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2013年03月 のニュース一覧

ミャンマー縫製産業:非常に簡単な考察~デビット・バームボーグのブログより

3週間前に、私はミャンマー縫製産業の簡単な考察を完成させたが、その間、私は多くの工場を訪問するともに、ミャンマー縫製業者協会(MGMA)や国際労働機関(ILO)の関連機関や学識経験者らと一連の議論を行ってきた。

そして、今やミャンマー繊維産業が重大な試練に直面していると確信している。

私が訪問した工場の中でコンプライアンスの最低基準を満たしたものは一つもなかった。さらに、深刻なのは、見習いとしての未成年者の雇用であり、時には1日12時間にも及んだり、週休無しでの週7日に亘ったりするなどの、過度の時間外労働である。不適切なレイアウトや不十分な照明や安全設備の不足などの構造上の問題も数え上げたらキリがない。

同時に、ミャンマーの繊維産業には、米国市場からもEU市場からも隔絶されており、世界的な衣料産業の常識に関する概念がほとんど皆無である。例えば、原価計算表を見ることができたわずかな例では、加工賃価格は1分あたり5セント未満であると見られる。比較すると、ミャンマーの工場の加工賃はバングラデシュの同等の工場より低額である。

実質的に加工賃ビジネスであるため、利益の大半は必要な材料を供給し、オペレーションを管理する第3国の中間業者の懐に入り、最終的にミャンマーの現地工場にはほとんど残らない仕組みになっている。ミャンマー縫製産業は、こうした中間業者のオペレーションから少しでも早く脱することで、急速な発展過程へと進むことが可能になる。

その一方で、ミャンマー繊維産業にはいくつかの重要な前向きの利点がある。

賃金は、不当に低いように言われているが、実際にはそうではない。熟練工の給与は1ヶ月あたり85~110米ドルである。これは残業と他の手当てを含んでおり、東南アジアや東アジアの国の賃金と比べるとかなりの隔たりがあるが、バングラデシュの平均給与60米ドルと比較すれば恵まれている。

縫製工は比較的手が良く、まだ職についていない多能工も多いと見込まれる。

その上、現在のミャンマー繊維産業にはマーチャンダイザーが不足しているが、ミャンマーには、たぶんアジアで最も優秀な外国語技能を持つ若い大卒の人材を非常に豊富に抱えている。

製品の品質は上々で、私が予想以上であった。リードタイムは、東南アジアの他の国々と遜色なく、南アジアの国々よりははるかに短納期で生産可能である。

すべてを鑑みるに、ミャンマーにはアパレル輸出産業で一流となれる素養がある。とはいえ、ごく少数の優秀な工場が頭角を現すまでには、どんなに頑張ったところで、最低2年は必要とするだろう。

第一歩は政治上の問題と言える。米国が輸入制裁を解除し、EUが関税免除の措置を与えるのを待っている。第3国の材料の利用を認められることも必要である。

次に、米国やEUの顧客並びミャンマー国内中の工場によるものである。この点で、過去の数年の間、繊維産業ははるかにより洗練されて責任感が強くなっている。だれも第2のバングラデシュを望む者はいない。(バングラデシュは酷すぎるということだ。)競争力を持ちつつ、人間味ある産業を作り出す能力は関係者の実力次第である。

誰もがミャンマーに向かっている。それは多数の人口を抱えるアジア最後の未開発地域だからである。我々は、この機により良い仕事ができることを望むだけである。

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最終更新:2013年03月22日14:00

ミャンマー繊維産業:投資誘致に向けて

ミャンマー政府は投資家誘致のためのインセンティブを発表している。新しい外国投資法は2012年11月に承認された。それによると、外国人は半数に満たない比率の条件で私営企業とも政府企業とも合弁事業を行うことができる一方、1988年から旧法通り、100%外資のビジネスを所有できる。土地のリース期間は、これまでの最長30年から50年までに延長された。そして、10年間、二度契約の延長を認められる。また、5年の免税期間以外に、メーカーは輸出から上げられる利益において最大で50%までの減税の措置を受けられる。また、1年以内にそれを再投資すると、税額控除か緩和を受けられることになる。

しかしながら、縫製産業においては、経費は話の一部にすぎない。工場は単に衣服ではなく、ファッションも製造している。効率は重要な要素である。生地を織りはじめてから製品を梱包するまでの生産のサイクルは、ときには45日間という短期間を要求され、現地での垂直展開のサプライ・チェーンを持たないミャンマーにとっては試練ともいえる。

ほとんどすべての材料は海外から運ばれ、ほとんどがシンガポール経由で積み替えられる。広東から、マラッカ海峡を通過してヤンゴンまで到着するのに船便で21日間かかるとPrince Edward Road Management株式会社社長Lewis Leung氏は言う。港湾施設は、縫製工場が集中しているヤンゴンで現在十分すぎるキャパシティーを持っているにもかかわらず、通関業務や港湾業務がまだ香港ほど効率的ではない。

また、船便のコストも高い。例えば、香港からヤンゴンまで20フィートのコンテナを出荷するのが1,000米ドルかかるが、ホーチミン市までのコストはわずか500米ドルである。しかしながら、Leung氏は、コンテナ船で運ぶような巨大な貨物の場合は、船便のコストもまだ「許容範囲内」であると言う。

エネルギー不足は潜在的投資家への別の問題提起である。ミャンマーでの工場経営には、自家発電設備が不可欠である。政府発表では、1月から産業用の電力供給は、毎日午後4時以降中断され、民間使用に電気が宛がわれる。救いは、ミャンマーではディーゼル燃料供給が安定しているということである。「ディーゼル燃料は1Lあたり0.9米ドルで、香港より安いです。」とLeung氏は言い、電気の公共料金はキロワット時(KWH)あたり0.12米ドルであるに対して、自家発電の電力は1KWHあたりわずか0.2米ドルで済むと付け加えた。

香港アパレル会のChung Kwok-pan氏は投資の潜在性をミャンマーのリスクの裏面と評す。 「ミャンマーの利点は何もないことで、それが不都合でもあります。」

Leung氏は、突き詰めていえば、ミャンマーには明るい未来があると信じている。改革に忠実であることで、ミャンマーは、10年前にベトナムやカンボジアが作った成長モデルに則り、米国や欧州市場から援助や取引を勝ち取れる。2011年までに、ベトナムとカンボジアの繊維業界は大成功を見て、それぞれ156億ドルと40億ドルの輸出貿易額を達成した。

「今が、ミャンマーに入る最も良いタイミングです。」とLeung氏は言う。「香港の工場は、あらゆる経験を持っています。期待は大きいです。10年後に、私たちは、この国で今の香港のような繁栄を見ることになるでしょう。」

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最終更新:2013年03月20日06:00

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