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カンボジア:最低賃金引き上げ、でも全員の給与が上がるわけではない

最低賃金で働く縫製労働者の賃金はまもなく月額28ドル上昇する。しかし、プノンペンのある工場でストライキ中の労働者らは、すでに現行の法定最低賃金以上を支払われているのにもかかわらず、最低賃金の上昇分に見合ったさらなる賃上げを会社側は行うべきだと主張している。

抗議活動はプノンペン市Por Sen Chey地区のDu Horse縫製工場で1月8日に開始された。最低賃金が月額100ドルであった昨年、この工場では給与が一番低い労働者でも月額110ドルを支給されていた。Du Horseの従業員であるMean Sophyreak氏によると、ストライキ参加者は、会社側は今年施行となった128ドルの最低賃金に今まで同様10ドル上乗せした賃金を払うべきであると主張しているという。

ストライキを主導するカンボジア縫製労働者民主組合連合(C.CAWDU)の組合員であるMean Sophyreak氏は言う。「新たな最低賃金として、政府は28ドルの上乗せを決定したわけなので、私たちの給与は月額138ドルとなるはずです。しかし、会社は法定賃金上昇前の10ドル分を廃止すると発表したため、それを拒否したのです」

しかし、ストライキに参加している約2000人の従業員らは労働省が昨年11月に発表した2015年の最低賃金上昇の法令を自分に都合よく解釈しているようだ。

労働省の労働諮問委員会は昨年11月12日、カンボジア縫製労働者の基本給として月額123ドルという案を支持した。しかし、労働省は最終的に5ドル上乗せし、128ドルとなった。決して、すべての人々にあまねく28ドルの賃上げをという法令ではなかった。

コミュニティ法務教育センターの労務プログラム責任者であるMoeun Tola氏は1月11日、この問題を双方の立場から語った。

「今回のストライキは少々過剰反応気味です。確かに、ある労働者の給与が100ドルから128ドルに上昇するのに対し、すでに給与110ドルだった者の給与も128ドルにしかならないのは平等ではありません。組合と会社側との間に、より効果的な団体交渉の仕組みがあれば、このようなストライキを回避することに役立つでしょう」とTola氏は話す。

カンボジア縫製労働者民主組合連合の法務担当Seang Yoth氏によると、1月12日に交渉が予定されており、Du Horse社の経営側と組合幹部が賃金やその他の問題について話し合うという。

「要求について話し合うために明日経営側と会合を持つことになっています」とYoth氏は11日に語った。同日会社側にも取材を試みたが、実現しなかった。

 



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最終更新:2015年01月15日

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