インドシナニュース

カンボジア:縫製工の最低賃金を変更

労働者が2013年5月に同意したカンボジアの衣類及び履物のための新しい最低賃金が現在、実施されている。現在、労働者には通常の労働時間で1ヶ月80米ドルが支払われている。

国際労働機関のBetter Factories Cambodiaの監視報告計画からの最新の情報では、新しい最低賃金は以前の最低賃金61米ドルから14米ドル引き上げられ、5米ドルの健康管理手当もつく。

出来高給で支払われる労働者は、最終的には少なくとも最低賃金と同額及び手当の額を支給される。出来高給でない場合は、労働者の賃金は試用期間中の社員は75米ドル、それを終えれば80米ドルに引き上げられる。今年初めの賃金交渉に参加したカンボジア現地労働組合では、新しい賃金はカンボジアの労働者の家族が基本的必要家計費をカバーするのに必要とする274ドルの月間生活賃金の四分の一であると主張して、今年1ヶ月あたり89米ドルから150米ドルまで範囲まで賃金の引き上げを求めた。

 

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最終更新:2013年09月06日23:23

カンボジア:大臣が内戦のうわさを否定

カンボジア社会問題省は、戦争の噂を無視して、通常通りの仕事を続行するよう国の60万人の縫製労働者に要求した。

カンボジアの最近の国政選挙の結果には議論が沸き起こり、政情不安定の脅威があり、内戦の噂は高まっている。

社会問題相Ith Sam Heng氏は、この混乱のためにデモから内戦にまで発展するとの噂があり、すべての縫製工場やメーカーや組合や一般民衆まで恐怖におののいていると声明したとカンボジア・デイリー誌は報じた。

組合と会社側を含む全従業員は、これらの噂を無視して、生産を続行し、ビジネスは通常通り進めるべきと彼は付け加えた。

大臣は、声明でまた、カンボジア政府が、2014年に縫製工員の賃上げを考えていることを保証した。

6月上旬に、カンボジアのフン・セン首相は、縫製の注文が他国に移動するかもしれないとして、ストライキに頼るのを避けるよう縫製労働者へ要請した。

対前年比17.5%の上昇を示して、2013年1月から3月まで、カンボジアは13億4000万米ドル相当の衣料品を輸出した。

2012年に、カンボジアは、46億1000万米ドル相当のアパレル製品を輸出したが、これは、2011年の42億4000万米ドルの輸出と比べて、9%の成長を記録した。

衣料品の分野はカンボジアの重要な外為獲得手段で、国の輸出全体の約80%を占めている。

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最終更新:2013年08月19日15:50

曲がり角に来たカンボジアの縫製業

Nun Vanakさんは、カンボジアの衣類製造業がこの国の何十万人もの人々の人生を変えるのに、どういう役割をしたかを教えてくれる好例である。

この23歳の女性は、これらの縫製工場を稼働させつづけている、ほとんど女性から成るカンボジアの50万人の戦力の一部である。

彼女は自分の収入で、自分と若い娘の生活を支え、工場の他の多数の人と同様に、田舎に住む家族に送金する。これで、地方の田舎の収入は賄われているのが現状である。

しかし、Nunさんや彼女の友人に尋ねれば、彼女らが娘に工員として衣料産業で就いてほしいかと問えば、猛烈な勢いでノーと答えるだろう。

 

これだけやっとけば十分だ

彼女らは誰もが同様に怒りを募らせている。

「私たちの上司は、幾度となく、休みなしで長時間働かせますし、それで、得られるものは、生活を乗り切ることができるだけのものです。」と友人に囲まれながら家の中で彼女はまくしたてるように私に語ってくれる。

女性は抗議に参加している。

カンボジアの縫製工場のストライキと暴力的抗議活動は昨年4倍になっており、国際労働機関(ILO)による最近の報告には、工場の状況は近年ますます悪化していると記されている。

「住むところのない労働者には、給料は足りないし、食物は、値段が上がる一方です。」とNunさんは言う。「私自身は家を持っていますが、交通費と食費がかかります。」

「会社は私たちがどんなに困っているか知りません。『労働者には、これだけやっとけば十分だ。』と考えているのでしょうが、それでは足りません。」

カンボジアは地域ごとに最低賃金を定めている。

Nunさんと友人は、縫製工として1ヶ月あたり74米ドルの給料をもらっていると言うが、これは、カンボジアの正式の最低賃金1ヶ月あたり80ドルのより少ない。

残業代も含めて、彼女らは時々1ヶ月あたり100ドルを家に持ち帰ることができるが、それでも、アジアの他の地域の縫製労働者が得るものよりはるかに少ない。

 

賃金と生産性

縫製業はカンボジアの輸出総額の80%を占め、国の経済の生命線である。

しかしながら、カンボジアの工場の所有者の大部分が外国人である。これまでビジネスが成長してきたのは、低賃金と政府の熱心な私企業奨励策によるところが大きい。

しかし、労働者は、現在、賃金の引上げを要求している。経済が力強く成長しているのであれば、彼らも幾許かの利益のお零れに与かれるべきだと言うのである。

労働者側に対して、工場の経営者らは威嚇と嫌がらせについて不平たらたらで、それ以上スタッフに支払う余裕がないと言う。

「これは労働者のストライキではなく、フーリガンの暴動です。」とカンボジア縫製工場協会代表Ken Loo氏は、ナイキに衣類を供給する工場の外での暴力的な抗議運動のビデオクリップを私に見せながら言う。

デモは6月に行われ、国際的な大ニュースになった。労働者が木製の棒を振るって、岩石を投げる場面だった。暴動鎮圧部隊が群衆を抑えようとしていた。

労働者は要求に関して、ますます好戦的で攻撃的になっているとLoo氏は言う。

「経営者として、私たちはストライキそのものには反対しません」と彼は言うが、「暴力をもたらすストライキ」には断固として反対する。

縫製工場はとても大きな圧力下に晒されているので、もうこれ以上労働者に支払う余裕がないという厳しい現実があると彼は言う。

「賃金が低いと言いますが、カンボジアの生産性も低いのです。」と彼は言う。「ベトナムの賃金はカンボジアの倍かもしれませんが、生産性も二倍くらいです。それで、出来高あたりのコストは同じです。」

「バングラデシュのような国と比較すれば、彼らの賃金は半分ですが、彼らの生産性はおそらくわずかに低いのですが、ずっと低いというわけではありません。つまり、私たちの出来高あたりの単位コストは、高いのです。」

 

手詰まりなのか?

労働者と工場の所有者とのにらみ合いがすぐ終わるということはありえないと国際的な専門家は言う。

「賃金がインフレについていっていないと思います。それで、縫製労働者にとっては、非常に困った事態です。」とILOのBetter Factories Cambodiaプログラム主席技術顧問Jill Tucker女史は言う。

「そういうわけで、カンボジアでのデモはしばらく続くと思います。」

Tucker女史によると、解決策は消費者にある。

「世界の衣料産業を見ると、賃金が全面的に上昇し、原材料のコストが上昇し、光熱費が上昇しましたが、衣類のコストは10年前と変わらぬままです。」と彼女は言う。

「私たちはクロゼットを衣類でいっぱいにしても、同じ金額を支払うか、それ以下です。そうなると、工場はお金を非常に稼ぎにくいです。これは変わっていくべきでしょう。」

「たぶん安い衣類の時代はあとわずかで、それはそろそろです。」

カンボジアは途上の国で、衣料産業は曲がり角にある。

この課題がどう解決されていくかで、おそらくこれからの方向は決まるでしょう。

 

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最終更新:2013年08月16日10:59

カンボジア:接着剤の臭気で工場労働者らが気絶

約40人の労働者がスバイリエンのTMI縫製工場で気絶したと警察と労働者らは発言した。

労働者らが昼食から戻ると、接着剤の重い臭気が工場に漂い、工場労働者は、気分が悪くなり、気絶しだしたとTMI社で働くSo Navy(23)さんは言う。

「仕事場の多くの労働者が倒れましたし、吐く人もいました。」とNavyさんは言い足した。

労働者は近くの診療所やChi Phou病院で治療を受けたとBavet署副警察署長Kao Horn氏は述べた。病状は深刻ではないと彼は言う。

TMI社では5月にも100人以上の労働者が同じ隣接工場からの接着剤の臭気で気絶したとNavyさんは話してくれた。

労働省健康部次長Pok Vanthat氏は気絶したことは認めたが、人数は28名だったと言う。

工場は、昨年3人の女性が労働条件について異議を申し立てている際にBavet町知事Chhouk Bandith氏に撃たれたマンハッタン経済特区の中に位置している。

TMI社への連絡は現在不通である。

 

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最終更新:2013年08月05日14:00

カンボジアの縫製工員の条件は悪化:国際労働機関(ILO)

欧米ブランドの衣料品生産工場で立て続けに起こったストライキの後、カンボジアは衣料産業での待遇改善の取組において後戻りしていると国際労働機関(ILO)は述べた。

カンボジアは、労働賃金や火災安全や児童労働などのキーとなる領域で進歩が見られないと国際労働機関(ILO)は報告書の中で断定した。

「私たちのデータでは、2005年から2011年までは安定して労働条件が改善されていましたが、その後、現在、状態は後退しています。」と国際労働機関(ILO)のBetter Factories Cambodiaプログラムの主任技術顧問Jill Tucker氏は述べた。

後戻りの流れを元に戻すには行動が必要であり、さもなければ「カンボジアはきちんとした労働条件に向かっているという評判を生み出しているメリットを失うかもしれない危険を冒しています。」とTucker氏は述べた。

就業時間中、非常扉を施錠したままである工場があったり、6ヶ月毎の非常時の防火訓練を行わない工場があったりすると国際労働機関(ILO)は言う。

また、悪化しているのは工場内の温度と衛生状態だけでなく、報告された工場のうち10社以上では児童労働の疑惑もある。

日本のスポーツメーカー、アシックス社向けに靴を生産する台湾経営の工場で天井崩壊のため、2人の労働者が死んだ後、5月にカンボジアでは、作業者の安全性に関する心配が強くなった。

労働者は数十億ドル産業で低賃金と過酷な条件に対して立て続けに抗議行動を起こした。繊維産業は、約65万人を雇用し、貧困にあえぐ国の外貨収入の主要な源泉である。

 

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最終更新:2013年07月26日14:00

カンボジア繊維業界の実質賃金は10年間で下落

米国拠点の労働者支援グループの最近の報告書によると、繊維産業は飛躍的に輸出が増加し2012年には40億米ドル以上とされているにもかかわらず、2001年から2011年までの間にカンボジア人縫製労働者の賃金は実質20%以上下落したという。

労働者権利組合(WRC)は、15ヶ国の縫製労働者の購買力を研究し、インフレ分を調整すると2011年までの10年間のカンボジアの賃金が「大きく」下落していると発表した。

「2001年と2011年の一般的な基本給を比較したとき、インフレ分を調整すると、賃金は10年間でかなり低下した」と報告書は記した。報告書では、ボーナスを含むが時間外給は含まない平均賃金率を計算し、2001年には51米ドルだった1ヶ月の給与が、2011年には70米ドルであることを明らかにした。

報告書によると、2011年の平均賃金はインフレ上昇分を考慮した実質ベースで22%下がった。消費者価格の上昇を考慮に入れると、2011年の平均賃金は2001年の月給39.78米ドルに相当するという。

また、労働者権利組合(WRC)報告書には、カンボジアの衣料産業が国連の国際労働機関(ILO)によって監視されていることを勘案すると、カンボジアの実質賃金の低下がとりわけ「重大」とされている。

バングラデシュでは、ILOによるモニターはないが、実質賃金の低下は10年間で2%にすぎない。ベトナムとインドネシアのアパレル産業では実質賃金がそれぞれ28.4%と39.7%増加している。そして、中国では、賃金収入は「実質ベースで、129.4%以上増えた。」と報告されている。

「労働者のための購買力の損失が、はるかに重大であるのは、よりによって、この国のアパレル輸出産業が当該期間中ずっと国際労働機関(ILO)のBetter Factories Cambodiaプログラムに見過ごされていたからである。」と報告書は記す。

2001年、カンボジアのアパレル縫製工場での労働条件を監視するために作成されたILOプログラムは、スタンフォード大学法学部学校の研究者による2月の報告書で酷評され、集中砲火を浴びた。報告書では、つい最近まで同様のプログラムを持っていなかった中国やインドネシアやベトナムでは賃金は上昇しているにもかかわらず、カンボジアでは賃金が過去10年間でかなり下落したという。

カンボジアのILO職員は、コメントを求める要求にすぐには応じなかった。

WRCの調査結果にもかかわらず、2011年以降カンボジアの最低賃金は1ヶ月あたり80米ドルまで上昇し、労働者は時間外手当を含めると100米ドル以上を平均的に稼いでいる。

カンボジア縫製業者協会会長Van Sou Ieng氏は、WRCによって提供された数字について1ヶ月あたり70米ドルというのは2011年の労働者の最低賃金であると言って議論した。

「カンボジアは競争力において、他国より有利な立場を維持しなければなりません。」とSou Ieng氏は言う。「WRCは、望むとおりに、手段を正当化するための数字を出すことができるでしょう。しかし、私としては、繊維産業を継続させることを考え、70万人の雇用を維持しなければならないし、牽いては250万人の人たちの暮らしを支えていかなければならないのです。」

カンボジアから商品を調達しているブランド各社には賃金を変える力があるが、そうするのを拒否していると彼は付け足した。バングラデシュが依然として世界一安い製造ハブの1つであるがゆえに、最近、安全基準が欠けていると叫ばれながらも、同国からの商品調達を続けている例をみれば明らかである。

「彼らは決してもうこれ以上お金を出さないでしょう。もっと払うだろうと信じるのは純情すぎるのであり、もっと支払うようにバイヤー言うのは絵空事です。彼らが他のどこかに行くだけです。」

米国拠点の別の労働者権利組織、連帯センターのカンボジア所長Dave Welsh氏は、カンボジア人の労働者は十分に働いていると言う。

「カンボジアでダントツに最大の輸出業界の労働者らが、ブランドや工場経営者らのために巨万の富を生み出しているのに、正当な分け前をもらえないというのは一体全体どういうことだろう?」

 

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最終更新:2013年07月24日06:00

カンボジアの衣料品輸出は活況

カンボジアの衣料品輸出の活況ぶりについてCambodia Dailyが報じている。

安全性に対する批判や時には暴力的な争議行為の発生、メーカーを追い払うかもしれないと警告されている最低賃金の引き上げにもかかわらず、カンボジアの縫製部門は政府の統計によると、急成長を遂げている。

国営通信社Adence Kampuchea Presse(AKP)に関する報告書は、世界経済の中でカンボジアの生産の大部分を構成する衣類や繊維製品の輸出は、今年上半期においてほぼ3割増と述べた。

AKPは、商務省統計を引用し、今年前半、繊維製品輸出は、対前年同期比32%増しの15億5800万米ドル相当に昇ったと発表した。

数字を見ると、武器以外はすべての方針の下、カンボジアに対し特恵条項を与えている欧州連合(EU)がカンボジア製繊維製品の最大受け入れ国アメリカに追いつこうとしている。

AKPによると、6ヶ月の期間で、欧州連合(EU)への輸出は、対前年同期比よりも約45%高い、5億3200万米ドルだった。米国への輸出は、対前年同期比で17%増加し、6億6000万米ドルだという。

商務省統計部部長Kong Putheara氏は、国家報道機関が発表した6ヶ月間の数字について詳しい説明はしなかったものの、輸出の伸びは、米国や欧州からの需要の安定の結果であったと述べた。

「国際市場が安定してきてり、欧米の人々の収入が増加しているので、衣料品輸出の増加は成長する輸出向け注文の結果である。」とPutheara氏は言った。

カンボジア経済協会暫定会長Srey Chanthy氏は、地域の状況が繊維製品生産国としてのカンボジアに有利に働いていたと述べた。

バングラデシュのダッカで1000人以上が死亡した4月の工場の崩壊に端を発した安全性の懸念を契機に、先月、米国は同国の特恵待遇を剥奪したため、カンボジアが生産拠点として魅力的な場所になると彼は述べた。

「それはバングラデシュの問題であろうと思いますし、また、中国では、人件費が高騰しています。」とChanthy氏は言った。「昨年6〜7ヶ月間で、多くの工場が新設されました。あっという間に建てられ、輸出のための生産を行っています。」

しかし、カンボジアでは5月に、Kompong Speu州Wing Star靴工場で2人の労働者が死亡し、11人が負傷したのと、プノンペンのMeanchey地区の別の工場でダイニングホールが崩壊し、20名の労働者が負傷するなど、2つの国際ブランドの供給工場の崩壊事件が起こっている。

これらの事件は繊維産業における安全性と国際労働機関(ILO)の主力監視プログラムBetter Factories Cambodaiの効果に疑問を提起した。

仲裁評議会から発表された数値によれば、同期間中に裁判所に持ち込まれた労働争議は、2012年上半期の114件に対して111件と変動なく推移している。仲裁評議会によって記録されたストライキの数は、2012年上半期が26件だったのに対し、2013年の前半は30件だった。

米国拠点の連帯センター(Solidarity Center)カンボジア所長David Welsh氏は、1月当たり14米ドルの賃金上昇は、交渉中に労働者側が警告していたような負の作用を持っていたわけではなかったと述べた。

「政府と[カンボジア衣料製造協会]は賃金が増加すればメーカーが逃げると主張したが、現時点でまだまだ参入が続いている。」とWelsh氏は言い、昇給自体は縫製工らの生活賃金にはまだ届かないと付け加えた。

「業界は活況を呈している。しかし、労働者には公正な取り分が必要です。」と彼は言う。

 

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最終更新:2013年07月15日06:00

カンボジアは衣料産業モデルとして未成熟

カンボジアのアパレル生産の歴史は浅く、労働条件改善は困難である。

この小さな東南アジアの国は、労働者保護の目的で厳しく工場を監視していたために、世界のアパレル産業のモデルになると見られていた。

しかし、国連の国際労働機関(ILO)が好調なカンボジアのアパレル製品貿易を管理するための世界初のプログラムを立ち上げた12年が経ち、多くの工場では、労働者の権利の乱用を含めた基本的な問題をもっとしっかり監視する必要があったのだと労働運動家らは言う。

5月の2つのカンボジアの工場の事故では、かたや2名の死亡者が出て、かたや製靴工場の一部が崩れ、危険な状況が続いていると警告していた活動家らの指摘を裏付ける格好となった。カンボジアの野党は、労働条件を、7月28日に予定された国政選挙に向けての大規模なキャンペーンのテーマの1つにしており、現在の最低賃金レベルを現状から倍近くの150米ドルとし、労働時間を1日あたり8時間まで制限するよう求めている。

衣料産業を変えようとするカンボジアの戦いは、4月の縫製工場ビルの崩壊で1,100人以上がなくなったバングラデシュに教訓を呈するものである。あの事件以来、H&Mやウォルマートら小売業者は、工場の監視体制を強めると誓約している。一方、国際労働機関(ILO)は、カンボジアのプロジェクトから教訓を採り入れ、バングラデシュで工場監視のプログラムを実行することを考えていると次長Sandra Polaski氏は言う。

しかし、カンボジアでは経験不足で、労働条件を根本的に改善することは困難であるという。

「問題の核心はサプライ・チェーンの構築方法で、最も弱い労働者を搾取する方法です。」とアジアの労働問題に焦点を合わせた非政府団体アジア・モニター・リソース・センター所長Sanjiv Pandita氏は言う。労働運動家は、政府、工場、ブランド、さらにいくつかの組合さえ自身の経済的利益のために労働コストを抑えると言う。労働者は、たいてい非常に貧乏で、無教育で、レバレッジの作用がほとんど利かない。

「多くの不正がカンボジアにあります、」何年も工場改善に尽くしたのに、とLao Bunnaさんは言う。彼女は、首都プノンペンまでの未整備の道路沿いに立ち並ぶ、頑丈な柵で囲われたアパレル工場コンプレックスの1つで働いている43歳の女性である。

窓が少なく、通気が悪いので、Laoさんの工場の労働者らはしばしば眩暈を感じると言う。彼女の上司は、残業を拒否するなら解雇すると彼女ら従業員に言ったと付け加えた。工場経営者からの報復を恐れて、彼女は労働組合への加入を断った。

彼女の不満は、過度の時間外労働や酷暑の工場環境での強制労働を禁止し、労働組合結成の権利を保護することになっているカンボジアの法律や法の遵守を監視するボランティアの国際労働機関(ILO)プログラムと現実との乖離を指している。

工場の職員はこれらの問題についてコメントを差し控えた。カンボジア労働省長官Oum Mean氏は、取り締まりのために適所に適切な法律を持っているので、カンボジアの縫製工場にはそうした問題は存在しないと述べた。

「工場が労働法に従わないなら、罰します。」と彼は言う。また、カンボジアの労働コストは競争力があるので、投資家がカンボジアにやって来るし、牽いては、カンボジア人の暮らしを改善できるのであると述べた。

カンボジアは1990年代に世界のアパレル生産シーンで弾けた。1970年代後半に推定では170万人の生命を奪ったポルポト政権の大量虐殺からやっと立ち直ったばかりのカンボジアにとって、開発の専門家らは繊維産業を成長の屋台骨とするチャンスであると見做した。

廉価な労働力を利して、プノンペン住宅地域と郊外の水田などの農地に工場が出来ていった。カンボジア衣料製造協会書記長Ken Loo氏によれば、現在、462の輸出工場があると言う。彼は、古い記録を持ち出して、2001年には輸出工場の数はわずか185だったと言った。

しかし、急速な成長は労働搾取状態に対する不満を募らせた。活動家が解決策を求めたとき、米国の当局者は、1999年の取引協定をカンボジアと交渉した。カンボジア企業が労働基準を改善すれば、米国政府は、当時衣料品輸入の際にクォータのあった米国市場への参入を拡大すると申し出たのである。国際労働機関(ILO)は、改善の進捗を監視するために今日Better Factories Cambodiaという名で知られる団体を現地に立ち上げた。

Better Factories Cambodiaは、労働問題に関して、工場とビジネス・パートナーと一般大衆を教育する巨大な力だったと労働組合のリーダーと活動家は言う。プログラム開始以来、多くの工場の状況が向上していると言う。

プログラムは、工場が少なくとも最低賃金を支払うようにし向け、カンボジアでの中立的な仲介者として役割を果たしてきたとBetter Factories Cambodiaチーフ技術顧問Jill Tucker氏は言う。プログラムへの資金供出先は、カンボジアの国際的なバイヤーと政府と衣料製造協会だけでなく、米国などの外国政府にまで及ぶ。

しかし、国連プログラムは、先進国向けの衣料輸入のための割当てを設定した1970年代から続く多国間繊維協定(Multi-Fiber Arrangement)の失効で2005年には歯抜けとなった。クォータ制度の終焉は、米国が以前は圧力をかけて、工場を変えていた重要なレバレッジの原理を取り除いた。

工場の経営者らは米国市場への参入の保証を失うことを心配し、別の側面から国際労働機関(ILO)に迫り、Better Factoriesが公開レポートで縫製工場を名指しするのを止めるように要求したとPolaski女史は打ち明ける。彼らは、競争の激しい国際貿易環境の中で否定的な査定はビジネスにとって命取りになると考えた。

プログラムは同意したが、Polaski女史はこれをカンボジアの進歩を浸食した「誤った決定」と呼ぶ。プログラムは、現在、機密報告書を提出し、工場のビジネス・パートナーらにはそれらを買う選択肢が残されているだけである。また、プログラムは工場の名指しのない査定の公開概要を発表している。

国際労働機関(ILO)は、現在、世界中のあらゆる監視プログラムにおいて高い透明性を要求しているとPolaski女史は言う。その中には、カンボジアやバングラデシュのあらゆる潜在的ベンチャーも含まれる。

衣料製造協会のLoo氏は、工場には力がないので、プログラムを変更することはできなかったが、国際労働機関(ILO)の現在の報告方法は「名指しして、恥ずかしめる」よりはるかに良いと言う。

Better Factories主導の長期の有効性は最近の2件のレポートで非難の的となっている。その2件のレポートとは、カンボジアの共同体法的教育センターとオランダに拠点を持つClean Clothes Campaignによる2012年8月の評価とスタンフォード大学法学部学校と米国に拠点を持つ労働者権利協会による2013年2月のレポートである。それらが特定した未解決の課題の中には、過度の低賃金、独立した組合の欠如、組合に参加して利益を要求する労働者の権利の侵害があった。

5月に、カンボジアの最低賃金は、この10年間以上で、最大の上昇幅を記録し、月額66米ドルから80米ドルに跳ね上がった。これだけの上昇幅にもかかわらず、インフレ分の調整をすると、カンボジア人の縫製産業労働者の賃金は2000年当時と同等であると労働者権利協会東南アジア部門長Bent Gehrt氏は言う。

その間、経営者側は、労働者との契約について、3ヶ月もしくは6ヶ月の短期契約を多くし、労働者が組合に参加したり、ボーナスか産休を要求したりすれば、労働契約を容易に打ち切れるようにしていると評論家らは言う。2013年4月のBetter Factories Cambodiaのレポートには、評価した新規登録工場の90%では、労働者が皆、短期契約であると記されている。

「組合が口悪く言っているが」短期契約は言うほど悪いものではないと衣料製造協会Loo氏は言い、数ヶ月間は給料を保証され、満了でのボーナスを含んでいるので、実際には多くの労働者が好んでいると言い足した。彼は、また、弱い組合に関する不満も履き違いだと言った。「労働者こそ権利を濫用していますよ。カンボジアではどれだけストライキが起きていることか。」と彼は言う。

Better Factories CambodiaのTucker女史は、プログラムの影響が弱くなっていると認めるが、透明性を高めたりといった新しい戦略が助けとなることを望んでいると言う。

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最終更新:2013年07月11日06:00

カンボジアの繊維輸出、22%の増加

カンボジアにおける衣料産業は、同国の最大の外貨獲得産業だが、今年の年初より5ヶ月で輸出額20億6000万米ドルを記録し、対昨年同期比で22%増加したと商業省が報告した。

カンボジア製アパレル製品は、主として米国及び欧州市場に輸出されるが、他にも、カナダ、日本、韓国、中国などへも販売されている。

衣類の輸出は、現在のところ、国の輸出総額の80%以上を占める。昨年、カンボジアは衣類輸出から46億米ドルを獲得したと報告されている。

約51万600人の労働者が約500の工場で働き、毎月の最低賃金は80米ドルである。

賃金アップと労働条件改善を求めてストライキが頻発している。労働者自由貿易組合の報告によると、昨年、101の工場で約8万4320人の労働者が抗議活動を行った。

フン・セン首相は、メーカーがカンボジアを捨てて、ミャンマーやバングラデシュやインドなどの、より労賃の安い国へシフトするかもしれないと警告し、これ以上賃上げ要求の抗議をしないように労働者に求めた。

今月初め、米国スポーツ・ブランド「ナイキ」のアパレル製品を生産するSabrina縫製(カンボジア)で行われた激しい抗議活動では、ストライキ参加者と警察の間で衝突が起こり、8人の労働組合幹部と労働者が逮捕された。

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最終更新:2013年07月02日14:00

フン・セン首相、賃上げストライキ続発にメーカーのカンボジア離れを懸念

カンボジアの独裁者フン・セン首相は、賃上げを要求する抗議が各メーカーのカンボジア離れを引き起こすかもしれないと縫製労働者に警告した。

首相の発言は、一連の賃上げ抗議の後、何百人もの労働者が米国の巨大企業ナイキのスポーツウェア生産工場を首になったという組合の申し立てを受けてのものである。

カンボジアの労働者は、西洋のトップ・ブランド向けに商品を生産する、何十億ドル規模の繊維産業の中にあって低賃金と厳しい条件に反対デモを繰り返している。

現在、労働者の給与は、残業代も併せて1ヶ月あたり約110米ドルである。

度重なる抗議で、各社は労賃がさらに安いミャンマーやラオスやインドに移動するかもしれず、国の有利な衣料産業をあやうくするかもしれないとフン・セン首相は述べた。

「投資家がいなくなれば、我が国にとっては大きな損失です。」とフン・セン首相は国営ラジオ放送で演説した。

「衣料や履物の工場はいとも簡単に国外へ逃げだします。」と彼は言い、「賃上げ要求については慎重に」するように労働者に警告した。

首相は、毎月約4億8000万米ドルが国中で労働者に支払われていると言う。

繊維産業は約65万人を雇い、西洋トップ・ブランド向けに衣類を生産するが、これはカンボジアの主要な外貨獲得手段である。

AFPのカメラマンによると、首都プノンペンの工場の外でスウェーデンのファッション・ブランドH&Mに健康手当の支払を求めて、労働者の数百名が道路を塞ぐ騒ぎがあった。

これは、ナイキ向けに生産しているKampong Speu州南部の工場で6月3日に警察がデモ隊を鎮圧する際に、10人の労働者が負傷した後の出来事である。

16人の縫製労働者と労働組合の代表が抗議の間の暴力と器物破損で告発されているとKampong Speu州裁判所のChhim Rithy裁判官はAFPに話した。

8人の活動家がなお拘留中であると裁判官は言い足した。

1週間前に、暴動警察はストライキ参加者に対して警棒を振るい気絶者が出たと言われている。

デモ参加者は、妊娠中の女性がその弾圧で流産したと言い、集会鎮圧に過度の暴力を使用したとして警官を訴えた。

労働組合員はフン・セン首相のコメントを拒絶した。

「(首相は)労働者が直面している苦労をわかっていません。」と自由貿易組合リーダーChea Mony氏は言う。

「だいたいにして、工場経営者は法律も守らないし、労働者の権利も尊重していません。」

 

 

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最終更新:2013年06月26日06:00

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