インドシナニュース

ベトナム繊維産業に明るい見通し

繊維産業は第1四半期に大きな成功を収めており、通年の見通しは楽観的であると商工省が報じた。

繊維産業は年初3ヶ月で過去最高の20.2%という成長率を達成したと同省は述べた。同期間におけるベトナムの工業生産の平均増加率はわずか4.9%だった。

第1四半期の繊維産業の輸出高も21.9%増しの45億米ドルにまで伸びた。

多くの繊維メーカーは第3四半期末まで輸出契約を結んでおり、中には、年末まで契約をとっている企業もあると同省は述べた。すべてのメーカーは、需要の急増に対処するために、指定された外注先まで活用している。

地元の繊維メーカーは、今年交わされると期待されている環太平洋経済連携協定(TPP)を含む貿易協定の機会をつかむ準備をしており、また、繊維生産・編立て・染色・縫製への投資を加速している。

ベトナム最大の繊維メーカーであるベトナム繊維公団(Vinatex)副社長Le Tien Truong氏は、素材生産への投資は、現場の声を活用し製品品質を高めるために不可欠であると言う。彼はまた、生産に投資することは、環太平洋経済連携協定(TPP)の影響を受ける繊維・衣類・皮革・履物分野に利益をもたらすだろうと述べた。

環太平洋経済連携協定(TPP)は交渉の最終段階に入っているが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本などの多くの経済規模の大きな参加国の輸入税を引き下げることになる。中国は環太平洋経済連携協定(TPP)に参加していない。

アメリカはベトナムの主要輸出品である繊維製品の最大の購買国だが、そのアメリカへの輸入関税は、現在の17~32%から0%にまでカットされる。

しかし、それはまた、条件も課されている。環太平洋経済連携協定(TPP)の“yarn forward”原則の下では、免税の恩恵を受けるためには、紡績・編物・染色を含むすべての生産工程が、環太平洋経済連携協定(TPP)加盟国で行われなければならない。

ベトナム繊維公団(Vinatex)は繊維製造・編立て・染色・縫製を含む57のプロジェクトに投資するために、9兆7200億ベトナム・ドン(4億5800万米ドル)の資金調達を行うとTruong氏は述べた。しかし、政府からの支援がなければ、4億5800万米ドルという巨額の投資資金調達は困難であろうと認めている。

ベトナム繊維企業は、独自で紡績や織布の生産設備に投資できるほど財政的に強くなく、材料の大半を中国や東南アジアの国々に頼らざるをえない。そのため、中国本土、台湾、香港から多くの外国企業が紡織繊維施設を建設するために、ベトナム繊維産業に参入してきている。

繊維産業の国内原料生産に変化がなければ、貿易協定は現地企業よりもベトナムに投資する外資系企業に利益をもたらすだろうと経済学者は言う。

商工省はこの問題に対処するために、紡績・編立・染色などのバリュー・チェーンのすべての工程を国内繊維メーカーが開発していくよう促している。さらには、独自のデザイン、貿易促進、流通網を改善することで、環太平洋経済連携協定(TPP)によってもたらされる機会をものにすることができる。

 



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最終更新:2014年04月07日

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