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カンボジア:GMAC「受注減少は賃金上昇の影響」

カンボジア縫製産業の2014年末にかけての受注減少の報道を受けて、縫製業界関係者からは様々な声が上がっている。

ブルームバーグの2月2日の報道によると、2014年の1月から11月まで、カンボジアの縫製及び履物産業での受注高の伸びは前年比1%増に過ぎなかったという。

カンボジア縫製業協会(GMAC)のKen Loo会長はブルームバーグ社に対し、成長率の低迷は急激な賃金上昇と頻繁なストライキ、政治的な不安定性、そしてメディアによる「カンボジアの工場全体の競争力を削ぐような」ネガティブな報道に起因するものであると語った。

Loo会長は2014年11ヶ月間の受注高の伸びが1%であったことを認めたが、ポスト紙の取材に対してコメントをすることはなかった。

縫製業協会のKaing Monika副会長は「過去18ヶ月に起こったことを考慮すれば、これは誰にとっても驚くべき結果ではない」と話す。「縫製産業は確実に低迷に向かっています。

2014年の米国向け輸出がひどく落ち込んだことを考えると、ブルームバーグ社の報道はおおむね正しいと思われます」

縫製業協会のデータによると、2009年から2013年末までにカンボジアからのアパレル輸出は2倍となった。その間の平均年間成長率は20.5%に達していた。

カンボジアの最低賃金は2014年1月の全国的な縫製労働者のストライキにより、2回引き上げされている。このストライキにおいては、抗議活動を行う人々に保安部隊が実弾を発砲し、5人が死亡する事態となった。2014年2月には、月額最低賃金が80米ドルから100米ドルに、そして2015年1月1日にはさらに月額128米ドルへと上昇した。

2014年第三四半期末には縫製業界全体の受注減少の兆しが浮上し、2014年第三四半期の輸出額は2013年同時期の輸出額16億8000万米ドルから4%ダウンとなる16億1000万米ドルへと減少した。

労働者の権利保護団体であるSolidarity CentreのDave Welsh会長は、縫製業界の低迷は賃金上昇と2014年初頭のストライキが原因とするカンボジア縫製業協会の言い分に異論を唱える。

「現在の低迷の大きな原因は、悪質な報道と2014年初頭のストライキ後の政府の対応にあります」とWelsh会長は言う。

「それに加えて、現在の輸出実績は最低賃金引き上げ発表以前の受注分によるものです。最低賃金の上昇と現在の輸出低迷を結びつけるのは非合理的です」

カンボジア政府の対応と2014年1月のストライキへの総括の不足、労働組合に関する法律の問題が解決されていないことが受注に影響を与える重要な課題に含まれているとWelsh会長は話す。

 



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最終更新:2015年02月17日

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