インドシナニュース

カンボジア:ゴミ0ファッション--米国ブランドTonléとのQ&A(中)

(前編より)

 

Q:ビジネスの2つのフェーズにおいて直面した主な課題は何でしたか。

A:一番大変だったのは、人を育てることから店を開くことまで、すべてをゼロからやらなければならなかったことです。資金がないと事業を立ち上げるのは難しいのです。友人や家族から少額の補助金や融資を受けました。自分がどこに向かっているのかよくわからず、サポートもなかったために、途中で多くの間違いを犯しました。私が学んだことのひとつは、すべてのことはゼロからやり直す必要がないということです。すでに行われていることに対し、何かしら貢献できることがあります。

この第二段階で国際的なブランドとして難しいのは、市場にはますます多くの持続可能なブランドが存在しているということですが、同時に、合法的か否かにかかわらず、ビジネスの持続可能性といった側面を売り込んでいるブランドもたくさんあります。突如として、特にオンラインの世界では、メッセージを発信するのに苦労しています。大企業は持続可能性のマーケティングに巨額の資金を投じていますが、私は、私自身が持続可能であることを伝えるのではなく、持続可能であることを目指してすべての資金を費やしているため、これは苛立たしいことです。このようにして会社を経営するのはとても高コストですので、予算の半分をマーケティングにつぎ込むことはできません。大手ブランドは、購入できる広告スペースの量が膨大であるだけでなく、影響力のある人たちと仕事をしたり、PRに予算を割くこともできます。大企業はある意味私たちに影を落としていると思います。

 

Q:現在、商品のリソースはどのようにしていますか。中古市場からのスクラップに依存していますか、それとも工場から直接入手しますか?

A:現在、私たちが扱っているのは、廃棄物、品質管理不良、スクラップなど、消費前の繊維廃棄物だけです。私は直接廃棄物を回収するため、いくつかの工場と交渉してきましたが、ほとんどは中間業者と協力しており、彼らは工場から直接廃棄物を回収するか、ゴミから回収してきれいにし、大きさ、形、色を変えて袋詰めしています。

 

Q:ゴミ0をどのように実現していますか?

A:私たちは基本的に、デッドストックかカットオフから大きなスクラップを作り、それでTシャツやドレスを作ります。そこから出た細かい切れ端を切り取り、新しい布地に織り込むことでジャージのような繊維を作ることができます。それらの生地はジャケットやベストなどの新しい衣服になり、そこから非常に小さなものが残され、詰め物や紙を作るのに使われます。

 

Q:もしTonléが工場の廃棄物を大量に処理できるなら、他のブランドがもっとスマートな方法で材料を使用できないのはなぜでしょうか?

A:このような無駄を生み出している根本的な問題は、ほとんどの企業でデザインと生産がまったく分離されているという事実です。何を作りたいかを決めるのはデザインチームで、通常はトレンドや季節の予測、生産とは関係のないものに基づいています。そして、通常はアウトソーシングされている別の生産チームが、それを製作しています。通常、ブランドは世界の異なる地域の生地を、世界の異なる地域の工場に送っています。非常に複雑なサプライチェーンとなります。デザインチームは、そのようなサプライチェーンを考慮しておらず、廃棄物をあるがままにしています。ですので、生産とデザインの間の親密な対話と、それを管理できるような短いサプライチェーンが必要です。しかし正直なところ、工場はブランドに廃棄物が多いことを知られたくないと思います。なぜなら、ほとんどのブランドは自社の商品が中古市場に出ることを望んでいないからです。ブランドとして商標登録されている、知的所有権によって保護されている商品は、通常、何らかの方法で燃やされたり破壊されたりします。実際に測定されていないため、ファッション産業においてどれだけの生地が無駄になっているかについての信頼できる統計はありません。ブランドには、この問題を理解したり解決したりするインセンティブがないのです。

Tonléは小さい企業ですが、このような無駄の存在に注目しています。これは重要な声明です。これらのものはまだ有用であり、無駄と見なすべきではありません。

 

(後編につづく)

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最終更新:2019年05月24日

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