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ベトナム:海外アパレル企業、TPPに備え追加投資に意欲

環太平洋経済連携協定(TPP)の締結に先立ち、海外企業が、ベトナム繊維縫製産業への投資意欲を高めている

ある外資系企業2社は、ホーチミン市の各社工場に対して、合計約1億8000万米ドルの追加投資を行う。

Worldon Vietnam社のMa Jianrong社長によると、同社は生産能力の拡大を目指して、投資額を1億6000万米ドル上積みするという。同社が、ユニクロやナイキ、アディダス、プーマなど有名ブランドの製品を製造するために、投資許可書を取得したのは昨年のこと。ホーチミン市の南東Cu Chi工業団地に、ファッションデザイン・センターや縫製工場などを含む45ヘクタールのアパレル製造施設を建設した。Jianrong社長は「投資環境は良好、かつ生産予測も前向きなことから、当初1億4000万米ドルだった投資額を3億米ドルまで引き上げる決定をしました」と話す。

一方で韓国企業のNobland社は、ホーチミン市のTan Thoi Hiep工業団地にある同社工場に、1800万米ドルの追加投資を行うと発表した。これにより同社の投資額は合計6100万米ドルになる。同社は2002年にベトナムに進出し、生産ライン15台を備えた300万米ドル規模の縫製工場を建設。ベトナムへの投資額は昨年4300万米ドルに達し、現在は3件の工場で年間7400万着の衣料品を生産している。

ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(Hepza)投資管理部のTran Viet Ha部長は、こうした動きについて「TPP締結に先駆けて、海外の繊維アパレル企業は、対越投資を増やす傾向にあります」と説明した。

Hepzaの統計によれば、海外企業の多くが近年、アパレル産業への追加投資を申請しているという。これらの企業は主に、韓国、中国、香港、台湾の企業である。

こうした状況下、いくつかの大手国営企業は、TPPに備えたビジネス環境の整備に努めている。TPP締結が実現すれば、ベトナムは衣料品輸出で関税撤廃という恩恵を享受できる。

例えばベトナム繊維公団(Vinatex)は、約30の大規模プロジェクトに投資を行い、2015年から17年にかけて、子会社間のサプライチェーンの連携を強化する。また先日の発表では、今後、繊維・織布・染色・縫製の複合施設を建設するほか、ベトナム中部クアンナム省の既存の工場に今年、約7億1400万米ドルの設備投資を行うと述べた。

商工省の発表によると、ベトナムの繊維アパレル輸出額は昨年、前年比15.8%増の207億6000万米ドルを記録した。一方で今年は、昨年比15.9%増の280億~285億米ドルを目指している。国別でみると、米国、欧州、日本、韓国への目標額がそれぞれ、110億米ドル、40億米ドル、29億米ドル、28億米ドルとなっている。

 

 



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最終更新:2015年01月26日

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