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カンボジア:繊維輸出、労働争議多発にもかかわらず増加し続ける

政府の最新の年央統計によると、カンボジアの重要な繊維・履物輸出は、労働争議が継続しているにもかかわらず目覚ましい成長を見せ続けている。しかし全体の輸出が上昇している一方、大規模な米国市場への輸出はわずかに下がっている。

カンボジアの全海外出荷の80%を占め、昨年50億ドル以上の収益をもたらした繊維・履物輸出は、上半期の間に前年比16%上昇し、総計29.2億ドルとなったと、7月21日商務部関係者が述べた。

マスコミに統計を共有することが許可されていないため匿名を条件に話してくれた関係者は、ヨーロッパへの輸出は前年同期比32%上昇し、11.4億ドルとなったと語った。しかし米国への輸出はわずかだが2%下がり10億ドル弱となったと付け加えた。その統計は中国の国営通信社新華社によっても報告された。

6ヶ月全体の統計は、年初3ヶ月の繊維・履物輸出で前年比7.4%成長し、2倍以上と好調である。

工場の中には労働条件や未払い賃金の問題があったり、また現在100ドルの繊維部門の月間最低賃金を来年初めまでに160ドルに引き上げることを求める労働組合から政府への絶えない要求に対する抗議やストライキが現在も進行中であったりしているにもかかわらず、成長は止まらない。

今年1月上旬の数日間、抗議活動の果てに、治安部隊が暴動を鎮圧し、その際少なくとも5人が死亡した事件の後、工場はリスクを嫌うブランドや差し迫った工場停止による大幅な受注縮小を警告している。しかし、米国のブランドであるGAPやリーバイスからの受注縮小にもかかわらず、これらの予測はまだ真実であると証明されていない。

カンボジア衣料品製造協会(GMAC)議長Ken Loo氏は、政府の最新の年央統計を見ていないと述べ、それについてコメントを避けた。

しかし彼は、5ヶ月の統計では前年比わずか5%の上昇だったのに、16%上昇したと聞いて驚いたと述べた。

Loo氏は、5ヶ月の統計は世界的なブランドが受注を縮小し始めたという報告書に沿ったものであり、成長は今後数ヶ月の間に5%未満に減速し続けると予測していると述べた。

「私はこれがもっと下がることを予想しています。次の四半期には必ず。」Loo氏は言った。

しかし、カンボジア開発研究所を率いてカンボジアの繊維部門を研究しているKang Chandararot氏によれば、現在100米ドルの最低賃金をどこまで上げるのかという協議が進行中だが、その協議において影響力を得るために、工場がストライキや抗議からの副次的影響を誇張していることが、政府の年央統計によって証明されたという。

繊維業界は過去の労働争議と同じように、最近の労働争議の騒動も無傷で乗り切れるだろうと同氏は見ている。

「繊維産業は、不確実性やリスクや労働争議などについて多くの関係者によって操作されており、それが繊維産業にダメージを与える可能性があります。各自が交渉の中で自らの利益を得ているだけです。」彼は言った。

ブランドの中には、国内の最低賃金の上昇に対応してほしいという要求を受け、もっと支払うと申し出ているところもあるが、どのくらい支払うのかは決まっていない。政府、工場、労働組合は最低賃金をどのくらい上げるのか現在交渉中であり、10月に決定を発表する予定である。

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最終更新:2014年08月02日

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