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2019年02月 のニュース一覧

カンボジア:アパレル工場各社、EUの一般特恵関税制度適用停止により労働環境が悪化の恐れ

アパレル業界の専門家によると、欧州連合(EU)によるカンボジアの一般特恵関税制度の適用が停止になると、主要アパレルブランドがカンボジアの製造拠点から撤退し、労働者の環境が悪化する可能性があるという。

カンボジアは6か月間の猶予期間中に、同国最大の輸出市場であるEUに対し、同国における人権および民主主義に関して後退したわけではないということを納得させなくてはなrない。

カンボジアの努力が失敗に終わった場合、EUはカンボジアへの「武器以外全て(EBA)」制度適用をやめ、それによって、労働条件改善のための戦いにおける彼らの最強のレバレッジポイントを彼らから奪うかもしれないという恐怖が確信となるかもしれない。

「労働者の権利を保護するためであっても、国内のいかなる権限や手続きにも頼れません。労働者への処遇において、EBA無しではEUの大手ブランドや消費者に圧力をかけることはできなくなります」と、カンボジア労働組合連合会長のSar Mora氏は述べた。

カンボジアのアパレル産業では約70万人が従事しており、その大半が女性である。毎年58億米ドル相当に当たるEUへの輸出のうち最大のシェアを占めている。

労働者は、強制残業や危険な労働条件および組合結成の妨害に悩まされている業界について声を上げている。

しかし近年、彼らの窮状は注目を浴びており、支持団体がキャンペーンを行っているため、ますます意識が高まっている消費者市場のシェアを維持するためには、サプライチェーンを整理せざるをえない。

「ブランドは、雇用主に法と労働者の権利を尊重するように働きかける力を持っています」とカンボジアアパレル労働者連盟連合会長のAt Thon氏は述べた。

At Thon氏は国連の国際労働機関のプロジェクトであるBetter Factoryies CambodiaBFC)イニシアチブについて、2001年以来すべての輸出用アパレル工場がこのプロジェクトの下、規定の基準に合わせるようになったことを指摘した。

「この概念は労働条件と賃金改善の促進に役立ちました」と彼は述べ、もし仮にカンボジアが最大の輸出市場を失うことになると、プロジェクトが水泡に帰す可能性があると付け加えた。

カンボジアのアパレル産業の賃金は、2012年の61米ドルから今年は1か月あたり最低182米ドルに急上昇した。

しかし、人権NGOCENTRALのプログラムコーディネーターであるKhun Tharo氏は、組合の指導者たちはブランドを過度に信用していると指摘した。

「確かに賃金は引き上げられましたが、同時にそれらの賃金を達成するために、彼らの生計に対する過負荷 (より高い生産目標、より長い時間外勤務)などが起こっています」と述べた。

2013年、スウェーデンのアパレル大手H&Mは、同社の世界中の工場で働く160万人の労働者に公正な生活賃金を支払うことを約束した。

2018年、世界第2位のファッション小売業者がプノンペンでサミットを開催したが、彼らの幹部らはまだその約束を一人の労働者にすら果たしていないと述べた。

「彼らは本当に責任を負い、本当にコミットしたのでしょうか?」とKhun Tharo氏はブランド全般について問いかけた。「そうとは思えません。ビジネスと同様に、彼らは他ブランドと信用獲得競争のゲームをしているだけです」



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最終更新:2019年02月16日14:59

カンボジア:縫製工場の天井落下のため、少なくとも17名が負傷

212日にプノンペンのDangkor地区で工場の天井が崩壊した後、少なくとも17人の縫製労働者が負傷した。

事件は午前7時ごろ、Kraing Pongro地区のVattanac2工業団地にあるAccastte Garment社で発生した。

Kraing Pongro地区警察署長を務めているToeb Bunthen氏はPhnom Penh Post紙に、作業中に天井が落ちたとき少なくとも17人の縫製工が怪我をし、工場は直ちに負傷者を治療に向かわせたという。その後、病院から帰った者もいる。

「負傷者は工場近くの私立病院に送られました。私は病院に行き、彼らの様子を見ました。重傷者はいませんでした。大量出血している人もいませんでした」

「頭に打撲を受けた者や腕や脚に怪我をしている人はいます。治療費用の支払いは国民社会保障基金に任せています」と彼は言った。

Bunthen氏は、天井に取り付けられている大きなファンが落ちてきたのは、工場の金属構造が疲労した結果だ、と述べた。

Dangkor地区の事務局長Mok Puthea氏はThe Post紙に、労働者は事故で怪我をしていないと語った。

「工場は私たちを中に入れてくませんでしたが、私は負傷者が良くなっているという報告を警察から受けました。天井崩壊の詳細はわかりません。まずは警察の報告を待たないと」と彼は言った。

プノンペンの労働・職業訓練部のChuon Vuthy部長は212日にThe Postに、彼のチームは「本件につき同地域を調査中」と語った。

 

「建築基準の見直し」

この最新の事故にもかかわらず、カンボジアの工場の労働条件は着実に改善していると、「労働運動の総連合」の Pav Sina会長は言う。

失神につながる化学物質による空気汚染も少なくなり、職場における他の健康関連の問題もまた減少した、と彼は述べた。

しかし、工場はその状態、安全性、建築基準をチェックするために検査されるべきだ、と彼は言った。

「これ以上の天井の倒壊や同様の事故を防ぐために、当局者は建築基準を見直し、他の会社を監視するべきだと思います。

以前、私が職員と面会したとき、ほとんどの工場の建物は法的手続きに従って適切に検査されていないと主張する人もいました。事が起こるのを待っていないで、工場の安全性を点検すべきです」と彼は言った。

Dangkor地区のNuth Puthdara地区長は、事件の詳細についてはまだわかっていないと述べ、コメントを控えた。一方、Dangkor地区のChim Sitha警察署長には連絡が取れなかった。



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最終更新:2019年02月14日16:59

カンボジア:アパレル輸出は24%増加

カンボジア国立銀行(NBC)の報告書によると、カンボジアの昨年のアパレル製品および履物の輸出は、世界経済が好調に推移し、輸出先の需要が高まったため、対前年比で24%増加した。

カンボジア国立銀行(NBC)の2018年の報告書によると、カンボジアのアパレル製品および履物の輸出は2017年の80億米ドルから24%増加し、100億米ドルに達した。2017年の成長率はわずか7.6%だった。

「アパレル製品および履物製品の輸出の伸びは、世界経済が好調に推移したことにより牽引されている。カンボジアのアパレル製品および履物の輸出総額46%をEUが購入し、米国24%、カナダ9%、日本8%が続く」と同報告書。

カンボジアの代表者であるカンボジア国立銀行(NBC)と衣料製造業者協会に連絡を取ったがそれ以上の詳細については入手できなかった。

カンボジア労働連盟のAth Thorn氏には、アパレル製品の輸出の24%成長率は大幅な増加であると述べ、数字が現実を反映しているのではないかと付け加えた。

Thorn氏によると、20167月以来、旅行用品については、カンボジアは米国から免税措置を受けたために輸出は著しく加速しており、昨年のアパレル製品および履物の輸出の急増の大きな要因となった可能性がある。

しかし、彼は報告された高い成長率に懐疑的なままでいる。

「われわれが観察しているところでは、この部門の輸出量と労働需要は成長率ほどには増加していません」と彼は述べた。

「(部門内の)労働者数はそれほど急増せず、残業もあまり多くなく、閉鎖した工場もいくつかありました。そのため、部門の輸出はそれほど大きくないはずです。それが前年と同様のペースで成長したことはより理にかなっています」

昨年のアパレル輸出額は、カンボジアの総輸出額の74%を占めた。この部門は約80万人の労働者を雇用している。カンボジアのアパレル部門は、EUの「武器以外すべて(EBA)」優遇措置の恩恵を受けているが、これは今年撤廃される可能性がある。

EUは昨年10月、カンボジアが政府の民主主義に反する動きを罰するためにEBAの地位を失うであろうと警告した。

今月初め、2人の米国上院議員もカンボジアに対して2019年法を導入し、一般優遇関税制度適用を再検討することを政府に要求した。

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最終更新:2019年02月08日17:44

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