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2019年05月 のニュース一覧

マレーシア:いつまでも大切にしたい祈りの衣服(後)

(前編より)

 

デザイン革新

同社は預言者ムハンマドの妻であるSiti Khadijahにちなんで名付けられたブランド名で、ベール、ハンドソックス、ジュバ、アクセサリーなど、メッカ巡礼者の快適さのための様々なアパレル製品も製造している。

Telekung Siti Khadijahは革新的で特許取得済みの顔の部分に特徴のある製品として有名で、額の裏地はどんな顔の形状やサイズにもぴったり合うように縫い付けられている。この機能は伸縮性のある素材でできており、祈りの際に着用すると快適である。

この技術革新における最初の革新は、綿、紡績ポリエステルなどの上質な素材とセランゴール州のバンダル バル バンギの生産工場でのPadzilah氏と彼女のチームによる考え抜かれた研究と設計プロセスの使用によって可能になった。

しかしこの革新により、Siti Khadijah社は偽造品製造者の標的となった。

「私たちは従業員による私たちのためのテレクンの開発という大変な仕事を価値を置いています。それが、私たちのブランドとデザインがマレーシアの知的財産公社の下、商標登録され特許を取得している理由です」と、著名なブランド賞や女性起業家50賞を含む数多くの賞を受賞しているPadzilah氏は述べた。

不幸なことに、彼女のブランドを守るための努力をしたことで、Siti Khadijah社はテレクンのような普段着を売り込んで調子に乗り過ぎた日和見主義者と批判された。

「テレクンをブランド服に変えたので、私たちは否定的な発言を受けました。私たちのコレクションに色や装飾を加えることでも批判されました。それはブランド服を着ることに対する誇りではありません。私の意図することは私の根底の考えに遡ります。私の意図の要素と努力でテレクンを着用者から大事にされる衣服に変えることでした。

例えば、テレクンの色は祈りへの興味を促すためのものです。色の目的は祈りながら他人の注意を引くことではありません。 例えば、母親は娘にカラフルで可愛らしいテレクンを身に着けさせることによって子供を祈りに促しやすくなるでしょう。 それは、購入者がその服を購入する際の自身の意図であるだけです」と彼女は述べた。

 

SRIKANDI技術大学

Siti Khadijah社は、持続可能なファッションと熟練した労働力を持ち、地元の人々だけでテクノロジーとデザインや生地の品質を向上させることへのコミットメントを継続すると決意している。

「私の夫Aminuddin Md Nasir4人の子供が何年にもわたって事業に加わり営み続けたことでより有意義になりました。Siti Khadijahブランドが10年前に始めたときには1日わずか200個にすぎない生産量であったのに対して、現在では1日に2000個のテレクンを生産しているなんて私はいまだに信じられません。仕立ての高いスキルを持つ地元の労働力の欠如など、私が過去に直面していた生産上の問題を考えたことは、セランゴール州のシャー・アラムにSlangkandi技術大学を設立するきっかけになりました。

アカデミーは、特に私たち自身の間の社会経済の強化という私のビジョンとうまく調和しています。Siti Khadijahがテレクンのようなベーシックな衣服が世界中のイスラム教徒のライフスタイルを維持していくのを見たいと思っています」とPadzilah氏は述べた。

マレーシア ジャンル:
最終更新:2019年05月03日12:01

マレーシア:いつまでも大切にしたい祈りの衣服(前)

Telekung Siti Khadijah社は、ファッションを通して世界中のイスラム教徒のライフスタイルを維持することを目指している、と述べた。Nadia Badarudinが記す。

 

一般的なテレクンは全身白および無地であり、マレー諸島のイスラム教徒の女性固有の祈りの衣服である。

テレクンには、ゆったりとした膝丈のトップスとサロンの2ピースで構成されており、祈り捧げる際に見える顔と手のひら部分を除いた女性の全身を覆うように作られている。

テレクンは、世界の中で特にマレーシア、インドネシア、シンガポール、ブルネイ、タイ、ベトナムのイスラム教徒の女性の文化的に同一視されており、祈りの間に体を隠す予備の服として扱われる。

サウジアラビア、イラン、アフガニスタン、ヨーロッパの女性の場合、日常着が体全体を覆っており、「祈りの準備ができている」状態であるのでテレクンは不要のようである。

例えば、アラブの女性は目だけが露出する顔のベールやニカブを被り、ブルカやジャバで体の上からつま先まで覆い隠す。

インド、パキスタン、イランのイスラム女性は、手の開口部がないマントスタイルのchador namazを身に着ける。

今日のテレクンは全身白無地である。

インターネットの進化に拍車をかけられ、祈りのための衣服の販売は収益の大きなビジネスとなった。より多くの起業家は、色付きまたはプリント地のテレクン、今風のタイダイを模したもの、刺繍や装飾、 スワロフスキークリスタルが散りばめられた高級品にまでおよぶファッショナブルで高級路線の製品を提供している。

テレクンがムケナと呼ばれるインドネシアでは、そのようなスタイルが人気でレッドカーペットでも着用されている。

綿以外にも、布地にはシフォン、サテン、さらにはブロケードが含まれ、テレクンの機能を損なわずにクリエイティブに仕立てられている。

 

ゲームの流れを変える者

Telekung Siti Khadijah社は、消費者のテレクンに対する認識を変え、ブランドイメージのあるテレクンの登場を先導し、ビジネスを高級路線とメガマーケティング戦略を組み合わせた革新的なデザインに変えた先駆的な自国ブランドである。

同社は、国内に感情的で考えさせられるメッセージでテレクングを宣伝した最初の企業であろう。

2009年の設立以来、Siti Khadijah社は飛躍的に成長し、マレーシアには30以上の店舗、ジャカルタとバンドンにも店舗があり、インドネシア市場への浸透に成功している。 また、2017年のLondon Modest Fashion Weekで最初にテレクンを発表したロンドンにも電子商取引プラットフォームがある。

最近10周年を迎え、SKモノグラムとボイル地のトゥドン(ヒジャブ)、サテンの裏地付きのスワロフスキークリスタルで装飾された重厚なシフォンのマルーンのテレクンを含む新しいアパレルコレクションを発表した。それらの特別なテレクンは700マレーシア・リンギットで販売されている。

「テレクンの典型的な認識を変えることが我々のすべてです。 私たちが見栄えよく、心地良い香りがし、自分自身について前向きに考えられるようになるために多くの時間を費やすことができたら、神と対面したときに同じことができないでしょうか。Siti Khadijah社はその考えを前提に取り組んでいます。 私の考えは、テレクンを他の日常着と同じように評価されるべき祈りの衣服にすることです」とペラ州出身のSiti Khadijah社創設者兼デザイナーのPadzilah Enda Sulaiman氏は述べた。

Padzilah氏は50代女性で、当初は家族を支えるためにセランゴール州カジャン市の彼女の家でテレクンを販売し始めた。

「私の子供たちはまだ小さかったし、学校に通っていました。私は専業主婦でしたが、自分の縫製技術を有効利用できるとを知っていました。なので、私は地元のサプライヤーから調達したテレクンを販売し始めました。ですが、顔の部分が自分にぴったり合うものを見つけるのは至難の業であり、顧客は常にお直しをしていました。その時期にこのサービスを開始しました。

しかし、私は知識がゼロであったため、ビジネスが軌道に乗るまで時間がかかりました。しかし、私の家族がテレクンの顔へのフィット感に関する問題を解決し、そしてテレクンにブランド名を入れられるデザインを提案したとき、状況は変わりました」

この独学の仕立屋は、Mohammad Muzammil AminuddinMohammad MunzirMohammad MuhaiminMohammad MukhlisMohammad MusyrifそしてMohammad Muddathir6人の男の子への母である。

 

(後編につづく)

マレーシア ジャンル:
最終更新:2019年05月03日11:01

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