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カンボジア:最低賃金上昇に伴い家賃も高騰の恐れ

アパート1階にある彼の自宅には、薄型テレビにソファがあり、バイクが中に停めてある。首都プノンペンの工場が立ち並ぶ地域にある集合住宅の管理人であるChea Thaによると、彼のアパートの家賃は2009年以来据え置かれている。

同じアパートの別の一角に、Ouy Sambunnの自宅がある。彼女のアパートは間口2メートル、奥行き2.5メートルで、中には木製のベッド程度しかない。彼女は、最低賃金が上昇するたびに家賃も上がると言う。長いことカンボジアで行われてきた慣習である。

「最低賃金が(昨年)80ドルから100ドルに上がった時、家主は家賃も上げました。今回もそうなるでしょう。」と35歳の縫製工場従業員であるSambunは、前日11月12日に発表された最低賃金上昇の発表を受けて言う。

「最低賃金が60ドルだった時のほうが、私の生活は豊かでした。当時は物価も低かったですし、家賃もたった15ドルでした。」

2015年1月1日から、最低賃金で働く縫製工場の従業員賃金は1ヶ月128ドルとなり、28ドルもの上昇となる。しかし、労働組合と支援者らは、政府がもう一歩踏み込んで、賃金と連動して上昇しがちな家賃と食料価格の上昇を統制することを望んでいる。

多くの家主が望むような中間所得層の借主は、希望すれば他の住居を探すことができる。一方、工場近くに住む縫製労働者にはそうした自由はなく、気まぐれな家賃上昇を受け入れるしかない弱者となる、と経済学者Srey Chanthyは昨日語った。

「所有する低家賃住居に投資する家主はそう多くありません。」とChanthyは言う。家賃上昇は家主側の負担増加によるものではない。「純粋に、家主の儲けだと思います。」

カンボジア労働組合連盟のChuon Mom Thol会長は、11月12日に政府の代表者が物価釣り上げについての調査を行うと述べたことを受け、13日、搾取的な価格高騰を防ぐための法制を導入することを政府に求めた。

「政府は食料価格、家賃、交通費等を統制しなければなりません。最低賃金を200ドルに上げたところで、労働者の手元に何も残らないのでは意味がありません。」とMom Thol会長は語った。

 



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最終更新:2014年11月20日

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