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カンボジア:労働組合提示の最低賃金140米ドル案が頓挫する

縫製業界における賃金交渉のため、国内でもより過激な労働組合を招いて作業部会が結成されたが、10月30日、労働省は労働組合側の要求である最低賃金140米ドルの案は破棄し、政府側及び工場所有者側からの勧告を受けた、それより低い賃金案について検討することになると発表した。

労働組合の指導者、工場側代表者、政府関係者それぞれ9人の代表者からなる作業部会は、議論を重ねて来た縫製業界における新賃金制定のための合意点を探るために設置されたものであったが、10月30日に秘密投票を行い、工場側提示案の110米ドル、政府提示案の121米ドル、労働組合提示案の140米ドルの3通りの案から新しい最低賃金を選択することとなった。

110ドル案、121ドル案はそれぞれ9票を得た。140ドル案は、労働組合代表者が2名投票を棄権したため、7票にとどまった。労働省の報道官Heng Suor氏は、この投票結果を受けて、来月新賃金の勧告を行うこととなっている労働諮問委員会は、労働組合案を考慮しないと発表した。

「投票数の多かった2案について、労働諮問委員会に提出し、委員会がこれについてさらに検討し、議論を重ねることになります。つまり、110ドル案および121ドル案が議論の対象となります。」とSuor氏は述べた。

作業部会の過去の会合における政府側の主張は、120ドルという金額はほとんどの縫製工場が立地するプノンペンにおける貧困基準であり、工場従業員の給与はこれ以上を保証しなければならないというもの。一方で、工場側は110ドル案に固執した。

国立労働組合連合の会長であるFar Saly氏は、労働組合代表者のうち2名が政府側に加担して組合側の最低賃金140ドルの要求を頓挫させたことを非難した。

「カンボジア労働組合連盟の会長Sam Oun氏の代理Nuon Chantha氏、カンボジア組合連合の会長Chuon Mom Thol氏は我々の要求する140ドル案を拒否したのです。」とFar Saly氏は言う。

しかし、Oun氏、Mom Thol氏は賃金交渉において表向きは労働者の代表を務めているものの、両者ともに政府の役職にも就任している。

10月30日の投票の後、Mom Thol氏は投票を棄権したという説について、肯定も否定もしなかった。

「そんなこと、どうしてわかりますか。秘密投票とはそういうことです。」と彼は語った。

 



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最終更新:2014年11月03日

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