデザイナーとは異なるデザイン、つまり私自身のスタイルを求められるようになったのは、これが初めてです」とし、「嬉しくもあり、興奮もしますけれど、不安にもなります。すべての感情が一気にやって来た感じです」と語った。

一方でプノンペンの240通りにあるファッション店A.N.D.は、織物とその技術を使って、ショーのテーマに取り組んだ。

A.N.D.は27日、メンズのイブニングウェアとして、ローマ神話に敬意を表したコレクション「Pantheon: Home of the Gods(パンテオン・神々の家)」を披露した。

ユニセックスの同コレクションでは、A.N.D.を象徴する手織りのイカット(絣)に焦点を当てている。だがこのイカットにはPVC(ポリ塩化ビニル)が施されており、これによりどの服もアップサイクル(付加価値の高いものに作り替える)されたものになっている。

A.N.D.のデザイナー、Alan James Flux氏は「われわれが使用したのは伝統技術のイカットです。とは言えもちろん、われわれは現代の市場にいるわけですから、少々これに手を加える必要があります」と説明した。

ほかにも、例えばフィリピン出身のデザイナー、Don Protasio氏は、より概念的なアプローチを取った。同氏は27日夜、自身のコレクション「Decay(滅亡)」を発表し、生地を幾重にも重ねた単色使いのファッションで終末論的な未来を表現した。

同氏は、自身の「破壊的なデザイン」について「注意を促すつもりで作った作品です。特にファッション産業においてなのですが、環境維持について真剣に考えなければ、このデザインのような未来が訪れるでしょう。それこそまさに『滅亡』です」と説明した。

だがファッションショーとは別に、カンボジアのファッション産業には将来を取り巻く不安がある。

 

(後編につづく)



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最終更新:2015年04月11日

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