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カンボジア:アパレル縫製会社の株式上場、盛り上がらず

昨日(4月21日)、カンボジアの株式仲介業者はGrand Twins International’s(GTI)の新規株式公募価格が投資家には期待はずれな水準であるのを認めた。

縫製産業が不安定で、信頼感に欠けること、市場で換金性がないことなどから、投資家たちはこの台湾メーカーの保有する800万株の買い付けに前向きでないと言われている。

新規株式公開(IPO)を行う仲介業者の1社Sonatra 証券のSorn Sokna氏は「これまでわずか4社しか5月29日に予定されているGTI社の株式上場名簿内でSonatra社に関心を持っていません。」という。

「現地人も外国人も新規株式公開(IPO)に興味を持っている人は少数です。」と昨日、彼は話した。

「理由ははっきりとはわからないのですが」としたうえで、「他の会社もあまり興味を持っているわけではないという情報を得ています。」

GTI社は2012年のプノンペン上水道公社(PPWSA)の際の熱狂ぶりとは全く異なる。

国営会社であるプノンペン上水道公社(PPWSA)は依然としてカンボジア株式取引所(CSX)に上場している唯一の会社である。公開されれば、GTI社は証券取引所に上場する2番めの会社で、かつ、最初の民間会社ということになる。

GTI社公認仲介業者でもあるAcleda証券の最高経営責任者Svay Hay氏は、プノンペン上水道公社(PPWSA)の時に比較して、GTI社の公開は投資家にとってそれほど魅力的なものではないと言う。

「興味をもつ投資家は金額に興味を持つのであって、GTI社の株式上場はカンボジア株式取引所(CSX)にとって喜ばしい兆候であるということです。」と彼は言う。

複合企業Royalグループが出資しているSBI Royal Scurities社のオペレーションマネージャーであるBorin Phan氏もHay氏と同じ心配をしている。

「プノンペン上水道公社(PPWSA)は国営企業なので、信頼性が高いのです。」とPhan氏は言う。

「今回は民間企業で縫製会社です。政治状況や今年初めのストライキによって、多くの現地の人々は安定しない縫製産業に不安を感じています。

2013年中頃に始まった国政選挙や、その後の政治の行き詰まり、さらには1月の繊維産業でのストライキといった政治的な動乱のために、カンボジア株式取引所(CSX)の取引は著しく低下してしまっています。

だからこそ、GTI社の新規株式公開(IPO)をサポートするために、繊維産業の安定化が必要なのです。」と話した。

プノンペンの投資会社であるLeopard Capital社最高経営責任者Douglas Clayton氏は株式上場のタイミングに疑問を呈している。

「この先の賃金上昇が不確かな状況で、縫製会社が株式公開するのはいいタイミングとは言えません。」と昨日メールで述べた。

「願わくは、カンボジア株式取引所(CSX)が出資を望む銀行、通信会社、ホテルグループから資金を調達できれば。」

GTI社代表Stanley Shen氏は動じる事なく答えた。Por Sen Chey地区にあって5,600人の雇用者を抱え、AdidasやReebokといった大手スポーツメーカーの衣料品に関わっている縫製工場は、最近の賃金紛争の影響を受けていないとShen氏は言う。

「GTI社ではストライキは起こったことがありませんし、我々の賃金は最低賃金よりはるかに高く、労働者の多くは給与に満足しています。」とShen氏は述べた。

しかしながら、その一方で、「GTI社はもっと多くの投資を奨励するように株式上場を促進するべきだったのに。」と言った。

事実、新しい新規株式公開(IPO)の引受会社である、Phnom Penh証券(PPS)の代表者は、GTI社への興味の不足を軽視して、最初のブックビルディングのプロセスは、台湾、中国、日本といった海外の国々の機関投資家から相当の関心を引きつけたと述べている。

「最近、台湾や中国では、上場している繊維会社の株は顕著に伸びています。」と名前を伏せた上で話してくれたが、GTI社の上場株式価格は$2.40から$2.50になると予測されているという。

「GTI社の上場は非常にうまくいくと私たちは信じています。」とPPS社の代表者は話し、2013年のGTI社の3300万ドルにのぼる収益こそが、アパレル工場がいい形で上場しているという証拠であるという。

しかしながら、換金性がなく、上場後の株の売り買いができないため、市場でいらだちが起きていることは認めざるをえない。

GTI社の上場日程は、株式上場価格を決定する最終ブックビルディングの結果に関するカンボジア証券委員会(SECC)からの承認を待つために、3週間後退することをPPS社は4月11日に発表した。

現在、投資家たちは4月24日の結果の発表を待っている。その後、5月2日から5月9日まで公募が行われる。最終的な上場日は当初の目標だった5月8日から3週間後の5月29日とされている。

カンボジア証券委員会(SECC))株式保険監督部部長Chhun Sambath氏は、4月23日に行われる次回の委員会にて監督官がGTI社のブックビルディング書類を検討すると話している。

「実質的には、なんら遅れはありません。4月8日にブックビルディングの書類と条件を提出しています。その後すぐにクメール正月に入ります。このプロセスは簡単に承認できるものではありません。」と述べている。

 



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最終更新:2014年05月03日

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