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カンボジア:縫製工場労働者が残業拒否

労働組合と縫製工場各社は全国的な来月に計画されている労働ストライキの第1段階として、月曜日から始まった残業拒否の規模に関して、異なる見解を発表している。

労働組合幹部は100~200の工場で工員が残業を拒否していると見積もる一方で、カンボジア衣料製造協会(GMAC)はストライキで影響を受けているのは国の400以上の工場のうち「ごく、ごく僅か」であるとしている。

「ほとんどの工場が通常の残業を行っています。」とカンボジア衣料製造協会(GMAC)会長Ken Loo氏は言う。「組合員が大部分の工場だけが影響を受けます。もちろん、小さなところでは、あちらこちらいくつもありますが。」

「しかし、ほとんどの工場は影響を受けません。」とLoo氏は言い足す。「私たちがずっと言ってきたことがわかってきたのでしょう。ごく少数の労働者がストライキをしたがっているだけで、大部分は働きたいのです。」

しかしながら、カンボジアの最大の独立組合代表Ath Thorn氏は、カンボジアの輸出アパレル縫製工場の約25%では、労働者が8時間勤務後に帰宅していると言う。

「約100社の工場の労働者は残業を拒否しています。」とThorn氏は言い、国道1号線、4号線、5号線、6号線沿いの工場や、1月3日にストライキ参加中の5人の縫製工員が憲兵隊によって射殺されたVeng Sreng通りの工場を例に挙げた。

カンボジア・アパレル労働者民主組合連合会長Thorn氏は、残業拒否している18の組合と協会は、最低賃金を1カ月あたり160ドルまで上げるため、残業を拒否しストライキを計画していることについて労働者に知らせるビラを配布していると述べた。

「まだ私たちのメッセージを受け取っていない工場がいくつかあるので、この情報を広め続けています。」と彼は述べた。

労働者運動集合組合委員長Pav Sina氏は、最大200の工場が残業拒否で影響を受けていると見ている。

カンボジアの労働法では、48時間の週の勤務時間以外に12時間の時間外勤務を加えて合計60時間の勤務が認められているが、縫製工場の労働者はきまってこれより長い時間を拘束されると国際労働機関(ILO)Better Factories Cambodiaプログラム技術顧問Jill Tucker女史は言う。

「週60時間というのは…最長勤務時間とされていますが、実際には平均勤務時間でしょう。」とTucker女史は言い、アパレル生産国では週60時間労働が普通であると付け加えた。

米国拠点の労働組織「連帯センター」カンボジア担当Dave Welsh氏は、衣料分野の労働者は生活賃金を稼ぐために残業せざるを得ないと述べた。

「問題は、労働者が残業代をきちんと支払われていないということではありません。」とWelsh氏は言う。「契約のしくみが曖昧で、保障されている賃金が日々の生活に十分でないために埋め合わせに途轍もなく長時間働かざるを得ないということが問題なのです。」

月曜日のPur Senchey地区のCanadia工業団地の外では、労働者は残業拒否に対する態度について話し合っていた。Phaという名の40歳の労働者は、残業を拒否したと言う。通常、毎月彼女は100米ドルの基本給以外に、追加の収入として残業代が約30米ドルになる。

「私たちは長年働いてきましたが、何も残っていません。」と彼女は言う。「だから、給料支払いの引き上げを要求するためにストライキをする必要があります。」

I Apparel Ltd.の労働者である20歳のSrey Maoは、工場の労働者約500人が皆、残業拒否運動に参加していると言う。

「21人の囚人釈放を政府に要求して、私の工場の従業員は誰も残業していません。」と彼女は言った。

「給料の引き上げのために残業代を犠牲にしなければならないだけなので、残業代がなくなることについては心配していません。」

しかしながら、Noble Apparel工場に勤める30歳のChan Thyは、組合の指図に従わないようにという経営者側の呼びかけに応じて、残業すると決めたと言う。

「工員がストライキに参加するなら工場は閉鎖することになる、組合のビラは混乱を煽っているだけなので信じないようにと会社は言うのです。」と彼女。

「私たちがストライキに参加すると、ストライキ中、だれがお金を払ってくれるのでしょうか?」 とThyは尋ねた。



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最終更新:2014年02月26日

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