インドシナニュース

2015年09月 のニュース一覧

ミャンマー:最低賃金制により何千もの仕事が失われる(後)

(前編より)

 

ミャンマー労働組合連合会のU Aung Lin議長は、合理的でまだ低い水準にある最低日当ではなく、むしろ工場はその誤った経営管理により危機に直面している、と述べた。

「衣料品工場の経営者は、良い市場計画を持っておらず、また政府も業界の過剰競争を制限していません。」と彼は述べた。 「比較すると、新しい最低賃金でさえ労働者の現実の生活費をカバーできていません。もしこの条件が改善されない場合は、労働争議や混乱は続くでしょう。」

世界労働組合によると、最低賃金制をきっかけとした従業員解雇や工場の閉鎖は、より公正な労働慣行へ向かうための通常の痛みであり、不安定性の脅威を減らすものである。

「これは通常の変動です。」とIndustriALL Global Union のPetra Brannmark代表者は述べ、“衣料品工場を継続可能にするための経営能力の欠如”に、多くの場合責任がある、と付け加えた。

実際、同様の賃金引上げの痛みを経験した近隣諸国においては、この程度の問題では業界はほとんど動揺しなかった。

「カンボジアにおける最低賃金は2段階で引き上げられ、2015年1月1日までの13ヵ月で60%増となる128米ドルまで上昇しました。このかなりの増加にもかかわらず、国際労働機関(ILO)によると、カンボジアの衣料品輸出は2014年に9.3%伸び、さらに2015年第1四半期には10.6%も成長しました。」と彼女は述べた。

工場における見通しは明るいかもしれないが、一方で工場が窮屈なこの場所から逃げだしてしまうことで、労働者にとっては失業し、家族を養うことができなくなる危険な状態にある、としている。

「解雇された労働者の大部分が補償を受けることができなかったので、不平を言うわけにはいきません。」とHlaing Tharyar町区 にあるShwe Swan Yee Penan factory を解雇されたKo Chit The Aung氏は、解雇された労働者のうち6ヶ月未満の経験しかなかった者は、補償を受けることができなかったことに言及してこう述べた。

「しかし、私は報酬として受け取ったわずかなお金もなくなりつつあります。私の家族は8人いますが、最低賃金による危機に直面しています。」と彼は述べた。

 

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月15日14:03

ミャンマー:最低賃金制により何千もの仕事が失われる(前)

9月1日は、Hlaing Tharyar工業地帯にある衣料品工場に仕事にやってくる約200人の従業員にとって、暗黒の一日となった。新しく施行された最低賃金制により3600チャットを稼ぐ初日となるはずが、衣料品産業全体で従業員が逼迫する中で、工場が閉鎖されたことにより、ここの従業員は突然仕事を失ったことを知った。

これらミャンマーの労働者は、7月はヤンゴン郊外にあるHlaing Tharyar町区にある衣料品工場の職に就いていた。

労働省によると、1000人以上の工場労働者が、新しい最低賃金制をきっかけに仕事を失った。ただし今のところ、1つの工場が閉鎖したに止まっている。

Hlaing Tharyar町区の労働法監督部門長であるU Maung Maung Hlaing氏は、国の最低賃金制が施行される直前の8月31日に、Jasmine Pwint工場が閉鎖したことを明らかにした。この工場は、閉鎖にあたり公式の理由を示していない。 U Maung Maung Hlaing氏は、工場オーナーからの情報提供を繰り返し求めたものの、回答されることなく閉鎖された、と述べた。

総額2億チャットの補償金は237人の元従業員で分配されたが、新しい最低賃金制に適合するために衣料品セクター全体で再編がなされており、雇用需要見込みは不足している。

「我々は、“解雇された”労働者のために、より多くの雇用を迅速に創出するためにベストを尽くしています。」と労働省のU Aung Htey Win副局長は述べた。

ミャンマー縫製業者協会(MGMA)の集計では毎週新工場が開業しているなど、前年度から急成長している繊維産業にとって、厳しい門出となる。しかし、これらの工場における新人レベルの平均賃金は、新しい最低賃金の4.5分の1と、なおも域内で最も低い日当水準となっている。

「いくつかの工場では日当としては450チャットしか支払っていません。この給与システムでは、衣料品の生産量を基準とした残業やボーナスが頼りとなっています。」と、労働組合ネットワークのKo Wai Phyo Maungリーダーは述べた。

工場は急速に従業員を削減しているものの、彼らはこのことが最低賃金制の導入にほとんど無関係であり、最近の受注の減少や生産性の低下に伴い、実施するものである、と主張している。

工場経営者は、3600チャットの最低賃金に猛烈に反対していた。最低賃金に関する議論は数年前から始まり、最低賃金法が2013年に承認された。7月には、145の衣料品工場による200人の代表者は、全員一致で最低賃金に反対票を投じた。生産性に関する懸念や、国内の異常に高い残業率を引き合いに出して、工場経営者は、2500チャット、いやむしろ1500チャットがより合理的な出発点だろう、と提案した。

しかし、業界団体やGAPとH&Mのような有名ブランドの小売業者は、最低賃金のその先に着目し、ストライキやピケを安定化させることが、賃金の引き上げにより損なわれる損失可能性よりも、外国からの投資を惹きつけることになるだろうと提案した。

しかし、大きな中国と韓国系資本の産業は、もし政府が3600チャットの最低賃金を受け入れる方向に舵を切った場合、数千人の仕事が危機に晒される脅威を見越している。

「我々は、これらの上昇の一途をたどるコストの下で、衣料品ビジネスを継続することはできません。したがって、我々は労働者を補償付きで解雇せざるを得ませんでした。」と、400人以上の労働者が解雇された、Shwe Pyi Thar 工業地帯にあるUMH 衣料品工場のMa Myat San Winディレクターは述べた。

彼女は、ミャンマーの工場が生地、デザインやアクセサリーを含むすべてのものを輸入する必要があるため、解雇は受注の不足によるものである、と付け加えた。

「原材料を自力で調達できないローカルの工場は、最低賃金制によって確実に閉鎖されていくでしょう。」と彼女は述べた。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月15日09:34

ミャンマー:賃金引き上げで、縫製労働者は首切り、罰金

8月28日の全国最低賃金の導入により、商業首都ヤンゴンでは数百名の労働者が職を失っているとミャンマー労働組合連盟(FTUM)が主張している、と9月7日Global New Light of Myanmar紙が報じた。

U Aung Lin連盟議長は、失業率が上昇するわけではないが、解雇された労働者には手当を支給すべきで、労働省は雇用者と被雇用者の仲裁役を演じるべきだと主張する。

ミャンマーのアパレル及び繊維産業では25万人が働いており、同議長は「500名の解雇は労働力全体にはさほど影響はない」と認めた。

労働組合は、無料送迎をやめたり、残業代を払わなかったりする工場があり、労働者はかなり不便な思いをしていると言う。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月14日06:02

ミャンマー:競争力のある日額最低賃金を設定

ミャンマー政府は、数か月の長期にわたり厳しく難航した雇用主や労働組合らとの交渉を経て、初めてとなる国家の最低賃金を承認した。

賃金は「平均的な一日8時間労働の場合」3600チャット(2.81米ドル)に設定され、2015年9月1日に施行される、と国営メディアであるGlobal New Light of Myanmar新聞が報じた。

国際労働機関によれば、新しく制定されたミャンマーの月額最低賃金は週6日の労働で約67米ドルになると見込まれている。これにより毎月の最低賃金が90米ドルから128米ドルのベトナムやカンボジアの好調な衣料品製造業者に対し競争上の強みを握ることができる。

最低賃金は従業員15人未満の小規模の企業を除き、「すべての分野や業界」の労働者に適用される。

今回の決定は国際的な制裁がほぼ撤回されたなかで、増加する海外の投資家の関心にこたえ、国に招き入れるための多くの政府の政治・経済改革の一環である。最低賃金政策は衣料品部門を対象に重点的に取り組まれる。

この変革を導いている主な勢力のひとつが成長している衣料品部門である。衣料品部門は2014年に15億米ドル相当の服飾や原材料を輸出(2年間で66%の増加)し、ミャンマーにおいて急速に成長を遂げている分野である。

この分野で働く膨大な数の労働者は、2011年に準民間政府が政権について以来、より良い賃金と労働条件を求めて闘っている。

ミャンマー政府は成長している衣料品部門に焦点をあて、この新しい変化が世界的な衣料ブランドがミャンマーから衣料品を購入するにあたり法律や労働コストの透明性をさらに提供できる一助となるとみられている。

加えて、今回の法律を施行するにあたり関与した企業も数社存在する。

ミャンマーで工場を13拠点展開するスウェーデンの小売大手Hennes & Mauritz、米国の小売Gap Incなどが最低賃金を設けるよう後押しをしてきた。これら西洋の製造業者によれば、低賃金は非生産的であったため、公平な最低賃金を選択するよう、国に圧力をかけたという。

 

アセアンにおける賃金競争、高まる

ミャンマーの衣料品業界は一時期発展を遂げていた産業であったが、米国の強い制裁をうけ、貿易上の特権を奪われ、前軍事政権に関連するリスクを恐れる海外ブランドが離れて行った過去をもつ。

この状況を打破しようとミャンマーの議員らは2013年に最低賃金に関する法律を通過させたが、アパレル業界で働く労働者によるストライキや、中国や韓国が大半を占めるアパレル工場のオーナーが最低賃金が高すぎると抗議したことにより、雇用主、労働組合、政府間の交渉が遅れていた。

この比較的低い水準で合意がなされた最低賃金でさえ、ミャンマーにおける労働者の低生産性により、これ以上の支払いは難しいと訴える雇用主もいる。

ミャンマーでは低賃金が多くの地元民がよりよい暮らしを求め母国を離れる主な理由である。教育を受けた者はよりよい条件と給与をよりよい国で受けることができ、これに二の足を踏むこともめったにない。

しかしながらきちんとした教育を受けてこなかった人々は、自国で得るよりも最低賃金が高い近隣諸国へ出かけ、移民労働者となる。

ミャンマー人が多く働く近隣諸国の代表としてタイがあげられる。タイの国家の最低賃金はミャンマーが新しく導入した最低賃金の3倍の300バーツで、同国の労働力の大きな割合を占める200万のミャンマー人が働いているとみられている。

最低賃金政策が施行されたことにより、ミャンマーは近隣諸国と効率的に競争し立ち向かい、地元の労働力を国内につなぎとめることができると期待している。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月11日06:02

ミャンマー:英国の小売業者が最低賃金保証を歓迎(後)

おそらく最も憂慮すべき点として、バングラデシュの衣料品工場で起きた最近の事故に際し、約半数の労働者が、火災の問題について避難路が塞がれていることや、監督者または管理者による抑圧的なふるまいによって、工場内を安全と感じていないとした。 労働者の1人は、Oxfamに次のように語った。「消防隊はありますが、ただの見世物です。」

スウェーデンの小売業H&Mは、ビルマにおける欧州資本最大の事業者の1つで、13の工場と取引している。このことは、ビルマにおいて善を推進する力となる可能性がある、と述べた。

「ビルマは目覚しい発展と成長の可能性を秘めており、我々は雇用創出や繊維産業における持続可能性基準を引き上げることに貢献することができると考えています。ミャンマーは、手間のかかる衣服を生産する能力を備えた、成熟した衣料品産業を持っています。」と広報担当者は述べた。

H&M社は、ビルマの衣料品産業を魅力あるものとし、熟練した労働市場を維持するために、統一の最低賃金制を導入し、「経済繁栄のドライバとして開発、成長させる必要があります。」とした。

M&Sは約2年前にビルマ参入し、3つの工場と取引してきた。またTescoもほぼ同時期に参入し、2つの工場を利用している。いずれの会社も定期的に工場を監査し、倫理基準を満たしているか確認している、とした。

Primarkは何ヵ所の工場と取引しているか明らかにしておらず、ビルマから「非常に少ない数」を調達している、と述べるにとどまった。 「これらの調達先は我が社の行動規範や、労働者の権利が尊重されるべきという点をよく理解しています。」とこの小売業者は述べた。

Topshopは、ビルマの1つの工場と取引を行っており、すべての調達先が会社の行動規範に沿っていることを期待している、と述べた。

New Lookは、2014年にビルマからの調達を開始し、コートやジャケットを作る4つの工場と取引をしているとされている。New Lookは(この点について)コメントを差し控えた。

 

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月09日14:02

ミャンマー:英国の小売業者が最低賃金保証を歓迎(前)

ファッションブランドが1日8時間あたり1.82英ポンドを労働者に支払うとする動きは、ビルマの衣料品産業が“経済発展の推進力”を担うのに力になるであろう。

2015年9月1日火曜日の午前0時1分に施行された。

ビルマの工場を利用している英国の大手衣料品小売業者は、低賃金を規制する民主主義萌芽の動きを歓迎している。

Marks and Spencer、Tesco、Primark、New LookやTopshopは、ビルマから購買をするH&M、C&A、Aldi や Gapなどの国際的なグループに新たに加わった。ビルマは、別名ミャンマーとして知られており、人件費が世界で2番目に低い位置にランクされている。Verisk Maplecroftのリスクアナリストよると、アフリカの角にあるジブチのみが(ビルマより)人件費が安い。

土曜日にビルマ政府は、1日8時間あたり3600 ビルマチャット(1.82英ポンド)の最低賃金を設定した。この動きは以前から多くの国際的な衣料品グループによって要求されていたものであり、地元の縫製産業への投資を後押しすることが期待されている。

新たな規制によると、労働者の最低月給は週6日稼動で約67米ドルとなる。国際労働機関(ILO)によると、ビルマはなおも、月額の最低賃金が90から128米ドルのベトナム、カンボジアなどのライバルの衣料品生産国と比較して、競争的な優位を保つことになる。

この発表は、ここ25年間で初のビルマの自由選挙をあと3ヶ月足らずに控えたタイミングでなされた。ノーベル賞受賞者のAung San Suu Kyi氏が率いる国民民主連盟が、快勝することが予想されている。

地元の製造業組合によると、3年間で衣料品の輸出収入を3倍の15億米ドルとした国際ブランドからの新規受注の波により、昨年は毎週複数の縫製工場が新規開業した。

(ビルマの)魅力は明確である。国際ブランドの衣料品を製造する22の工場の労働者からなるOxfamの最近の調査によると、平均日当は1.5米ドル(1852ミャンマーチャット/ 94ペンス)である。Guardianによる調査に回答した123人の労働者のうち4分の3は、長時間の残業をしても、食品、住宅、医薬品の支払いに苦労している、と答えた。

「ミャンマーは、劣悪な労働条件、児童就労や人身売買などのひどい社会的、コンプライアンス的なリスクにより荒廃しています。近隣地域の他の主要な衣料品生産国と比較し、ミャンマーが正しい方向へ向かうよう、多くの投資家が国の緩やかな改革を期待しています。」とMaplecroftのアジア地域のシニアアナリストであるRyan Ahern氏は述べた。

しかしAhern氏は、人種や宗教による差別は増加傾向にあり、今年の労働者デモに対する警察の暴力行為は、2011年の名目的な文民統制政府の誕生までビルマを支配した、“独裁者ルール”をまた赤裸々に想起させた。EUは、2012年に貿易制裁を発動した。

M&S、Primark やH&Mを含む13の企業が、このような動きをサポートするビルマ政府に対して書簡を送った後、ビルマの最低賃金に関する決定がなされた。英国の倫理的業者推進NGO(ETI)は、この決定により、外国人投資家にとってビルマがより魅力的になるであろうと述べている。

小売業者や労働者権利団体によって支援されているETIのPeter McAllister理事は、特に中国での賃金上昇の局面では、小売業者はその低コストによりビルマに魅了されたが、この点のみを考慮したわけではなかった、と述べた。

責任ある会社は、単にそれが正しいかだけではなく、ビジネスを順調に運営し続けるのに、まともな賃金と労働者の権利尊重が重要であることに気づいている、と彼は述べた。

「ブランドは、最悪の事態、例えば生産が停止し、最悪の場合には命が失われるような圧力のかかった状況から守られるような条件で、現場と協定を結びたいと考えています。」とMcAllister理事は述べた。

いくつかの工場の経営者は新たな賃金体系に反対しており、最低賃金(の増加)が事業利益に与える影響を軽減するために、何人かの労働者は追加賃金なしでの残業や、生産性を向上させるように指示された、とOxfamに語った。

ロイター通信によると、最低賃金に関する公式発表は、ただ“標準的な8時間労働”について言及しており、残業がどのように扱われるかについては触れていなかった。

Mary(仮名)は22歳で、Rangoonの工場で週6日、コートの縫製作業を行っているが、彼女の上司が生産目標を40%以上引き上げたと述べた。「もし私たちが目標を達成できない場合は、追加賃金を得ることなく残業し、最後まで仕上げる必要があります。」と彼女は言った。

Maryの賃金は、1日9時間労働で基本給1,400ミャンマーチャット(71ペンス)と、残業1時間当たり19ペンスとなっており、通常少なくとも1日に4時間(の残業)を行うことが期待されている。 「私は他の工場の労働者に比べて良い仕事に就いています。」とMaryは言った。しかし、彼女は工場の環境はむし暑く、厳しいもので、彼女の部門では80人の労働者に対して扇風機が1台しかない、と述べた。

労働者達は工場で感電したことや、ボイラーの爆発を見たこともあったという。 6月にMaryは、やっと月間で76ポンド余りを稼いだ。

Oxfamは、労働者が週平均で10.5時間の残業を行ったが、賃金支払いを受けられないような多くの巧妙な条件があることに直面した。4分の3以上の労働者が病気や欠勤した場合に賃金を受け取れず、半数以上が祝日を除く年次休暇の制度がない、と述べた。

Oxfamが話した労働者のうち5分の1以上は、生産目標を達成するために残業することを強いられ、それらの多くは、残業のいくらかの部分について支払いを受けていない、と述べた。また5分の2以上の労働者は、基本的な生活必要資金をカバーするために、借金を抱えていた。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月09日11:26

ミャンマー:ファッションショップ、最適な商品調達に苦心

小売店が国内で急激に増えるにつれ、若者が流行りのものを見つけるのも容易になりつつある。

ほとんどの店舗が未だ小規模なビジネスを展開している。店主が小売りという見方で働いている一方で、最適な調達を行うことができるかどうかが直面する一番の課題であることが多い。

地元のファッションの店舗はしばしば海外で製造された製品を調達している。オーナーは他の地元の市場で購入する良い点と悪い点を比較し、製品を供給するために海外へ仕入れに出かけたり、中間業者を雇ったりする。

この物流が悩みの種であり、厳しい仕事でもありながら、利益はこれをちょうどよく調整できるかどうかに左右されてしまう。

「この頃人々はより多くの服を購入します。それも1着2着という単位ではなく、多くの服を購入するのです。」とヤンゴンの洋服店販売を行うDaw Ei Mon Htwe氏は語る。「しかし購入者の関心は価格です。」

顧客は流行に敏感かもしれないが、Daw Ei Mon Htweの競合店で似たようなアイテムがいくらで販売されているかちゃんと知っている、と彼女は語る。

価格を低く抑えることは課題ではあるが、輸入された服はより高価になりつつある。

供給価格は上昇し続けており、Pinki FashionのDaw Nilar氏などの経営者らによれば、コストの大部分は手に負えなくなってきていると言う。

上昇し続ける価格を抑えようと、小規模企業の経営者らは自社のサプライチェーンの課題に取り組んでいる。

経営者の一人は、MandalayにあるSheina Fashionという名の店舗で販売するための服を昨年12月に中国を訪れて購入したという。彼女のビジネスはまだ立ち上がったばかりだが、広州から多くの量を購入できることには非常に助けられているという。

「服を販売することは簡単なことではありません。何が流行るのかを知ることは大変難しいのです。」と彼女は語る。

「現在のファッションの流行にはついていかなくてはなりません。店舗に流行遅れの服が溢れ返っているのに新しい流行が出てきてしまったら、在庫を持って行き詰ってしまい損をしてしまいます。」

「流行に後れない、ということが一番の懸念事項です。」と彼女は言う。

海外で人気のあるデザインがすべてミャンマーで受け入れられるとは限らない。例えば冬には、中国市場の多くは氷点下の気温に対応するため、多くのコートが出回る。ミャンマーではコートの購入は現実的ではない。

Sheina Fashionのオーナーはミャンマーにより近く、季節も似通っているバンコクへもしばしば出かけると言う。

また彼女は広州へはじめて出かけた時には大変だったとも語った。購入したものを運んでくれる人を見つけて雇うことができず、結局自分の店舗の棚に並べるために、服がたくさんつまった袋を抱えこんでしまったという。

「ファッションには常に興味を持って接し、お店から購入してきました。だから自分のお店を持とうと思ったのです。」と彼女は語る。

他の店主の多くはシャン州ミューズの国境にある中国の瑞麗を訪れ、卸売業者から買い付けるという。Sheina Fashionはより遠くのより大きな都市を訪れ、より品質の良い服を買い付けることで他店と比較して突出することができるのだ。

販売する服の調達にさほどの関心を持たない者もいる。バゴにあるFacebook Girl fashion shopのオーナーであるMa Ei Mon Myint Han氏によれば、タイや中国からバルクで衣類を買い付ける大規模な買い付けを行う卸売商も存在するという。彼らはFacebook Girlのような店舗にクレジット条件で販売し、店舗は月や週単位で支払いを行う。

Facebook Girlはオンラインでの販売に一部依存する多くの店舗の一つに過ぎない。気に入ったアイテムを見つけ予約を行い、のちほど直接取引を行う。化粧品などのいくつかの商品は顧客の好みが細かいため、物理的な店舗でしか購入することができない。

Ma Ei Mon Myint Han氏はバンコクに出かけて直接買い付けを行い、中間業者を省きたいと考えている。

「卸売商から購入するので、利益を彼らと折半しなければなりません」と彼女は述べる。

小売業者であるDaw San San Htwe氏は店主がバンコクや中国に出かけていくことが重要だという。オーナーが行けば、出張の費用は高くなる傾向にあるという。

かつて彼女も販売する服を購入するためにバンコクや中国に出かけていたというが、費用や犠牲になるものが多くやめてしまった。「とても疲れてしまい、諦めてしまいました。」と彼女は述べる。

いまDaw San San Htwe氏は地元の町でより小さな店舗を経営する。店はヤンゴンのより大きな市場であるMingalar市場などで買い付けた商品でいっぱいだ。しかしながら製品がより高価であるために、このやり方の利益は下がる。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月05日16:45

ミャンマー:投資の後押しをめざし日額最低賃金を2.80米ドルに決定

ミャンマー政府は一日8時間労働での最低賃金を3600チャット(2.80米ドル)と取り決めた。これは急速に成長している国内のアパレル産業に対する投資を後押しする動きである。

最低賃金は2年間にわたるアパレル工場のオーナーと労働組合の間の度重なる激しい議論の末、土曜日に発表されたものである。

ミャンマー政府は衣料品を急速に成長している分野と特定しているが、土曜日の発表によりミャンマーから衣料品を購入する世界的アパレルブランドに対し法律や労働コストに対する透明性が提供されるため、これに拍車がかかるとみられている。

最低賃金を設けるよう推進してきた企業にはミャンマーで13の工場を展開するスウェーデンの小売大手Hennes & Mauritz、米国のGap Incなどが含まれる。

ミャンマーのアパレル業界は一時期発展を遂げていた産業であったが、米国からの厳しい制裁をうけ、貿易上の特権を奪われ、前軍事政権に関連する風評によるリスクを恐れる海外ブランドが離れて行った過去をもつ。

この状況を打破しようとミャンマーの議員らは2013年に最低賃金に関する法律を通過させたが、アパレル業界で働く労働者によるストライキや、中国や韓国が大半を占めるアパレル工場のオーナーらが、最低賃金が高すぎると抗議したことにより、雇用主、労働組合、政府間の交渉が遅れていた。

 

競争上の優位性

国際労働機関によれば、新しく制定されたミャンマーの月額最低賃金は週6日の労働で約67米ドルになると見込まれている。これにより毎月の最低賃金が90米ドルから128米ドルのベトナムやカンボジアの好調なアパレル製造業者に対し競争上の強みを握ることができる。

ミャンマー政府の発表には「標準的に1日8時間の労働」の賃金の取り決めを記載しただけで、超過勤務手当については明記していない。

土曜日の発表は、ミャンマーの25年ぶりの自由選挙が行われる3か月以内に行われたことになる。ノーベル賞受賞者のアウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟が過半数を占め選挙で勝利を収めるとみられている。

今回承認された賃金はあらゆる分野の労働者に適用されるが、15人未満しか雇用者がいない小規模や家族経営の企業は除くと、交渉の当局者からなる最低賃金決定のための国家委員会が国営のMyanma Ahlin新聞に対し語った。

賃金は9月1日に施行される。

Global Trade Atlasによれば、ミャンマーは2013年の12億米ドル、2012年の9億4700万米ドルと比較して2014年に15億米ドルの服飾や原料を輸出している。

世界銀行はミャンマー経済が現会計年度に8%ほどの成長を遂げるだろうと予測している。

» 続きを読む

ミャンマー ジャンル:
最終更新:2015年09月01日05:47

このページのトップへ戻る