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ミャンマー:生活コストの上昇に伴い労働者流出が増加(前)

昨年の1日の最低賃金が30%上昇したにもかかわらず、ミャンマーでの生活コストの高騰により、より良い収入を目指し労働者を海外へ駆り立てている。最近では、多くの人々が命の危険や強制送還の危険をものともせず、隣国のタイやマレーシア南部へとより良い収入を求めて違法に国を去っている。

ミャンマーからの移民労働者であるMa Su Myatさん(23)と夫のKo Zin Wineさん(26)は、マレーシアで刑務所送りになる危険性があるにもかかわらず、適切な労働許可やパスポートが無いまま今後2年間働くことを決心した。

4年前、大学2年生で大学を中退した後、MyatさんはヤンゴンのMingaladon郡区の家具工場で事務員として働いていた。

彼女は月給8万ミャンマーチャットの給与を得ていたが、1年間の勤務後、12万ミャンマーチャットに昇給した。

彼女の夫は同じ工場で働いていたが、彼らの世帯収入はわずか月額25万ミャンマーチャットであり、日々ののニーズを満たすには十分では無かった。

2017年、二人は仕事を探すためにマレーシアに不法入国した。彼らはタイからマレーシアに入国するためにブローカーにそれぞれミャンマー90万ミャンマーチャットを支払った。

彼らはまずミャンマーのKaungthaungの入国ゲートから観光ビザでタイに入国した。そこから、マレーシアに入国するまでボート、車、そして徒歩で移動しなければならなかった。Ma Su Myatさんによると、マレーシアに到着するまでに合計1週間掛かったという。

「本当に疲れる旅でした。私たちは小さな車に詰め込まれました。それから夜中に4時間ボートに乗って、そして私たちはマレーシアに渡るために5時間ジャングルを歩いて行かなければなりませんでした」と語った。

彼女と一緒にいた移民グループは全部で20人で、幸運にも逮捕されることなくマレーシアに入国した。Ma Su Myatさんら二人はマレーシアではまずアパレル工場で働いていたと述べた。彼女は現在、レストランで毎日午前6時から午後3時まで月給1450マレーシアリンギット(352米ドル)で働いている。

Ko Zin Wineさんは現在、自動車工場で働いており、月給2100マレーシアリンギットを得ている。

 

労働者の流出

ミャンマーは2015年に最低日給を3600ミャンマーチャット、2018年には2倍の4800ミャンマーチャットに引き上げたが、労働者と労働組織は18時間の労働で6600ミャンマーチャットを求めている。

労働者らは、最低賃金の引き上げにもかかわらず生活ニーズを満たすのは難しいと言う。政府が今月より電気料金の引き上げを発表したため、最低賃金の労働者はより高い給料を求めている。

ヤンゴンの一部の労働者寮では、新しい電気メーターが各部屋に設置され、居住者は毎月の使用量に基づいて電気代を支払う必要がある。以前は電気代と水道代は雇用主が負担していた。生活費の増加は最低賃金の上昇を相殺する以上のものである、と労働者たちは言う。

生活コストの上昇と限られた雇用機会の結果、ミャンマーを離れて海外で雇用を求める人々の数は毎月増加している、と当局者は言う。

労働省のデータによると、2017年に15万人が雇用と所得向上のためにミャンマーを離れたという。

月に100人近くのミャンマー人労働者がマレーシアへの国境を越えるのを待つ間にタイで逮捕されている。

2018年には、最低賃金が4800ミャンマーチャットに引き上げられたにもかかわらず、海外で仕事をする人の数は23万人に増えた。今年最初の5ヶ月で約12万人が海外で仕事をするために国を離れた。

マレーシア政府は1月に月給1100マレーシアリンギット(399,000ミャンマーチャット)の最低賃金を導入した。

ミャンマーの公式代理店の手数料は、マレーシアで合法的に働くには850米ドルおよび65,000ミャンマーチャットの手数料を支払う必要がある。

バンコクを拠点とするミャンマーの労働関係者のU San Maung Oo氏は先週、マレーシアで合法的に働くための手段がある中、マレーシアに違法出国するミャンマー人労働者数は増加しているとThe Myanmar Timesに語った。

Oo氏は、マレーシアとタイの政府による不法労働者の取り締まりおよび人身売買のために、マレーシア入国待ちの間に、毎月100人近くのミャンマー人労働者がタイで逮捕されていると述べた。

最近、ミャンマーはマレーシアとの国境に沿って拘禁されている違法労働者をタイの刑務所に送らずミャンマーに強制送還するというタイとの合意に署名した。

「違法移民がタイ当局に見つかっても、彼らにとってそれほど問題ではありません。しかし、我々は遠隔地のジャングル地域で密輸業者に見捨てられた人々のことが心配です」とU San Maung Oo氏は述べた。

同氏はもしジャングルの中で見捨てられたり何か問題に直面していたら、バンコクの彼のオフィスに連絡し助けを求めるようすべてのミャンマーの移民に助言している。

 

(後編につづく)

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最終更新:2019年08月02日

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