インドシナニュース

2016年10月 のニュース一覧

インドネシア:インドとの協力で繊維産業の再活性化

インドネシア繊維協会(API)は国内の繊維産業関係者に対し、生産施設を定期的に改善し、インドネシアの繊維製品の世界市場での競争力を維持することに努めるよう呼びかけた。

インドネシア繊維協会のAde Sudrajat会長は、国内の多くの繊維メーカーの多くがいまだに旧式の機材に頼っており、世界的に需要が低下する中、機材への投資にますます後ろ向きになっていると話す。

この問題に対応するため、Ade会長は例として、政府が国内企業と繊維機材部門で世界を主導する立場にあるとされるインドの繊維機材製造業者の仲介を行うことを提案した。

Ade会長は、バンドンで開催された第10回インド国際繊維機械展示会(インドITME-2016)の紹介イベントに参加したのち、「例えば、縫製繊維機材購入のための信用供与などを通じて、インドネシアとインドは協力体制を強化することができます」と語っている。

Ade会長によると、現在インドには製糸、染色機械の製造企業が少なくとも1000社存在する。人口約12億のインドには繊維産業だけで4500万人の労働者を擁する。

インドネシアの主要貿易相手国である日本や米国からの発注の減少などを要因として、過去5年間、インドネシアの繊維輸出は伸び悩んでいる。中央統計局(BPS)の統計によると、2011年から繊維輸出は130億米ドル程度で伸び悩んでいる。

もう一つ、貿易相手としてのインドの優れた点は、インド製の縫製機材の価格が中国製と同程度で安価であることだとAde会長は指摘した。

インドITME-2016のSanjiy Lathia会長は、インドの繊維産業は政府の輸出促進策を受け、成長を続けるであろうと楽観的な見方を明かした。

Sanjiy会長によると、インド政府は今後5年間で繊維品輸出を300億米ドル増やそうと、縫製産業で1000万人の新規雇用創出を目指している。

「昨年の輸出額は450億米ドルでした。今年も輸出額はおよそ6-8%成長すると見込まれています。インドは繊維品の巨大なマーケットを擁しています」とSanjiy会長は述べた。

インドITME-2016は12月3日から8日までムンバイのボンベイコンベンション・エキシビションセンターで開催される。このイベントは1500社以上が様々な繊維機材、アクセサリー、部品、革新的な繊維技術を展示するもので、繊維業界で世界最大規模の展示会の一つである。

中央統計局の統計によると、世界市場におけるインドネシアの繊維・アパレル製品の競争力は2014年だけで1.3%低下している。その反面、ベトナムは競争力を前年比で1.8%上昇させた。インドネシアの競争力低下は米国、ヨーロッパ市場でも明らかであり、米国市場では25%、ヨーロッパ市場では3%の低下を示している。

 

» 続きを読む

インドネシア ジャンル:
最終更新:2016年10月22日06:01

インドネシア:繊維各社、アセアン経済共同体(AEC)に対し法的な確実性を要求

インドネシア繊維企業は、徐々に増加している輸入繊維製品の流通に対する、より法的な確実性を政府に対し主張している。流通の増加は、2016年に開始したアセアン経済共同体(AEC)の実施の結果である。アセアン経済共同体(AEC)によりアセアン加盟国における単一市場と単一生産拠点が構築され、織物や繊維製品を含む商品が地域内で自由に流通できるようになった。しかしながらインドネシアの繊維企業によると、他のアセアン加盟国から輸入された織物製品(すなわち輸入税は免除)は、実際のところアセアン非加盟国で生産されているという。

比較的安い繊維製品の流入は、すでに国内外の要因により圧力を受けていたインドネシアの国内繊維産業をさらに圧迫した。2010年1月の中国アセアン自由貿易協定発足以降、インドネシア市場は中国から輸入された安価な繊維製品で溢れていた。同時に、ルピアの下落が外国からの原材料輸入への依存が高い繊維産業に打撃を与え、ガス価格の高騰と相まって生産コストの上昇を引き起こし、インドネシアの繊維メーカーは世界規模の競争についていくことが難しくなった。

上場繊維メーカーSri Rejeki Isman社のIwan Lukmtinto取締役社長によると、アセアン経済共同体(AEC)は発足から8か月たってもなお課題を引き起こし続けているという。今回の場合は、輸入製品の供給源に疑問が残るという、法的枠組みに関する課題である。アセアン加盟国からインドネシアに輸入された多くの繊維製品は、実際のところ(一部が)アセアン非加盟国で生産されたものであり、インドネシアに積み替えされたものである、すなわち、国内の繊維メーカーは、中国やアセアンのメーカーだけではなく、その他の繊維メーカーとも競争しなければならないのである。

インドネシア繊維協会(API)のErnovian Ismy事務局長は、もしアセアン非加盟国がアセアン地域内の関税免除の恩恵を受けているとすれば、それはアセアン経済共同体(AEC)の違反であり、政府は国内の繊維産業を保護しなければならないと述べた。一般的に、他国からの輸入製品には(通商協定が交わされない場合)15%の関税がかかる。

アセアン経済共同体(AEC)の枠組みのもと繊維製品を輸入するためには、2つの要件を満たさなければならない。(1)生地がアセアン加盟国で生産されていること、及び、(2)同じ国内で縫製されること、である。しかしながら、幾つかのアセアン加盟国は外国で生産された生地を輸入し、縫製プロセスのみに携わった製品をインドネシアに輸出している。これは規定に即していない。

2015年、インドネシアは3億4160万米ドル相当の繊維製品をタイから、2億2740万米ドル相当をベトナムから、6520万米ドル相当をシンガポールからそれぞれ輸入している。特に、シンガポールはアセアン地域外で生産された繊維製品の積み替え基地となっている。

世界最大の繊維生産国である中国には大きく引き離されるものの、インドネシアは世界で大きい繊維生産国の一つである。インドネシアは、国内総生産(GDP)の1.21%を占める繊維の輸出拡大を目指している。国内では現在、300万人が繊維産業に従事しており、本産業は雇用源としても重要である。

» 続きを読む

インドネシア ジャンル:
最終更新:2016年10月03日05:54

このページのトップへ戻る