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FTAで対ベトナム投資に弾み

外国企業がベトナムへの投資に乗り出している。自由貿易協定(FTA)の合意により、今後、新たな経済的機会が生まれる可能性があるからだ。ベトナムは、現在、環太平洋経済連携協定(TPP)、欧越自由貿易協定、韓越自由貿易協定、アセアン+ 6などの自由貿易協定の交渉を行っているが、妥結されれば、企業にとってビジネスチャンスの拡大につながる可能性がある。

数ある経済部門の中でも特に、繊維部門、食品部門、畜産部門、エネルギー部門が注目を集めている。

ベトナム繊維公団(Vinatex)社長Tran Quang Nghi氏によれば、中国、日本、韓国、オーストリア、台湾などの海外企業十数社が、ベトナムでの織布工場や染色工場の建設を計画している。

同氏によると、海外企業は、TPPに先がけて、アパレル産業への投資の機会を探っているという。締結されれば、ベトナムからTPP加盟国へ輸出する場合、関税が免除される。

中国の天虹集団は、事業の拡大を狙い、3億米ドルを投じてベトナムに織布工場を建設している。建設地はクアンニン省で、5月に稼働予定。

江蘇裕綸紡織も、ナムディン省にあるBao Minh工業団地に、6億8000万ドルの投資額で製織工場と染色工場を建設する投資証明書を取得した。

ホーチミン市では、台湾のForever Glorious社が、高級スポーツ水着の製造に5000万ドルを投じると公表した。中国のGain Lucky社も、高級衣料のデザインと製造に1億4000万ドルを投資する予定。

農業部門もまた、外国資本の関心を集めている。

フランス企業約20社が先月ベトナムを訪問し、機械分野への投資の機会を探るとともに、畜産分野における技術について視察した。

ベトナム畜産協会会長Nguyen Dang Vang氏によると、フランス企業は未開拓の市場を活用し、そこで利益を得るつもりだという。畜産部門の成長が続く中、FTA協定によって、今後、畜産物の市場はさらに解放されることが見込まれている。

一方、日系企業は最先端技術に目を向けている。双日の常務執行役員、加藤英明氏は、食品、エネルギー、エレクトロニクスの分野において、ベトナム国内で3-4の工業団地に投資するつもりだと述べた。

中央経済管理研究所副所長Vo Tri Thanh氏は、ベトナムが海外資本から得る利益の中には、海外の最先端技術や経営技術も含まれていると話した。

しかしながら、経済の中心を担ってきたのは地元企業であり、ベトナム企業は合理的な開発戦略を持って、海外企業と連携しながら、自らの競争力を養うべきだと同氏はいう。

これに対し、ベトナム商工会議所は、ベトナム企業が海外企業との競争力に敗れると、海外企業による業務の「下請け」先となる可能性があると懸念を示した。

 



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最終更新:2014年05月23日

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