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カンボジア:国外出稼ぎ労働者数の増加

労働局のレポートによると、カンボジアの昨年の国外出稼ぎ労働者数は10万名近くにのぼっており、85000名であった前年より12.6%増加している。

312日に発表されたこのレポートには、昨年カンボジアから国外に送り出された労働者の数が96338名となっており、2016年の85576名から12.6%増加していることが説明されている。

「カンボジア人の出稼ぎ先は、マレーシア、サウジアラビア、タイ、日本、シンガポール、香港、韓国など、7ヶ国に及ぶ。」

国別の労働者受入数は、タイが87909名、韓国が5967名、日本が2280名、シンガポールが138名、マレーシアが27名、サウジアラビアが12名、香港が5名である。

移民労働者に関する311日の年次会議にてIth Samheng労働大臣は、約120万名のカンボジアが毎年国外で働いており、国内の親族に20億米ドルもの額を送金していることを説明した。

「こうした労働者は家族に多額の送金をしているだけでなく、帰国時にカンボジアの発展に貢献できるような専門技術も身につけています。」

カンボジア人労働者は通常、農業、建設、漁業、ハウスメイドなどの分野に従事しているという。

在韓国カンボジア大使であるLong Dimanche氏が11月に語ったところによると、韓国におけるカンボジア人コミュニティはゆうに6万名を超していると言う。そのうち8000名が韓国人を夫に持つ女性で、400名が学生である。

またDimanche氏によると、農業関係の労働者の賃金は月額12001300米ドルほどである。産業関連では17001800米ドルほどになる。カンボジア人の自国への総金額は毎年3億米ドルほどであるという。

しかしながらフンセン首相は、カンボジア国内の労働環境は改善しつつあり、低賃金または国内と変わらない賃金で働く国外の労働者は帰国して、労働力不足の解消にあたるべきであると訴えかけた。

カンボジア国内の賃金は上昇しているものの、企業が依然として労働力不足に悩まされている状況をフンセン氏は説明した。

「労働力が不足しているこの状況の中で、労働力を惹きつける方法を全ての企業に対し推奨したい。賃金面や住居で好条件を出すということだ。」

2017年には月間153米ドルであった繊維労働者の最低賃金額は、2018年には170米ドルに引き上げられている。

一方で労働権利グループCENTRALのプログラム・オフィサーであるDy Thehoya氏は、国外に出る労働者数が増加していると言うことは、賃金が依然として低く、仕事を見つけるのも難しいため、こうした労働者にとっては経済状況が改善したとは言えない状況にあるのだろうと述べた。

「(国外への移民労働者の)増加には2つの理由があります。まずは国内に十分な仕事がないということ、そして賃金が低いことです。」

「しかしながら移民労働者の保護システムがまだ確立していないため、海外への出稼ぎはおすすめしたくありません。移民には依然としてリスクがあります。」

外務省が1月に発表した報告書によると、昨年は困窮したカンボジア人労働者約1000人が国外から送還されているという。

外務省、大使館、領事館は昨年、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、マレーシア、インドネシア、中国、日本で986人もの送還者を保護している。

2016年に送還されたカンボジア労働者の数は816人であった。



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最終更新:2018年03月20日

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