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ベトナム:高級ショッピングセンターは成功するのか?

ベトナムでは富裕層が増加し高級品の需要も高まっているが、高級ショッピングセンターは依然として不振にあえいでいるようだ。

 

Trang Tien Plaza、ショッピングセンター、Parkson

7年前、ベトナム建設省のある高官が、首都ハノイHa Dong区で開発中のショッピングセンターの起工式で、大型商業施設の建設が急激に進むなか「ベトナムは、ブランド品だけを扱うような高級ショッピングセンターを建設するには不向きな場所だ」と発言した。出席者の多くがこの意見に反対したが、高官の予測はその後現実のものとなった。ハノイの高級ショッピングセンターは現在、その多くが休業しているか、業績不振に陥っている。

 

Trang Tien Plaza

Trang Tien Plazaは、ハノイ中心部の一等地に建つ高級ショッピングセンターである。同店は昨年12月末、4カ月の休業を経て、公式に営業を再開した。Trang Tien Plazaが営業を休止し、店舗の再編を余儀なくされたのはこれで2度目だ。

営業再開後、店内には数万ドンから数十万ドンの人気商品を扱うテナントが増え、アナリストらは「すっかり様変わりした」とコメントする。以前は、数百万ドンの高級品しか扱っていなかったからだ。これによって、Trang Tien Plazaが今や、富裕層のみをターゲットにしているのではなく、他の所得者層も視野に入れていることが明らかになった。

ベトナム建設連盟のPham Sy Liem副代表は、社会にはさまざまな所得水準が存在するため、理論上は、高級品も低価格商品もどちらも需要があるのだと説明する。つまり投資家には、ベトナムに高級ショッピングセンターを開発しようとするだけの根拠があるわけだ。

 

高級ショッピングセンター

だがLiem副代表は、投資家のこうしたビジネス・プランは、ベトナムでは完全に失敗に終わるかもしれないとみている。理由は、ベトナム人の特殊な消費パターンにある。

同副代表は「当たり前のことですが、低所得者層は、必要な物を購入するために、例えばTrang Tien Plazaのような高級ショッピングセンターには行かないでしょう。一方で、高級ショッピングセンターで買い物できるような富裕層も、やはりそこでは買い物をしないのです」と話した。

市場調査によると、富裕層は、高級ショッピングセンターではなく、別の場所や手段で品物を手に入れる傾向にあるという。例えばインターネットを通じて購入したり、あるいは陸路や空路でベトナムに品物を持ち込む旅行者などから手に入れたりする。

ブランドに詳しいある専門家の話では、ベトナム人の富裕層は、ユニークな製品は販売元から手に入れるという「純粋な」考えを持っているという。そして「ショッピングセンターで扱っている商品は、誰でも買うことができます。従ってそこで手に入る物は、富裕層や好みにうるさいバイヤーにとっては、珍しい物やユニークな物だとは言えないのです」と説明した。



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最終更新:2015年03月07日

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