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ベトナム:繊維大手各社「チャイナ・プラス・ワン」で脱中国依存へ向かう

ベトナムの繊維・アパレル企業が、同国最大の原材料供給国である中国からの脱依存を目指して、「チャイナ・プラス・ワン」政策を推進している。

「チャイナ・プラス・ワン」は、過去何年にもわたって日本の投資家が進めてきた戦略でもある。原材料の供給で主導権を握ろうとしているベトナムの繊維・アパレル企業は、こうした日本の先例に倣おうとしている。

同産業において、これまでのところ少なくとも5社の大手企業が、脱中国依存への取り組みを公言してきた。これらの企業には、Thanh Cong繊維、Garmex Saigon社、Gia Dinh繊維、Saigon 2社、およびSaigon 3社が挙げられる。

このうちThanh Cong繊維については、ベトナムが環太平洋経済連携協定(TPP)に加盟した場合、輸出において非関税特恵の適用を受けることのできる数少ない企業の1つである。TPPでは、原糸原則とともに、加盟国から調達した原材料で製品の製造を行う企業に対してのみ特恵関税を適用することになっている。

ベトナムにはユニット生産方式を導入している企業が2社あるが、同社はそのうちの1社としても知られている。原材料で輸入に頼っているものは繊維製造に必要な綿のみで、50%は米国から、残りの50%はTPP加盟国によるもの。同社会長Phan Thi Hue女史は、「原材料の供給で主導権を握るのは間違いなく当社」だと言う。

一方、Gia Dinh繊維、Saigon 2社、Saigon 3社、Garmex Saigon社の4社は依然として、原材料の調達を中国に大きく依存している。だが今後は、その使用量を減らすよう努める方針だ。

製品の販売を海外のパートナー企業にのみ委託しているGarmex Saigon社は現在、FOBで出荷する、輸出向け製品の製造に注力している。同社上級管理者によれば、2011年までは原材料の70%を輸入に頼っていたが、現在では50%にまで減少しており、今後も引き続き減らしていく見通しだという。また同社会長Le Quang Hung氏は、「当社は2年前、ある米企業を説得してパートナーとなり、ベトナム製繊維で作られた製品の販売委託に成功した」と話し、「それ以来当社では100万平米の繊維を購入してきたが、調達先はベトナム国内だ」と続けた。

Gia Dinh繊維もまた、FOB出荷の輸出向け製品で成功した企業である。

同社はこのほど紡績工場の建設に4000億ドンを投資したが、今後はシャツやスポーツTシャツなどを製造する国内の企業に対して、綿繊維を供給する計画だ。

一方、Saigon 2社およびSaigon 3社は、繊維の調達を国内でまかなおうとしてきた企業の先駆けである。Saigon 2社は現在、Vung Tau市にある日本企業が出資した企業数社から繊維を購入しており、Saigon 3社については、中国産原材料の使用量を20%にまで減らすことに成功した。

だがアナリストらの見解では、ベトナムの繊維・アパレル企業に対して、短期的な視点で脱中国依存を期待するのは無謀であるとし、段階的なアプローチが必要だとしている。



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最終更新:2014年07月16日

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