インドシナニュース

2019年06月 のニュース一覧

カンボジア:米トランプ大統領による中国製品への課税を逃れるための経由会社を処罰

米大使館の関係者によると、米国はカンボジアの中国所有経済特区を経由して中国からの輸入品に対する関税逃れのための経由会社数社に罰金を科した。

今月初め、ベトナム税関当局は、進行中の米中貿易戦争の結果として課された関税を避けるために、輸出業者が中国製品を「ベトナム製」と違法に再ラベル付けしたケースも多数発見したと述べた。

「国土安全保障省は、カンボジアを経由して商品を発送することによって、米国での関税逃れに手を貸した多くの企業を査察し、罰金を科しました」と、米国大使館のスポークスマンであるArend Zwartjes氏はロイター通信にEメールで述べた。

「これらの企業はカンボジアのシアヌークビル経済特別区にあります」とZwartjes氏は言う。関税回避のために罰金が科された企業の数、罰金の大きさ、輸出した財の種類などについては明らかにしていない。

米国国土安全保障省にはさらに質問したが、Zwartjes氏は、営業時間外に送られたコメントの要請にすぐには応じなかった。

カンボジア税関当局と外務省もロイターからのコメント要請には直ちには応じなかった。

中国はカンボジアの最大の援助国であり投資国であり、東南アジア、中央アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカとの陸と海のつながりを強化することを目的とした一帯一路構想を通じて数十億ドルの開発援助と融資を行っている。

首都プノンペンの西210キロメートルのシアヌークビル経済特別区(SSEZ)は、ウェブサイトによれば、一帯一路構想における中国とカンボジアの合弁会社であり、繊維、アパレル、バッグ、皮革製品を生産している。

この経済特別区もはすぐにEメールでのコメントの要求に応答しなかった。

2016年に拡大された貿易協定に基づき、カンボジアは、バッグ、荷物、アクセサリーなどの旅行用品を免税で米国に輸出することができる。

カンボジアの600のアパレル工場を代表しているカンボジア衣料製造業者協会(GMAC)のKaing Monika副会長は、こうした転送の事実を知らなかったと述べた。

アパレル産業は年間70億米ドル規模で、カンボジアで最も多くの労働者を雇用している産業である。世界銀行によると、カンボジア経済は、米国への輸出が増加し、2017年の7%から昨年は7.5%4年ぶりの成長率だった。

 

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最終更新:2019年06月26日06:01

カンボジア:恐ろしい交通事故、アパレル労働者の通勤条件の悪さを露呈(後)

(前編より)

 

Hongさんは、現在、カンボジアのアパレル労働者にとって、より良い交通手段が最大の懸念であると付け加えた。

「座れる椅子と十分なスペースがあれば、通勤中に少しリラックスすることができ、それは大きな違いとなります。そして、道路を拡大し、街灯を改善するべきです。運転手がもっと注意を払うようになれば事故の数を大きく減らせるはずです」と彼女は言った。

事故に巻き込まれた最年少19歳の2人の女性は彼女たちの将来について懸念している。Phy Khemさんは自身が手足をなくしたという現実に慣れるのに苦労している。

「私がまだ両腕を持っていたとき、私はもっと魅力的に見えたと思います。腕が一本無くなってしまった今、もうこれ以上自分が美しいと思えないのです」と彼女は語った。

独身のSrey Sarさんも同様の心配をしている。「片方の腕しかない私と誰が結婚したいなんて思うかなんて想像できません。一本の腕しか無いのは魅力的ではないし、今の私はほとんど何もできないのです」と彼女は言う。

もう1人の犠牲者、32歳のRan Rinさんは事故以来彼女の両親の家に戻った。

「私の夫は今一人で暮らしています。彼は稲作農家で、時々更にお金を稼ぐために建設現場に仕事に出かけます。 彼が仕事に出たとき、私は今は何もできません。なので私は私を手伝ってくれる兄弟と共に、私の両親と同居するようになりました」と述べた。

Kunthearさんも今でも苦しんでいる。彼女は家族を養うために月額250米ドルから300米ドル必要としていると言う。

「ですが今、私たちはもうそのお金を持っていません。事故以来私は全貯金を切り崩してきました。もう次に何が起こるか見当がつきません。国家社会保障基金は医療費のみを賄っていますが、自分自身を養うためにまだもっとお金が必要なのです」と述べた。

声明の中で、国家社会保障基金は5人の労働者が障害年金を受け取ることができると述べているが、これまでのところ、彼らの誰もいつ最初の支払いを受け取れるのか通知されていない。

労働者はまた、事故後に逮捕されたがまだ対応待ちである彼らの怪我に責任があるトラック運転手から各々3000米ドルを要求する訴えを提訴した。



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最終更新:2019年06月22日12:08

カンボジア:恐ろしい交通事故、アパレル労働者の通勤条件の悪さを露呈(前)

19歳のLang Srey Sarさんは、わずか数週間前まで彼女の腕があった場所を見ている。

カンボジアの工場労働者は恐ろしい交通事故で手足を失った。「私は腕が無いのです…。私は羽のない鳥のようです」と彼女は言う。

Srey Sarさんは44日、荷台部分に乗るトラックで工場へ向かう約40人のアパレル労働者の内の一人だった。運転手が追い越そうとした際にセメントミキサートラックと衝突した。18人の女性が負傷し、5人は金属製のフレームに掴まっていたが、それぞれ腕を失った。

Roeun Kunthearさん(31歳)もその一人である。「私は自分の腕が肩から切り落とされるのを見ました。腕が袖から落ちているのを見た時に何が起こったのか気付いたのです」とカンボジアの首都プノンペンから約50 kmにあるカンポン・スプー州の彼女の村でSouth China Morning Post紙に語った。

腕が切断された労働者によると、救急車は30分後に現場に到着したという。

しかし、彼らの怪我はとても深刻だったので、地元の病院は怪我に必要な手術を扱うことができず、2時間後に別の病院に運ばれた。

アパレル産業はカンボジア最大の民間事業で、最大80万人の工場労働者を雇用している。何万もの人々が荷台部分に乗るトラックに詰め込まれ職場までの道を行き来する。それらは常に定員オーバーで、最大70人の女性が家畜のようにぎゅうぎゅう詰めにされており、多くの乗客はバランスを保つために鉄のフレームを握っている。事故は頻繁に起こる。

労働職業訓練省の統計によると、2017年のカンボジアでのアパレル労働者の交通事故は4853件と記録されている。

68人の労働者が死亡し、683人が重傷を負った。事故の数は昨年、18849人に減少し、40人が死亡、349人が重傷を負った。同省によると、2017年の事故の内45.5%はトラック運転手によるものであり、前年は43%だった。

トラックで労働者を輸送するという慣習は、長年労働活動家やNGOによって批判されてきたが、措置が改善されるという誓約にもかかわらず、現状はほとんど変わっていない。

カンボジア労働連盟会長兼カンボジア国家社会保障基金役員で、労働者を経済的に支援する任務を抱えているAth Thorn氏は、同国における交通事故の問題は「体系的」であると述べている。

「一つの問題を直すことはできないですが、そこからすべての問題が解決されると考えることができます。多くの場合、トラック運転手はただ単に収入を増やすために、できるだけ多くの労働者をトラックに詰め込んでいるのです。トラックは過負荷で、運転速度が早過ぎ、交通安全を最優先事項と考えていません。 多くの運転手は非常に若いのです…。彼らは交通規則を知らず、時には飲酒運転さえしています」と同氏は述べる。

運転手のThon Vannaさん(38歳)は、5人の女性が手足を失った場所と同じ地域の工場に労働者を運搬している。

「その事故が起こったときは本当に怖かったです。その事故があり、私はより慎重に運転するようになりました」とVannaさんは述べた。

彼は、街灯がないことが運転中の最大の危険の一つであると付け加えた。

「暗くなってくると、道路の穴やカーブが見えにくい場合があります。ドライバーが十分に注意を払わないと、事故が発生する可能性があります」

事故で腕を失ったもう一人の女性、Phy Khemさん(19歳)はまだ彼女の故郷の村で回復中である。 彼女は長女で下に3人の兄弟がいる。彼女が稼いだお金は家族を支えていた。「残業代を含めて、私は月に約250米ドルを稼いでいました。母親に230米ドルを渡し、交通費に10米ドルを使い、残りの10米ドルをお小遣いのために残していました」と彼女は述べた。

近くの村に住んでいる26歳のKhom Srey PenhさんがKhemさんの下に訪れた。同じ事故で腕を失ったにもかかわらず、彼女は娘を前に座らせてバイクに乗って来た。

「私はまだショックを受けていて、事故によるトラウマを抱えています。今はまだトラックが怖いです。工場は今後私たちがどのような作業ができるか見に来ても良いと言いますが、私はトラック通勤はもう決してしたくありません」と語った。

女性の窮状は、アパレル労働者の通勤手段の危険性に世間の注目を戻した。Ath Thorn氏は、現状を改善するにはすべての利害関係者が協力する必要があると述べた。

「政府と雇用主は運転手に安全な交通手段を提供することに責任を持たせる必要があります。運転手はトラックに人を詰め込み過ぎず、労働者により高い運賃を払うことを期待してはいけません。通勤手段を確実に安全な状態にするのは政府と雇用主の責任です」と同氏は述べた。

運転手のVannaさんはその原則に同意し、より多くの訓練と意識付けが助けになるだろうと認めた。 しかし彼は、運転手は難しい状況の中で行き詰まっている、と付け加える。運転手の収入は非常に少なく、彼らはできるだけ多くの乗客を運ぶことを強いられている、と彼は述べる。

「運転手はガソリンを購入する必要がありますし、私たちの多くは、トラック購入のために借りたローンをまだ返済しています。 乗客が減れば利益を上げることはできません」労働組合員のSeak Hongさんは、長い間、通勤方法に関して懸念してきたと言う。4月の事故の後、労働者たちはさらに不安が高まっている、と彼女は述べる。

「その事故以来、私たち全員がより慎重になりました。トラックが別の車を追い越すたびに、必ず手を離します。こんな恐ろしい事故はもう二度と起きないようにしたいのです」

 

(後編につづく)



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最終更新:2019年06月22日06:03

カンボジア:第4次産業革命に向け準備を進める製造業部門

産業専門家らは619日、第4次産業革命の結果として必然的に起こるであろう変化に備えて、繊維・アパレル産業における自動化の役割について議論した。

619Sofitel Phnom Penh Phokeethraにて開催されたイベント「Digital Future Talk: Industry 4.0 Focus Garment」で講演した業界関係者は、競争力を維持するため、工場は最新の技術トレンドを取り入れ近代化しなければならないと強調した。

しかし関係者らは、労働力を向上させるうえで必要となる訓練を含み、カンボジアの工場は近代化を進めるうえで多くの課題に直面していると主張した。

4次産業革命、そしてそれがカンボジアの製造業部門に及ぼす影響についての議論は、カンボジアで生産される衣料品の最大の輸入国である、欧州連合の「武器以外すべて」協定(EBA)の特権剥奪が起こり得る最中に行われた。

専門家らは、製造業におけるデジタル化・自動化が、海外でのカンボジア製品の魅力を高め、カンボジアの長期的な経済成長に貢献するだろうとの見方で一致した。一方で、この自動化の波により何千もの仕事が機械に置き換わるのでは、という懸念も表明した。

カンボジア衣料製造業者協会(GMAC)の評議会メンバーであるJohn Cha氏は、こうした懸念を一蹴した。

「注文が増え、私たちは、より多くの労働者を必要とします。すべてが手作業だった20年前と比べて自動化が進んでいます。自動化は労働者を排除しませんでした」とCha氏は述べる。「[4次産業革命への]適応には様々なレベルがあります。いくつか[の工場]はごく初期の段階にあります。中には非常に進歩した工場もあります」と彼は言う。

同氏によると、カンボジアは第4次産業革命への適応に向けて順調に進んでおり、GMACには、より自動化が進んだ職場への移行を支援する独自戦略があるという。同氏は、カンボジア縫製研修所(CGTI)では、どの工場の労働者でも研修を受けることができる、と述べた。

「競争力を高めるために努力しています。コスト、物流などの面で業界の課題を改善しています。私たちは最善を尽くして生き延びます」とCha氏は付け加えた。

9月に開催された第4次産業革命に関するハイレベル・セミナーにおいて、経済財政省のPhan Phalla国務次官は、カンボジアの政策立案者は最新の技術進歩の恩恵を享受するため、国が有利な立場に位置し、それを確保することに集中していると述べた。Phalla次官は、政府は技術的な先進経済への移行に伴う社会的・経済的コストを最小限に抑えつつ、技術動向の変化に合わせて国を適応・変革できるようにすることを目指しているという。

「第4次産業革命は、富の増大、生産性の向上、経済的包括のための強い推進力としての役割など、共通機会をもたらすでしょう」と彼は言う。新技術、特に人工知能、ロボット工学、バーチャルリアリティ、ブロックチェーン技術、3Dプリンティングは、旧来の開発段階を飛び越え、経済的に飛躍する機会を途上国に提供するかもしれない、とPhalla次官は言う。

「新技術により雇用減少が見込まれ、また低技能労働者の失業増加、国家への物理的攻撃と同程度の損害・費用がかかるサイバー攻撃など、すべての国にとって深刻な課題となっています」とPhalla次官は述べた。「デジタル経済への準備と第4次産業革命への対応は、本国政府の未来への責務における主要な優先事項のひとつです」と彼は付け加えた。



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最終更新:2019年06月21日10:31

カンボジア:Nike、国内での取り組み継続を再確認

世界のスポーツウェアメーカーNike Inc.65日、カンボジアでの生産への取り組みを改めて表明し、労働条件改善における同国の進歩を称賛した。

カンボジア事業の詳細な分析については、「首都カンボジア」をご覧いただきたい。

NikeChris Helzer副社長は、Pan Sorasak商務大臣との会談中に、カンボジアの経済見通しと、特に衣料品および履物業界における国際労働法の遵守について楽観的であると語った。

Helzer氏は、衣料品部門の労働条件を改善し、それを規制する国際法を遵守するための努力に対して政府を賞賛した。

「カンボジアは現在、政府と民間部門の間のパートナーシップとして実施されている工場監視プログラムを通じて、国際労働基準への高い順守を享受しています」とHelzer氏は大臣のプレスリリースでの発言を引用した。

Nikeのような企業にとって、国際的な労働基準を順守することは今では簡単になっています。これは、投資と発注を決定する際の主な要因です。この点に関して、Nikeはカンボジアでの事業を継続します」と彼は言った。

Sorasak大臣は、政府が、特に衣料品及び繊維産業において、民間部門の事業をより収益性のあるものにすることを目的とした改革を通じて、投資と事業環境の改善に鋭意取り組んできたと述べた。

「私たちは、カンボジアに対するNikeのコミットメントとサポートに感謝します」とカンボジア衣料製造業者協会(GMAC)のKaing Monika副会長は、クメールタイムズ氏に述べた。

Nikeブランドは大きな価値を持ち、そのコンプライアンス基準は高いです」と彼は付け加えた。

Helzer氏は、Nikeが生産チェーンを強化し、人々に仕事を提供し、そして経済成長に貢献するための投資を増やすことで、カンボジア政府とのパートナーシップを継続すると語った。



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最終更新:2019年06月13日05:48

カンボジア:大手ファッションブランド、縫製労働者の短期契約制限の裁定を支持

Levi'sH&MGap Inc.は、カンボジアにおけるアパレル縫製工場労働者に対する短期契約の利用を制限する判決を支持した。

批評家によると、この契約は従業員の管理に広く利用されており、反対意見は黙殺されている。3社以外の世界的なファッションブランドも、仲裁委員会が「工場は、短期雇用された労働者408人に対し、永久的な契約をしなければならない」という決定を下したことに賛成した。

この判決は、他にも数百件の訴訟が起こらざるを得なくなる可能性があることから、重要な意味を持つ。

労働権運動家たちは、70億米ドルの国内衣料産業における歴史的な短期契約の乱用だと非難してきた。

「我々は、工場が仲裁委員会の裁定に従わなければならないことを明確にしました」とH&Mの広報担当者Ulrika Isaksson氏はトムソン・ロイター財団に対し語った。

台湾に拠点を置く工場の所有者であるRoo Hsing Garmentはコメントの要請に応じなかった。同社は控訴する意向を示していたが、政府はその後、仲裁裁判所の同法解釈を支持することを明らかにしており、控訴が成立する可能性はほとんどない。

これは請求者408人のうちの一人である、第一子を妊娠中のSoeun Sophos氏にとって朗報だ。28歳の彼女は、H&Mのズボンを六年間作り続けているが、いつも短期契約で仕事をしており、その仕事で安心したことは一度もなかったと言う。

「短期契約者として、私たちは完全に弱い立場にいます」と、彼女は仕事の後、路肩のバーベキュー・パーティーでトムソン・ロイター財団に語った。

「工場はいつでも私たちを解雇することができ、すべては彼らの手中にあります。」

縫製産業はカンボジア経済の柱であり、国内総生産の40%を占め、女性を中心に70万人以上が雇用されている。

しかし労働団体によれば、労働権侵害や人権侵害が蔓延しているという。

国際労働機関(ILO)の監視グループ 「ベター・ファクトリーズ・カンボジア」 によれば、464の工場を対象にした調査では、労働者の2/3以上が、上司が短期労働契約を違法に利用していると回答した。短期労働契約を結んでいる労働者は、失業を恐れ、労働組合に関与する、虐待を報告する、生産目標の達成を急いている上司に抵抗するなどの可能性が低いとみられている。

 

拡大する監視の目

輸出工場を代表するカンボジア縫製工業協会は、1月の仲裁委員会の決定に反対したが、政府の最新の声明は短期契約に関する法律を明確にしたと述べた。

「明らかに、すべての工場が声明に従わなければなりません。我々はすべてのメンバーに勧告を送ります」と同協会のKen Loo事務局長は述べた。

GapRoo Hsingの紛争について直接は言及しなかったが、仲裁委員会の決定を支持すると述べた。「カンボジアのすべてのサプライヤーに対し、サプライヤーが労働仲裁委員会の裁定に従うことを期待する旨を伝えました」と広報担当者のDebbie Felix氏は述べた。

「もし工場が判決を受け入れるという約束を撤回した場合、Levi'sは懲罰的措置を取るでしょう」とLevi'sの広報担当Phil Zabriskie氏は述べた。

Roo Hsingは、近日中に追加説明が予定されていますが、判決を履行することに同意しました」と同氏は述べている。

ファッションサプライチェーンで働く労働者が直面する虐待について世界が知るようになり、監視の目が厳しくなる中、カンボジアのアパレル産業はここ数年で徹底的に見直されている。現在の最低賃金は月額182米ドルで、2012年の月額61米ドルから上昇している。

しかし、賃金と基準が上昇すれば、生産目標も上昇し、工場はコスト増を相殺しようとすると労働者や活動家は指摘する。

「契約を更新しないという脅しが、労働者に定期的な残業をさせ、過剰な生産目標を達成させ、労働組合に加入させない目的で使われています」と労働人権同盟センターのMoeun Tola事務局長は述べる。「上司が短期契約を好むのは、労働者が自分の権利のために立ち上がる勇気を持てば、反対意見を黙らせることができるからです。」

先週の判決は、カンボジアの労働法第67条の解釈をめぐる労使間の論争に決着をつけた。当初の試用期間とは別に、勤続2年以上の者は、ボーナスや手当が支給される終身職に昇進できることが明らかとなった。

「今では本当に言い訳の仕様がありません。「解釈の違い」が、常に法律不施行の標準的な言い訳でした」とTola事務局長は言う。

Sophos氏は工場が管理する一間のアパートに住んでいるが、有給としての3カ月の産休が取得できるのは6カ月も先だ。彼女が心配しているのは、上司が彼女を切り捨てるのではないかということだ。しかし、第67条が明確になったことで、彼女は契約を更新し、週60時間、約50米ドルで働かなければならない状況から抜け出せることになる。

「私は言われたことをします。工場は私が得るべきものをくれますか?」と彼女は言う。



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最終更新:2019年06月07日09:18

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