インドシナニュース

カンボジア:最低賃金の上昇で米国向け輸出の危機

米国への輸出は増加しているかもしれないが、西側諸国の長年にわたるカンボジア製衣料品への欲求は低下しつつあるのかもしれない。

米国通商省のデータによると、2014年1月から9月のカンボジアからの輸入は21億6100万米ドルに達し、2013年同時期の20億1700万米ドルから微増となった。

米国は長いことカンボジア製品の最大の輸出先であり、その多くが縫製繊維製品である。

しかし、カンボジア縫製業協会のKaing Monika副会長がポスト紙に11月17日に語ったところによると、実際のところ、1月から9月にかけて、米国市場への縫製繊維製品の輸出は9%減少しているという。

Kaing Monika副会長によると、徐々に上昇しているカンボジアの最低賃金は米国企業の生産コストを引き上げているという。先週、労働組合と労働省は最低賃金を現行の月額100ドルから128米ドルへ引き上げるとの発表を行ったばかりである。

「今のところ、EUへの縫製繊維製品の輸出総額は米国市場とほぼ同額です。しかし、EUの『武器以外すべての産品に対する免税措置』によってカンボジア製品は免税のため、将来はEUへの輸出が米国向け輸出を超えるでしょう。また、最近の最低賃金の上昇により、米国市場での競争がますます難しくなっています。カンボジアは米国では免税措置は無く、ベトナムのような生産性が高くコストが低い国々との競争は非常に厳しい。」とMonika副会長は言う。

カンボジア総合研究所の最高経営責任者で主席エコノミストである鈴木博氏は、米国経済の復調とともに、カンボジア製品の輸出も徐々に増加していくとの楽観的な見方を保っている。

「米国への輸出が微増に留まっているのは残念なことですが、米国経済は完全な復活への途上にあることから、カンボジア製品の輸出も近い将来に伸びると考えられます。」と鈴木氏は言う。

鈴木氏はさらに、両国ともにカンボジアからの輸出を縫製製品以外にも多様化していく努力が必要であると述べた。

 



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最終更新:2014年11月21日

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