インドシナニュース

2015年08月 のニュース一覧

ミャンマー:H&Mが最定賃金法施行の遅れに懸念を表明

スウェーデンの衣料小売企業H&Mは7月20日に発表した声明で、ミャンマーでの最低賃金導入が遅れていることについて懸念を表明した。

同社は「最低賃金法施行のためのミャンマー政府の動きを歓迎するが、同法制定以来、過去2年間最低賃金が施行されていないことを懸念している。最低賃金の決定においては、政府は国際労働機関(ILO)条約第131号の「最低賃金決定条約」に則り、国内すべての業界で同一賃金を採用することを推奨する。縫製産業の賃金レベルが他産業より低い場合、熟練労働者を確保することが困難となるが、熟練労働者は縫製産業が経済発展の推進役として発展していく上で必要不可欠のものである」

「最低賃金は毎年の改定作業を経て改定されていくべきである。改定作業は主要関係者が参加し、活気のある産業関係三者の関係の基礎となることと、透明性と包括性、平和的な交渉による賃金交渉を目的としたものでなければならない」

「私たちは国際労働機関条約第87号の「結社の自由及び団結権保護」に従い、組合結成の自由と、争議の平和的解決を非常に重視している。理想的には、これにより雇用者と労働者代表の社会的対話が進み、問題の建設的な解決と、国際労働機関条約第98号の「団結権及び団体交渉権」がより確実に保証されるべきである」

「問題が解決しない場合は、時として労働者はストライキや抗議行動を選択することもできる。私たちは労働者による抗議の平和的解決に非常に重きを置いている。治安部隊や私的な警備隊が労働者の平和的な抗議活動に暴力で対応すると、これはミャンマーへの発注を検討する企業にとっては抗議活動自体よりも重大な阻害要因となり、ミャンマーの評判を大きく傷つけることとなる。同様に、労働者の代表者らがストライキを理由に拘留されたり解雇されたりすれば、これもまたミャンマーの評判を傷つけ、投資家らが躊躇する要因となる」

H&M社の文書は以下のように終わっている。「規制環境の透明性の欠如は事業に不透明性をもたらす。私たちは全産業で同一の最低賃金法が早急に施行されることを推奨する」

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最終更新:2015年08月10日14:02

ミャンマー:2015年の縫製産業は急落か

縫製産業の起業家らは2015年のミャンマーからの縫製製品輸出は減少すると予測している。

電力不足、進行中の最低賃金をめぐる争議、熟練労働者の不足によって生産と輸出が減少しているのだという。

U Than Myintヤンゴン地区計画経済担当大臣はミャンマービジネストゥデイの取材に対し、「最低賃金3600チャットというのは適正です。しかし雇用者の立場から見ると、受注が多く、労働者も多いような産業ではこの賃金を払うことができますが、少ない受注で労働者を多く抱えているような産業ではこの金額は払えません」と話す。

3600チャットの最低賃金支払いが困難な産業は、100日以内に工場を閉鎖するとして政府に圧力をかけた。

縫製企業関係者は、もし最低賃金が支払われなければ雇用者と労働者間で軋轢が発生し、生産も減少するだろうと話す。

ミャンマー縫製産業雇用者協会によると、縫製業は熟練・非熟練労働者の最大の労働市場であり、毎月約5000人を新規雇用しているという。

もし企業が工場を閉鎖した場合、各人の経験に基づき最大で月額給与の13ヶ月分が労働者に補償金として支払われると労働省は発表している。

ミャンマー国内には300以上の縫製工場が存在する。台湾、中国、日本、韓国が最大の投資国であり、28カ国の企業がミャンマー縫製産業に投資している。

ミャンマー縫製産業雇用者協会の統計によると、ミャンマーの縫製製品輸出額は2014年に17億米ドル、2013年に12億米ドル、2012年に9億米ドルであった。

 

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最終更新:2015年08月05日14:03

ミャンマー:ハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーが縫製労働者らを訪問

ミャンマーを初めて訪問したハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーは8月1日、野党指導者アウンサンスーチー氏とともに縫製業界で働く女性が置かれている立場について知るため、縫製労働者らと面会した。

オスカー受賞者であるジョリーは、国連の難民弁務官事務所の親善大使も務めており、7月29日にミャンマーに到着したのち、首都ネピドーでテイン・セイン大統領や紛争下にある北部カチン地方の性暴力被害者らと面会した。

8月1日、ジョリーはアウンサンスーチー氏と彼女のヤンゴンの自宅で面会し、その後2人はヤンゴン西部郊外のHlaing Tha Yar地区で、ミャンマーでは女性が大多数を占める繊維業界の労働者らをその居住区に訪問した。

2人は労働者らが滞在するホステルに到着すると花束で出迎えられ、ハリウッドスターとミャンマー民主化の象徴を一目見ようと数十人が集まった。

野党国民民主連盟がフェイスブックに出したコメントによると、ジョリーとアウンサンスーチー氏は労働者らに居住環境や労働条件について、そしてさらなる教育についての希望を尋ねた。

労働者の権利や安全への懸念から、近年アジア各地で縫製産業への注目が高まっている。

2011年に数十年に及ぶ軍政が終了し、孤立状態にあったミャンマーにも政治的・経済的な改革で新たな産業が誕生し、ミャンマーの縫製労働者は賃上げと労働環境の改善を求めて抗議活動を行うようになった。

英国大使館によると、ハリウッドスターのミャンマー訪問はアウンサンスーチー氏の招待によるものという。英国大使館はアンジェリーナ・ジョリーとともに性的暴力の加害者起訴を推進する性的暴力防止イニシアチブに取り組んでいる。

8月1日、カチン地方での被害者らとの「心動かされ、頭が下がるような」面会ののちに、ジョリーはミャンマー政府に対し、性的暴力の加害者に裁きを受けさせるよう要請した。

ジョリーはカンボジアへの短い訪問ののちにミャンマーに到着した。カンボジアで彼女はNetflixで配給予定の、戦争で傷ついた子供の目を通して見たクメールルージュ政権についての映画を監督することを計画している。

彼女のカンボジア訪問へは同国出身の養子である14歳のマドックスが同行した。

ミャンマーは未だに国境地域各地での紛争問題に悩まされており、政府は11月の総選挙を前に、各地の反政府組織らと全国的な停戦を図ろうとしている。

カチン地方では2011年の内戦勃発以来、およそ10万人もの人々が住居を追われる事態となっている。

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最終更新:2015年08月04日14:00

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