インドシナニュース

ミャンマー;活動家らの煽動により加速化する工場ストライキの増加に憂慮(前)

ミャンマーのアパレル生産工場の代表者らは、著名な元政治犯が労働争議に関わっていると言っており、2015年末に予定されている国政選挙までストライキが多発する可能性があると憂慮している。

ヤンゴン市北部に縫製工場を構え、1200人の労働者を雇用しているFamoso Clothing社の取締役副社長である山崎和人氏は、市内のストライキの多くは「政治団体によって煽動」されていると述べた。

Famoso社の労働者が賃上げを要求して昨年ストライキに突入した後、元反体制派の学生や政治犯の著名団体である「88世代の平和で開かれた社会」のメンバーが、労働・雇用・社会保障省が議長を務める調停会議に参加したと、山崎氏は言った。

ヤンゴンのHlaing Tharyar工業団地の管理委員会の代表者は、匿名を条件に、政治的活動家団体が争議行為にますます関与していると証言した。

「最初、ストライキは賃金闘争でしたが、後に、外部の団体が関わっていることを知りました。」と述べたが、特定の政党や団体名は挙げなかった。

元政治犯が労働者を扇動しているという主張について尋ねられると、著名な88年代メンバーのMya Aye氏は、「それは間違った情報ですし、間違ったニュースです。」と言った。

Mya Aye氏は、「我が国でも労働者の権利を改善したいと思いますが、市場経済の導入も必要ですし、雇用の創出も求められています。実業家や雇用者に問題を起こすつもりもありません。」と「エーヤワディー・ニュース・マガジン」誌に語った。

ミャンマーの長期支配軍事政権下では、ストライキは禁止されていて、労働組合員は投獄され、「テロリスト」とみなされたが、テイン•セイン大統領が率いる文民政府は、労働組合や争議行為を許可する法律を通過させている。

ストライキは2012年以来、頻発しだした。山崎氏は、今年から来年にかけてストライキが増加しそうだと心配しており、「(来年末に予定されている)選挙が近づいている。彼ら(政党)は票を必要としている。」と述べた。

連合選挙管理委員会は3月、2015年の選挙の前に電力不足や工場のストライキなどの社会的・経済的問題を悪用しようとしている当事者らに警告した。

野党第一党であり2015年の投票のトップを争う手ごわい対戦相手である、国民民主連盟(NLD)の代弁者Nyan Win氏は、委員会は行き過ぎていると述べた。

「ストライキは選挙委員会には関係ないことなので、なぜ彼らがこのように述べたのか私にはわかりません。おそらく、いくつかの政治的団体がストライキに関わっているということでしょうが、どの団体なのか、私は知りません。」とNyan Win氏は「エーヤワディー・ニュース・マガジン」誌に語った。

労働・雇用・社会保障省次長Okkar Thein氏は、組織労働者の活動を妨害する政治団体による攻撃については何も知らないと述べた。

「行動を起こす労働者の多くは、ストライキなどの経験がないと思います。そのため、彼らは助言や指導者を求めて、市民団体や活動家団体と連絡をとるのかもしれません。」とOkkar Thein氏は「エーヤワディー・ニュース・マガジン」誌に語った。

同様に、業界団体のミャンマー衣料製造協会(MGMA)会長Myint Soe氏は、もし部外者が繊維部門のストライキに関わっているとすると、それは労働者や労働組合の要求であろうと述べた。

「ストライキが起きたら、活動家や政治団体が後から関わるでしょう。」と彼は言い、ミャンマーでは長年、政治的な抑圧や労働組合のような団体の結成が制限されてきたことを引き合いに出した。

「労働者は長期に亘って民主主義に馴染んでいませんし、自分たちの権利を知りません。だから生活費が上がれば、労働者は賃上げを求めますし、活動家に支援を頼むのです。」 とMyint Soe氏は説明した。

国際通貨基金(IMF)は2014年前期、ミャンマー経済はおそらく今後3年間に7~8%成長するが、6%のインフレ率も伴うだろうと警告した。

世界銀行のミャンマー担当マネージャーKavi Shankar氏は2月、「エーヤワディー・ニュース・マガジン」誌に「もし高成長を遂げれば、高インフレが起きていないかを心配する必要があります。それは貧困層に大きく影響を与えますから。」と語った。

ヤンゴンは公共部門の賃金上昇と並行して生活費が上昇しており、経済的に住みづらい都市になってきている。公共部門の賃金が民間部門の賃金を圧迫し、ストライキの多発に繋がる。



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最終更新:2014年06月06日

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