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TPPを視野に、繊維企業各社ベトナムに押し寄せる

中国とその労働者が裕福になるにつれて、世界のメーカーはビジネスを行うためのより安価な場所として、南方に目を向けている。しかし、カンボジアはストライキに直面しており、タイでは政府がいつ果てるともしれない抗議に悩まされている。また、ミャンマーはインフラの整備が必要である。その結果、多くの企業がベトナムに狙いを定めている。

実際に、何百もの企業が国際繊維展示会Saigon Texを目当てに、先週末のホーチミン市に押し掛けた。ベトナムは中国と国境を接し、政治的安定と低コストだけでなく、地理的な利便性を誇っている。それらは、スペインに本拠を置くJeanologia社のような企業を引き付けている。同社は展示会でデニムのレーザー加工技術を披露した。

「ベトナムはアメリカとヨーロッパのブランドにとって、実に重要な拠点になりつつあります。」 とJeanologia社地域マネージャーBorja Trenor Casanova氏は話す。

環太平洋経済連携協定(TPP)も追い風である。貿易協定交渉国12カ国のうちの一つとしてベトナムは、国の最大輸出品である繊維製品の関税を削減するという条項から最も利益を得る立場にいる。

関税削減のメリットをうまく利用しようと、外国企業がベトナムへと工場を移している。ドイツ、トルコ、米国などからのメーカーを代表する会社Thach Anh Vang社社長Nguyen Thi Cam Tu女史は、「我が社の年間売上高が2013年に50%増加した理由の一つにはTPPが挙げられます。」と述べた。

「最近引き合いがかなり多いので、投資がたくさん行われているのではないかと考えております。」展示会場の彼女の隣のブースで巨大紡績機が轟音を立てる中、彼女は言った。

この成長は国中に反映されている。統計総局によると、繊維輸出は2014年第1四半期、対前年同期比で20%増加した。

生産や収益が着実に上昇している一方で、ベトナムの企業や関係者らは、繊維産業の脆弱性を認識している。それはほとんどの材料を他国から購入しているということである。商工省副大臣Ho Thi Kim Thoa女史は展示会で、「ベトナムは独自で生地を増産する目標を立てなければなりません。」と聴衆に語った。

「これらの目標は、技術革新、品質管理の向上、労務管理、環境管理のみならず、国際基準に従った繊維サプライチェーンの改善が今すぐにでも必要であることを示しています。」とも彼女は述べた。

現地サプライヤーが十分に成長していないなら、ベトナムは環太平洋経済連携協定(TPP)の可能性を最大限に活用することができない。TPP協定には、ベトナム製品が輸入時に非課税措置を受けるためには、TPP加盟国の材料でアパレル製品を作る必要があるという、“yarn-forward”原則が含まれようとしている。

しかし、人々は他の方法でも縫製業を改善しようとしている。Jeanologia社のレーザー印刷は、ベトナムがサプライチェーンにおいて付加価値を上げる助けをする技術の一つであるとCasanova氏は述べた。ベトナムは2010年には低中所得国の地位を得たが、今もなお安い労働力に大きく依存している。しかし、中所得の罠を避けるためには、輸出製品に付加価値を与える方法を見いだす必要がある。ビジネスにおける環境維持を促進するだけでなく、その目的のためには技術が必要だろうとCasanova氏は述べた。

「ベトナムは、業界の変化に関心を見せています。」と彼は言った。

 



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最終更新:2014年04月26日

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