インドシナニュース

2018年05月 のニュース一覧

ミャンマー:Alibabaの進出によりeコマース市場に成長期待(後)

(前編より)



アセアンではなく南アジア向け

Alibabaの真の目的は、Darazの持つ他の市場も開拓することにあるという者もいる。 Darazは、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ミャンマーでビジネスを展開しており、それらの市場の総人口は46,000万人を超える。ミャンマーは、そのうち約10%の割合しかなく、パキスタンやバングラデシュ市場よりもはるかに未発達である。

「我々が察するに、Alibabaは南アジアで開発を推進しようとしていますが、パキスタンやバングラデシュなど南アジアは市場規模の大きさがまだまだ未熟です。」とC2Cや小規模なB2Cサービスに特化する国内のオンラインプラットフォームのBarLoLo.comは指摘した 。

Mandalay国際大学とShinawatra国際大学の講師であるPietro Borsano氏は、Alibabaはアセアン市場に浸透するためにLazada社に投資を重ねる可能性が高いと考えている。一方でDarazは、南アジアへの進出に利用されるのではないかとした。

「この中国ハイテク大手は、すでにアセアン諸国の政府と数多くの契約を締結しており、マレーシアとタイへの進出に大きな野望を抱いています。」と彼は述べた。

この中国企業はバンコクと緊密に協力して、タイの東部にある3つの県‐チョンブリ、ラヨーン、チャチューンサオにまたがる東部経済回廊を開発し、eコマースだけではなく、先駆的な製造、テクノロジー、技術革新の拠点にしようとしている。

「その結果、東南アジア地域全体におけるAlibabaグループの戦略としては、アセアンに軸足を置いた、マレーシアとタイでの事業が中心となっていくと私は確信しています。Alibabaグループは、すべてのアセアン市場がeコマースプラットフォーム導入の初期段階にあると考えていますが、彼らにとってミャンマー市場が発芽期に過ぎないことが容易に想像できます。

「従って私は、Alibabaが大規模なアセアン市場においてLazadaを優先的に取り扱うだろうと予測しています。」とBorsano氏は述べた。



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最終更新:2018年05月30日12:02

ミャンマー:Alibabaの進出によりeコマース市場に成長期待(前)

Alibabaグループは、ミャンマーでeコマースサイトshop.com.mmを運営するパキスタンのオンラインショッピングプラットフォームであるDaraz Groupの買収を完了し、ミャンマーに足がかりを確立した。

この動きは中国のインターネット大手だけでなく、他のライバル企業による多額の投資の始まりとなる可能性を秘めている。それはまた、514日に商務省(MOC)が外資系企業や合弁企業向けに小売・卸売取引を開放し、ミャンマーで製造された商品の売買や、海外からの商品輸入を認めた1週間後のタイミングでもあった。

Alibaba58日に、ドイツの新興投資会社であるRocket Internetが所有するDaraz株を価格非公開で購入した。この買収の前、Daraz社はCDC Group、英国政府系のDevelopment Finance Institution (DFI) Rocket InternetとカタールのテレコムグループであるOoredooの合弁企業であるAsia Pacific Internet Group (APACIG)によって所有されていた。

Alibabaにとって今回のRocket社からの買収は、2年前にシンガポールに本社を置くeコマース企業のLazada社の買収に続き、2件目のディールとなった。



競争の激化

この買収は、特に外資系小売業者に店舗の開設を認めるなど、ミャンマーの電子商取引に転換期をもたらした。

「こうした動きは、ミャンマーにおける電子商取引の収益体制や人々の電子商取引に対する見方を変えていくことになるでしょう。」とRocket Internetでミャンマー、スリランカ、ネパールの元地域統括責任者であったSumit Jasoria氏は述べた。

「この新しい法律はケーキの上のアイシング(砂糖衣)のようなものです。今ではAlibabaはミャンマーに物流・配送会社のネットワークを構築したり、投資したりすることが可能となります。また彼らは今後、自社倉庫の建設や、他のeコマースやデジタルベンチャーを開業することになるかもしれません。」とJasoria氏は続けた。

そしてまた、Alibabaは競争に晒されていくことが予想される。Thilawa特別経済区(SEZ)に拠点を置く物流のパイオニアであるDaizen Myanmarは今年の初めに、国内外の企業に対する保税倉庫サービスの提供を開始した。

eコマース各社は、ミャンマーの急速に成長するインターネット市場に着目している。

先月日本最大の宅配業者であるヤマトグループも、ミャンマーで倉庫や貨物輸送サービスの提供を開始した。ヤマトにとってアセアン地域における貿易と物流の統合が、ミャンマーへの進出するきっかけとなった。

それとは別に、ミャンマーにおける信用情報機関の設立が承認されたこともきっかけとして挙げられる。「適切な信用情報機関があれば、今後クレジットカードの利用が増加することが見込まれます。ミャンマーでshop.com.mmが運営を開始してから3年半ですが、その間にクレジットカードの利用は大幅に増加しています。」とJasoria氏は述べた。

「新しい小売販売法とミャンマー信用情報機関の承認は、より多くの外資系企業にミャンマー市場参入への扉を開くでしょう。」と彼は続けた。

現在、他のeコマースや物流のプレイヤーもこの機に乗じて参入する可能性が高くなっている。「実際、Alibabaや日本、韓国、中国などの大手インターネット企業は、長い間ミャンマーのeコマース市場に熱視線を送り続けてきました。」とJasoria氏は言った。

「長い間、ミャンマー市場に進出しようと目論んできた大企業はいくつもあります。」

ミャンマーのデジタル・イノベーション支援グループである欧州商工会議所の共同会頭を務めるErwin Sikma氏は、「我々は、ほぼすべての人々がスマートフォンを通じて繋がりあうという技術革新の最前線にいます。この新しいデジタル世代にサービスを提供するためには、世代に応じたデジタルサービスと相互作用モデルを開発する必要があります。」と述べた。

「ミャンマーにおけるAlibabaの買収は、彼らがこの新興市場がいかに発展していくかを見届けたいと考えていることの表れです。」とSikma氏は述べた。



(後編につづく)



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最終更新:2018年05月30日06:02

ミャンマー:海外小売業、卸売業者による営業を許可

最新の国際商務省の指令によると、外資企業かつ合弁企業による小売業や卸売業が許可されるようになった。

大手企業グループは、この動きがミャンマーへの投資誘致に向けて、適切なステップを辿っていると認めている。

同省は59日、外資100%の企業、国内外の投資家間による合弁企業も同様に、小売および卸事業を認めた指令25/2018を交付した。

この貿易政策は、同国の経済改革には不可欠であると言える。

同指令で言及された自由化方策は、より多く、より手ごろな、より優れた選択肢を国中の消費者に提供するためにセクター内の競争を促進することであった。

この方策により、同セクターに科学技術や質の良い製品を取り入れるだけでなく、中小企業(SMEs)の成長を促進し、多くの外国投資を誘致し、さらに雇用を創出することができる。

また、「消費者を搾取する代理店同士の不公平な争いを防ぐ」という面でも有効である。

 

キーポイント

この新しい方策により、法律で禁止されているものを除き、国内で製造されたもの、または海外から輸入されたあらゆるタイプの商品の小売および卸売取引が可能になり、国内企業、海外企業、合弁企業はすべて営業を許可された。

また、関連する規制に基づき、すべての州と地域のすべての町で小売および卸売業を行うことが認められた。

ただ、海外企業や合弁企業は、ミニマーケット、コンビニエンスストアなどの、床面積929平方メートル以下の小売店を運営することは認められていない。

また、貿易業における全ての企業は、輸入税と配布税を支払わなければならない。



最低資本金

小売業および卸売業を営業する外資100%の企業の最低資本金額は、それぞれ300万米ドルおよび500万米ドルである。

地元投資家が少なくとも20%の自己資本を所有する合弁企業の場合、小売、卸売業に必要な最小資本はそれぞれ70万ドルおよび200万ドルとなる。

それ以外の合弁企業の場合は、外資100%企業が定める条件によって規制される。

すべての資本要件には賃貸料が除外されるが、国内事業は除外されない。

 

登録

資本が70万米ドル未満である完全な国内資本の企業を除き、すべての企業は、このセクターに事業登録をするため、商工省に申請する必要がある。

必要な書類には、会社の登録、ミャンマー投資委員会からの承認、関連する町または地域開発委員会からの承認、販売および配布される製品の詳細リスト、事業計画および投資金額の一覧が含まれる。

初期投資額70万米ドル以上の既存の国内企業は、59日以降150日以内に同省に登録しなければならない。

登録された事業者が新支店の開設する場合、その90日前に省庁に通知する必要がある。

 

国内投資の誘致

ミャンマー英国商工会議所の最高経営責任者であるChloe Taylorは、この方針によって、ミャンマーで拡大しようとしている英国の小売業者が奨励されるだろうと述べた。

「英国商工会議所は、小売および卸売業の外国投資を招く最近の発表を歓迎します。」

同所は、貿易や業務サービスを通じ、ミャンマーでのブランドの開発においてパートナーシップを推進するために、ミャンマーの地場企業に評判の良い英国ブランドを導入した。

「高品質の英国ブランドを惹きつけ、さらにミャンマーでの投資を誘致するだろう」とコメントし、さらに、「TopshopMiss SelfridgesMarks and SpencerJohn LewisH&Mの経営を担うArcadia Groupなどの有名英国ブランドによる小売業の導入は、ミャンマーの経済にとって極めて重要である。」と付け加えた。

欧州議会もこの方策を称えた。

「私はこの改革をよろこんで受け入れ、この規制改革がもたらすとても大きな機会を待ち望む欧州の投資家に肯定的なシグナルを送ります。この改革によって、消費者物価を下げる市場競争を招き、さらなる雇用を創出することになるだろう」と、ミャンマーの欧州商工会議所のエグゼクティブディレクターであるFilip Lauwerysen氏は指摘した。



ミャンマー産業協会のU Aung Thein議長は、外国企業が市場に参入するにつれ、競争が激化し、地場企業はそのために準備する必要があると指摘した。

この指令に先立ち、省庁は前もって、肥料、種子、農薬、病院機器、グローバル企業向けの建設資材の取引を行っていた、とKelvin Chia Yangon Ltd.は伝える。



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最終更新:2018年05月26日06:01

ミャンマー:Unitedtex海外縫製工場で最低賃金を求めてストライキ

Hlinethaya1工業団地のUnitedtex海外縫製工場で600人以上の労働者らが、最低賃金4800チャットを含む10項目の要求を掲げて57日からストライキに突入している。

工場関係者は、4月末の給与支払いの際に4800チャットという約束を守らなかったと報じられている。

4月には新しい最低賃金で支払うと会社は約束しました。しかし、今月賃上げするとは言っていないというので、我々はストライキに入りました。会社に問い合わせると、政府がまだ確認していないので、その金額を支払うことはできないと言われました。それで、10項目の要求を認めてもらうためにストライキを進めています」

最低賃金の日給4800チャットとは別に、スキルに応じた時間外賃金、皆勤手当、通勤手当、就業時間中の組合会議の開催、試用期間中の最低賃金75%保証などを求めている。

労働者側と会社側の間で交渉は進行中である。

縫製工場は、ジャケット、ドレス、スカートを生産しています。



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最終更新:2018年05月14日19:28

ミャンマー:中国の投資家らがアパレル産業に照準

ヤンゴンの工業団地におけるアパレル産業の拡大について、中国の起業家らがヤンゴン地域投資委員会と協議中であることをヤンゴン地域投資委員会のMyo Khaing Oo氏は明らかにした。

「現在、ミャンマーの繊維産業は急速に成長しています。 EUやアジア諸国へのアパレル製品輸出が増加しています」とAung Htoo商務次官補は言う。

「日本、中国、韓国、台湾の起業家がアパレル合弁工場を開設しました。現在、縫製工場の数は400以上に達しています。2016年に縫製部門は35万人の雇用を創出しました。女性労働者が全労働力の90%を占めています」

ミャンマー縫製起業家協会の中央執行役であるTun Tun氏は、201711月に次のように述べています。「アパレル産業は、長年にわたりCMPベースで取引してきました。まだまだCMPベースからFOBベースに移行できる状態ではなく、というのも、インフラ、銀行システムの透明性、情報、投資力などが不十分だからです」

2017-2018年度に、CMPベースでのアパレル産業の輸出高は25.8億米ドル。商務省によると、これは最大輸出品目の1つである。

ミャンマーに最も多くのアパレル製品の注文をだしているのは日本と欧州諸国である。



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最終更新:2018年05月11日11:55

ミャンマー:縫製業労働者の健康と安全 推進ガイドラインの施行

労働・移民・人口省は、国内の労働条件と福利厚生を改善する施策の一環として、縫製業労働者の安全と健康を推進するガイドラインを施行した。

 

「工場労働者の安全と健康のため、これらのガイドラインを実行に移すように強く勧めたい」と労働大臣U Thein Sweは、週末の施行式で述べた。

このガイドラインは、労働省、ミャンマー縫製業協会(MGMA)、労働組合総連盟(CTUM)、ミャンマーインフラストラクチャー・手工芸・サービス(MICS)、ミャンマー農業農民組合によって、デンマーク政府のサポートを受けながら制定された。

ガイドラインは主に、ミャンマーの経済発展を支持し、国内労働者へ多くの就業機会を生み出す主要な産業の1つである縫製産業に向けられており、縫製業界で一般的に使用されている電気機器・機械、化学物質の安全な取り扱い方と、労働環境下での事故の防止方法も含まれている。

「我々ミャンマー縫製業協会(MGMA)は、縫製産業の持続的発展を確立したい。」とMGMA副会長U Kyaw Winは施行式で述べた。

さらに、縫製産業の労働者は約50万名に上り、縫製業界の労働需要はさらに増している、と続けた。

「安全と健康推進ガイドラインは、現在の法律に欠けている事項を補う内容である。このガイドラインは非常に重要で、今後も監督されながら実行されていく必要がある。」とミャンマーインフラストラクチャー・手工芸・サービス(MICS)の代表U Naw Aungは述べた。彼はさらに、工場内の出入口が1つしかないため、火災等が起きた際には大きな損失リスクのある工場が複数存在していることにも言及し、工場関係者はガイドラインに従い改善対策を実行するように強く訴えている。

国際労働機関によれば、推計278万名が工場内での事故や病気によって死亡し、約37400万名の労働者が工場労働が原因となる怪我や病気を患っている。

ミャンマー政府は、縫製業界は2020年までに最大150万の労働者に対して、雇用を創出すると見積もっている。ミャンマー政府による同業界への投資は、最大100億米ドル(13.44兆ミャンマー・チャット)まで増額されると予想される。



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最終更新:2018年05月07日06:03

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