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ベトナム:織布・染色領域への投資は魅力に乏しい

過去2年間で多くの新規案件があり、投資家は繊維製品分野での機会を模索したが、現時点までで、ベトナムでの生地の織布、染色・整理の領域への投資はまだ少ない。

ベトナム綿糸協会(VCOSA)副会長Nguyen Van Tuan氏は、ホーチミン市で3-4日間、フランスの織布と生地の技術を紹介するセミナーでサイゴンタイムズのインタビューに答えて、昨年、多くの投資家は繊維産業に参入があったが、主に紡績やアパレル生産で、生地の織り、染め、仕上げにはほとんど投資がなかったと語った。(生地生産の3つの基本工程は、紡績-織布-染色・整理である。)

紡績の新規投資案件を含め、2013年に繊維産業の紡績能力は100万錘の増加となった。 2013年末までの時点では、ベトナム繊維協会(VITAS)によると、業界全体では610万錘、短繊維72万トン、長繊維15万トン、生地14億㎡の能力を持つ。

Tuan氏曰く、ベトナム繊維産業には依然として生地生産の「ボトルネック」がある。2013年、ベトナム縫製産業は、74億㎡の生地を使用したが、そのうち60億㎡までを輸入した。ほとんどの輸入生地は、輸出用のアパレル製品を製造するために使用される。

Tuan氏によると、このような状況のために、縫製産業は委託加工が中心となって(70%以上を占める)、デザインやファッションの発展のチャンスはほとんどない。

ベトナム繊維協会(VITAS)の報告によると、また、2025年までに、繊維産業の規模は倍増し、売上高は460億米ドルまでに膨れ上がり、そのうち400億米ドルが輸出向けだと予想されている。つまり、それまでに、ベトナムのサプライチェーンを改善して、業界全体で紡績1200万錘、織布120億㎡、労働者500万人(現在の労働力は250万人)を持つ必要がある、ということである。

Tuan氏によると、ベトナムは長期的には世界の生地メーカーの投資先である。彼は、この主張は、彼自身だけでなく、多くの投資家の意図するところだと述べた。

現在の世界の生地の総生産量は1700億㎡で、世界の繊維産業の成長は年率2%であるため、毎年、世界は34億㎡多くの生地を必要とする。一方、現在の環境汚染、電力不足、労働コストの高騰の問題から、投資家らはこれ以上中国の繊維産業に投資しない。

となると、織布・染色への投資はどこへ行くことになるのか? Tuan氏は、パキスタンの織布・染色領域への投資は多くの不利な要因があるし、バングラデシュへの投資にもリスクがあると述べた。タイなど他のアジアの国々は現在、織布・染色領域を開発する方針はなく、徐々にファッションや小売などの高いセグメントに移行した。

だから、生地生産の投資はベトナムに集まるのだとTuan氏は言う。また、織布・染色の領域では、ベトナムの多くの企業は主要市場への輸出に向け繊維製品の品質を向上させるために近代的な機械を輸入する傾向がある。

 

フランス企業7社が参加して、4月3日、織布と生地の技術の分野に最新技術を紹介するセミナーがホーチミン市で開かれた。参加企業7社は、LAROCHE、N. SCHLUMBERGER、SUPERBA、VERDOL、STÄUBLI、Dollfus & Muller、AESAである。セミナーは、UBIFRANCEとUCMTF(フランス・テキスタイル設備メーカー連合)というフランス企業支援組織によって開催された。

フランスは、世界の繊維設備輸出で6番目の国であり、115カ国以上の国に顧客を持ち、年間12億米ドル輸出している。フランスの繊維設備メーカーは、一定の顧客を対象にした、特定タイプの設備と技術を必要とする市場(ニッチ市場)を持っている。



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最終更新:2014年04月11日

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