インドシナニュース

2016年03月 のニュース一覧

カンボジア:J.C.ペニーのサプライヤーの労働者ら、未払い賃金を求めて抗議活動

プノンペンPor Senchey区の米国の小売り大手J.C.ペニー向けの製品を提供する工場の何百人もの労働者らが閣僚事務所と労働省に向けてデモを行う予定だ。3月21日に同様のデモ行進が予定されていたが差し止められていた。

1年以上Win Shingtex (カンボジア)で勤務したHath Yum氏(25歳)はKhmer Timesに対して、会社が今月初めにすべての労働者と職員に対して契約の解除を発表したものの、法律上義務付けられている支払いを行っていないと明かした。

「会社は常に解決策を求めるために交渉を行うと労働者と約束していましたが、今のところその約束は尊重されていません。会社の無責任な行為に耐えることはできないため、首相と労働大臣に対し助けを求めようとデモ行進を行うことにしました」と氏は言う。

Yum氏は自身の契約が3カ月のみの固定された期間であり、会社に対して賃金やその他手当てを求めるために他の労働者らと抗議活動に加わると言う。

「私の給与のみを計算すると、一か月に170米ドルほど稼いでいますので500米ドル以上受け取れるはずです」と氏は言う。「労働法のもと保証されているすべての手当てを受け取るまで抗議活動を続ける予定です」

Yum氏は家賃、電気代、水と食料を支払うためにお金が必要だと言う。

「抗議活動の間は両親からお金を借りる予定です」と彼女は言う。

3月21日に500人以上の労働者がフン・セン首相邸、閣僚事務所と労働省へ抗議デモを行おうとしたが、政府役人らが制止し非公式の話し合いが行われた。抗議活動を行う人たちはこれが政府関係の建物に近づくことを妨げるための策略だったのではと考えている。

労働者の代表でカンボジアの衣服労働者の民主的な連合(C.CAWDU)副会長であるRann Khemara氏は3月22日に行われた会社の代表と労働省の間の交渉が、会社側が労働者らの賃金、報酬やその他手当ての50%しか支払うことにしか合意せず行き詰ったことを明らかにした。

「あまりにも低い値であった為、会社側が提示した内容に労働者らは賛成しませんでした。労働者は一生懸命会社に対して働いており、会社がこのようなことを行うのは不公平です」とKhemara氏は述べた。

氏は労働者らが労働省に対してWin Shingtexが労働法を尊重するよう求め、会社と二度と交渉を行いたくは無いとの考え方を付け加えた。

「交渉と調整は終了しました。(労働省に対して)まだ交渉を続いているようであれば何のために法律を制定したのでしょうかと申し上げました。皆が法律を尊重すべきなのです」と氏は労働者が交渉を行うよう強制されるようであれば恩恵を失うのは労働者側だと述べた。

Better Factories Cambodiaによる報告によればWin Shingtex(カンボジア)は同じShingtexの名前のもとダンコール地方で工場を操業していた。

Win Shingtex(カンボジア)の当局者からはコメントを得ることはできなかった。

Khemara氏は、3月23日午後に開かれる労働省との会合を前に閣僚に対して申し立てを行う準備を行っていると述べた。

申し立ての内容は、労働者らがWin Shingtexが行わないのであれば閣僚に対して満額の賃金を支払うよう求めると言うものだ。

労働省の労働争議調停委員会事務次長Vong Sovann氏は、同省は労働者に対して早急に解決策を求めたいと述べた。

J.C.ペニーは同社の倫理規定の中で「すべての賃金、残業手当、児童労働やその他の賃金や時給に関する法律や規則に対する責任を持つ」と規定しており、「サプライヤーに対してもこの規則を守ることを求める」と言う。

 

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最終更新:2016年03月26日06:01

カンボジア:労働省が労働者のために工場での換気対策を要求

本格的なカンボジアの乾季到来と気温上昇に伴い、労働省は国の工場経営者に対し、労働者の失神事故を防止するため、適切な避難経路の確保や火災防止措置同様、十分な換気対策を求めた。

公表された声明によると、Ith Samheng労働相は、特に衣料・履物産業に属する企業に対し、毎月のように発生している労働者の卒倒を防止するために従うべき9つのポイントを提示した。

「工場、企業や産業は少なくとも始業1時間前には、労働者がビルの空調システムを利用できるようにしなければなりません。そして気温上昇を簡単に確認できるよう、職場に温度計を設置する必要があります。」と彼は述べた。

またSamheng大臣は、空気の流れを遮断するような場所にものを設置することを禁じ、ドアや窓を開けたり、温度が上昇する際には建物内で追加のファンを回したりすることを求めた。そしてすべての企業では少なくとも一日二回、建物の屋根に設置された散水システムを稼動させ、温度を下げるために屋根のネットを増設ことも求めた。

「工場は従業員に対してきれいな水を提供すること、そして建物の火災防止システムと保護装置を慎重にチェックし、すべてのシステムや機器が緊急の場合に適切に作動すること、そしてこれらのシステムが検査済みであることを確認しなければなりません。」とSamheng大臣は述べた。

またSamheng大臣は企業に対し、可燃性の化学薬品を使用する場所において火災防止システムを導入するとともに避難計画を策定し、こういった可燃性化学物質が労働者(の作業場所)とは別に保管されていることを確認することを求めた。

先月20人以上の労働者が職場で倒れる事故の起きたFive Stars Cotton Garment (Cambodia) Limited 社のThan Bunnak管理マネージャーは、コメントを差し控えた。

プノンペンのPor Senchey地区にある TSG縫製工場で働くSot Sophorngさんは、もし工場が換気を適切に管理しなければ、彼女のような労働者はいつ失神するかもしれないと心配していた、と述べた。

「私の工場では出口がいつも閉じており、十分な換気がされていません。暑い季節でもまだ失神する作業者を見たことはありませんが、彼らは作業場が高温であることについて不満に思っています。」と彼女は言った。 「縫製労働者は十分な食事と休息を得られていないため過去にも失神する事故が起きましたが、暑い季節が到来すると、またこういった労働者の失神を引き起こすのではないかと心配しています。」

彼女は労働省がすべての工場に立ち入り、職場の気温を測定して、工場が労働者に配慮しているかどうかを検査するよう求めた。

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最終更新:2016年03月25日05:43

カンボジア:持続可能なファッションの萌芽(後)

(前編より)

 

2008年に以前縫製労働者をしていたKunthear Mov氏と共にDorsu社を設立したHanna Guy氏は、この事実を常に意識している。ビジネスを可能な限りサステナブルなものにするとともに、この二人は従業員のために良好な作業環境を提供すること力を注ぐこととし、カンポット州の住民が手工業に代わる仕事を見つけるのに役立つスキルを教えることにした。Dorsu社は8年間かけてゆっくりと成長を遂げ、現在カンポット州に店舗2号店と新しい作業場を開設することを計画している。同社では可能な限り環境に配慮することにしているが、すべての意思決定においてその代償もある、とGuy氏は言う。アップサイクル素材を使用するのでさえ利益相反があるが、顧客はその商品が台湾、韓国、中国やその他の国で生産させているのかを知りもしないし、また彼らはどんな環境で生産されているかも知る由もない。「我々自由貿易に認定される素材を輸入するかどうかについて、意思決定を行おうとしています。」と彼女は述べた。それは良い製品を輸入することと、既にここにあるものを利用することのいずれが良いのか選択するということを意味する。

これらのブランドの共通項は、何を基準に彼らが意思決定しているのか、公開されているということである。この意思決定のプロセスは会社のウェブサイト上で開示されており、「倫理」問題に不可避の厄介な問題も同様に明示されている。衣料品産業は、消費者のために閉鎖的なサプライチェーンを構築しているのに対し、カンボジアにおける多くの企業では、そのプロセスを明らかにしている。全体としてカンボジアの発展ペースは力強いものの、Dorsu社のような企業は、この国のプロセス全体の問題に対処するほどの影響力はない、とGuy氏は言う。

「私は縫製工場で働く人の数が年々増加していることについて、なお非常に失望を感じています。」と彼女は言う。「デザイナーや小さな宝石メーカーなどが年々増加していることは素晴らしいことですが、ファストファッションも同様に成長し続けているのです。」

カンポット州のオールドマーケットストリートにDorsuはある。Tonléはプノンペンに2店舗を展開しており、一つは110号通りとSisowath Quayのコーナーにあり、もう一つは155号通りの59Cにある。

Good Kramaの服は、オンラインショップか、Bassac Lane のPaperdollsで見ることができる。

 

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最終更新:2016年03月24日12:08

カンボジア:持続可能なファッションの萌芽(前)

一般の人々はカンボジア製の衣料品というと、数千人もの労働者が働く大規模工場のイメージを思い浮かべる。衣料品は一斉に縫製されて欧米市場向けに積み上げられ、不良品は埋め立てられるか、焼却される。

しかしこの産業に属する小さなグループが、このイメージを一新し、カンボジアでの衣料品デザインと製造のプロセスを改革しようとしている。環境に優しい技術を採用し、従業員には良い賃金や福利厚生を提供しながらも、これらの企業では国内外でその製品の販売をますます増加させることに成功している。

Good Krama社は、こうしたプノンペンの倫理的なファッションの流れに新規参入した企業であるが、都会のカジュアルウェアに特化し、カンボジア独特の万能布であるクロマーをアレンジした象徴的なチェックのスカーフを扱っている。同社では“クロマー”という社名にもかかわらず、スカーフを販売するだけでなく、Tシャツ、パンツ、帽子やドレスをデザインし、そのすべてにおいてクロマーのパターンを何らかの形で取り入れている。

「我々のコンセプトは伝統的な織物技術にモダンなデザインをブレンドすることであり、すべてクロマーに触発されて製造しています。」とフランス人であるが、幼年期のほとんどをサンフランシスコで過ごした、共同経営者のKatia Nicolas氏は述べた。「我々は真にカンボジア的な様式で、非常に昔ながらのプリントを取り入れたかったのです。」

カリフォルニア大学バークレー校において環境経済学の学位を取得したNicolas氏はまた、ファッション界にサステナブル(持続可能)デザインという考えを取り入れた。地球上のすべての企業で、それぞれ“倫理”の定義は異なるが、Good Krama社では主に調達に着目している。Good Krama社では可能な限り、タケオ州で主に女性の手で生産されるSomnangという手織りシルクと天然染料を使用している。地元で調達できない場合は、最先端の技術を使用して木材パルプを原料にした繊維の一種であるテンセルのような天然素材を輸入している。

環境に優しい方法で生産する衣料品には難しさも伴う、とNicolas氏は認める。もちろん製品価格に反映されるコストの問題もある。また可能な限り同社では、縫製工場からの廃棄物の再利用を意味する、アップサイクル素材を使用しているが、このことは一貫性のあるデザインを生産するために必要な、同一素材を十分に確保することが困難であることを意味する。

Good Krama社は今年1月にその衣料品販売を開始したばかりだが、既に海外、特にアメリカ西海岸から注文を受けている、とNicolas氏は明らかにした。「製品がどこから生み出されているのかを問う時代の流れが高まっています。」と彼女は言った。「そして人々はまた、世界でのファストファッションの影響力に気がついています。」

Good Krama社は、(例えば同社のスナップバックキャップが中国で生産されることを認めるなど)、そのサステナビリティ(持続可能性)における制限は緩やかなものであるが、プノンペンにあるファッションブランドであるTonléは、いわゆる「クローズド・ループ」生産システムを採用しており、そのすべての生産プロセスにおいて、環境に配慮していることを必須としている。 2008年にアメリカ人のRachel Faller氏が立ち上げたブランドから派生して2013年に生まれたTonléは、縫製工場からのアップサイクル素材のみをその原材料としている。

大量生産の衣料品製造を見てFaller氏は、この生産システムに膨大な廃棄物が発生することに気がついた。「私は全体の30~40%もの廃棄物が出ることに気付き始めました。」とFaller氏はポッドキャストのGreenblutで述べた。「廃棄物は原材料加工、裁断、最終の品質管理から発生します。またブランドは時には発注に対し、それらを不合格にしたりします。こういったプロセスから大量の廃棄物が生まれるのです。」

こうした廃棄物の一部は埋め立てられて炭素物を発生させる原因となったり、また一部はデザインの知的財産権の問題から焼却されたりする。これらに直面し、Faller氏と彼女のチームは、“廃棄物ゼロ”を目指すことを決めた。

このことが彼らを極端に走らせ、彼らは工場の不良品をリサイクルするだけでなく、自社の店舗で衣料品を生産する過程で必然的に発生するような小さな廃棄物までも使用している。彼らはそういった廃棄物を一つに編みこみ、バッグやアクセサリーを生産したり、紙を作ったりして、それらを店舗で販売している。同社では毎年1万キロ以上の布地を再利用することで、15万4000ポンドの炭素物の発生を抑えていると推計している。

Tonlé社は現在、世界でスローファッション界のリーダーとして認知されているが、ビジネスとしては依然として、カンボジアの衣料品産業のほんのわずかな部分を占めるにすぎない。同社のウェブサイト上に31名の従業員がリストアップされており、大半が地元出身者である。それに関連して、Good Krama社やまた別のスローファッション企業であるDorsu社でも直接的または間接的に、さらに数十人を雇用している。だか、それと対照的に、カンボジアの衣料品産業では約70万人もの労働者を雇用している。

 

(後編につづく)

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最終更新:2016年03月24日10:08

カンボジア:上場縫製企業Grand Twins社の業績不振

カンボジアで唯一の上場縫製企業であるGrand Twins International (GTI)は、昨年第3四半期まで低調な収益を計上していたが、2015年の第4四半期の収益も前年同期と比較して450%減という大幅な落ち込みを計上した。

3月17日に発表された四半期毎の報告書によると、台湾資本のGTIは10月から12月にかけて363万米ドルの損益を計上した。2014年同期の収益は103万米ドルであった。

2015年第4四半期の収入は1840万米ドルで、前年同期と比較して39%の上昇であったものの、収益は大きく減少したこととなる。

GTIに取材を試みたものの、17日中にコメントを得ることはできなかった。しかし、財政報告書によると、販売経費が2倍近くに跳ね上がっている。その内訳としては、直接原材料費が151%の増加、労務費と間接費も増加している。

第3四半期末の時点では、同社は健全な年間収益に自信を見せていたものの、2015年通年の税抜後利益は106万米ドルとなり、2014年の340万米ドルと比較すると減少となった。2015年の収入の伸びも低調で、前年比0.30%の増加であった。

第4四半期の収益の低迷により、一株あたりの収益は2014年の0.11米ドルから2015年は0.03米ドルに低下した。

前期の業績不振にも関わらず、カンボジア証券取引書でのGTIの株価は17日も4800リエル(約1.2米ドル)で変化はなかった。

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最終更新:2016年03月22日05:48

カンボジア:Kool As Uの創業者、自国のアパレル産業の将来を見据える

真新しいブティックの洋品店のショールームでOu Kosal氏は美しく、自身によるデザインの洋服が豊富に取りそろえられている棚を指さしながら、これがまだ将来の展開へのほんの一部分に過ぎないことを認めた。

「まだまだ成長中です」とKosal氏は自身の名前の文字を取って名付けられたアパレル会社であるKool As Uについて語った。19番通に2年半近く前に店舗をオープンしてからKosal氏は家賃コストと新しい場所で店舗を設けたいとの理由で11月に突然閉店した。そして208番通(51番通と63番通の間)にあるバーを友人が閉店する聞くや否や再出発のチャンスを求めて飛び付いたのだ。

地元の材料を使った普段着が主製品のKosal氏のデザインは高温のカンボジアに適しており、クメール様式のアパートの2階で手に入れることができる。氏にとっては5がラッキーナンバーのため、3月25日か4月5日にオープンの予定だ。店舗は通りからは見えないが、Kosal氏はすでにカンボジアの新進気鋭のデザイナーとして名を上げており、顧客が店舗を見つけてくれると考えている。

Kosal氏は自身の顧客基盤は地元の中産階級と外国人居住者との事実上半々だと言う。

「私のお客様の多くは(市場にあるものよりも)より品質が高く、(独創的に)デザインされたものを求めている中産階級の方々です」と氏は説明する。「お金はあるが海外まで行き買い物はしたくない人たちです」ショールームに飾られた衣服は標準的な仕立屋やセントラルマーケットで求めるものよりは高価であるものの、法外というわけでもない。材料やデザインによりズボンは一着ちょうど23米ドル、短パンは15米ドルだ。

他の企業から特別に注文された衣料品を仕立てる5人の従業員と小さな作業場からなるKosal氏の会社は氏の経歴を考えれば素晴らしいものだ。Kosal氏はクラチエ州の出身、1999年に高校を卒業した。当時はビジネスや財務分野の学位を提供できる大学は限られており、デザインに関する教育は前代未聞であった。

代わりにKosal氏はプラダやバーバリー等最高級な国際的な企業に調達を行う工場の取引担当として、カンボジアの巨大な衣料品業界を通し実践的な教育を受けてきた。10年間に渡り氏は直接注文、デザイン、製造の工程を見たのち、15年近く後になってようやく自身の洋服ラインを立ち上げる準備が整ったと感じたのだ。

「カンボジアは成長し始めている気がしたので、何か違うことを始めなくてはならないと思いました。自分自身で何か立ち上げたいと思ったのです」と氏は言う。

国内の工場で衣料品が製造されたのち世界の先進国に輸出されているのを目の当たりにしてKosal氏は地元のブランドを立ち上げるという目標を立てた。「カンボジアは主に世界に衣料品を提供している。なぜここで製造してここで販売しないのか」と尋ねた。

氏はゆっくりとだが、ポールスミス等の英国ブランドに発想を得たという光沢のあるデザインに魅了された贔屓の顧客層を築き上げた。同時に衣料品製造分野で豊富な経験を持つ衣料品業界に勤めていた従業員らから構成された自身の作業場は小規模の、主に国際的なブランドからの注文に対応するために拡張した。

今月2店舗目をオープンするのに合わせ、Kosal氏は衣料品のラインと作業場の2つのビジネスを近いうちに分離しなければならないと語る。氏はいつか大規模な衣料品工場と取引するほど大きな規模を持たないブランドに対応するために小さな工場を作りたいと願っている。

「(2つのビジネスを)一緒にしたくはありません。また他のデザイナーが私を宣伝しているようにも感じてほしくありません」と氏は説明する。「小規模に展開するデザイナーや企業を支援したいとの思いから会社を立ち上げたのです」

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最終更新:2016年03月18日06:01

カンボジア:プノンペン市の縫製工場で労働者の卒倒が続発

プノンペン市Por Sen Chey地区の縫製工場で3月7日午前、30人の縫製労働者が倒れ、入院した。この工場では3日前にも同様の症状で39人が倒れ、手当を受けている。

中国資本のChuo Chao Garment Factoryの経営者らは昨日、この件についてのコメントを拒否した。

しかし、国家社会保証基金の昏倒防止委員会のPok Vantha委員長は、仮調査の結果は、換気扇の不具合が原因であったことを示していると話す。

「トイレの悪臭が換気システムで室内に入っていました。工場に換気システムを変えることを要請し、工場側は月曜までに交換することを約束しました。しかし、まだ部分的にしか作業が済んでいなかったのに労働者を入れたのです」とVantha会長は話す。工場は11日金曜日に操業を開始するまでには換気システムの修理を行うと約束しており、倒れた労働者らも来週月曜には仕事に復帰するという。

先週4日に倒れた39人のうち15人はMoul Met診療所で治療を受けたことを同診療所のSem Sok Visal所長は明かしている。

「医師が診察を行い、低血糖値と低カルシウム値との所見でした。また、他の労働者が倒れるのを見たため患者はショック状態にありました」とVisal氏は話す。

労働者の権利擁護のためのNGOソリダリティセンターがまとめた今回の昏倒に関する報告書は、労働省の医学専門家が先週4日に工場を視察したことを述べている。専門家は工場の換気システムの見直し、特に換気扇をトイレから遠ざけるよう求めたという。

 

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最終更新:2016年03月14日14:07

カンボジア:労働省が最低賃金法を検討

労働省は先週開催された年次会合で、縫製産業の最低賃金決定において不透明となりがちな過程を体系化するため、法案の作成を検討していることを発表した。

詳細は未定であるものの、労働省のHeng Sour報道官は2月22日、この法律は最低賃金に関する現在の大臣令や条例より詳細な規定を伴うものであり、賃金決定のメカニズムを明確化するものであると話した。

Sour報道官はまた、この法律で最低賃金制度を他のセクターにも拡大することを想定していると述べたが、現在はまだ計画の初期段階であることを理由として、どのセクターを想定しているかについてはコメントしなかった。

「この法律はひとつのセクターを対象とするのではなく一般的なものですが、施行の際には、いくつかの条項で、政府が優先とする、例えば繊維・縫製・製靴等の低賃金のセクターについて言及することになります」とSour報道官は述べた。

カンボジアアパレル労働者民主組合連合のAth Thorn会長は22日、この最低賃金法は法案も作成されておらず、言及するのは早急であるとしつつも、どのようなものであれ、曖昧さ、不明瞭さを改善するのであれば好ましいと述べた。

「法案が通過すれば、政府、労使ともに従うことになりますから、よいことだと思います」と彼は政府、労働者、雇用者間がしばしば陥る緊張関係に言及しつつ、感想を述べた。

 

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最終更新:2016年03月08日12:00

カンボジア:プレアシアヌーク州の経済特区で労働力不足が問題に

プレアシアヌーク州の経済特区(SEZ)には製造工場やサービスを最大限度活用するための労働者が不足していると関係者は話す。

労働省が2月26日に発表したところによると、プレアシアヌーク州プレイノップ地区の経済特区の製造業全体で少なくとも1600人の労働者が不足しているという。労働省は、カンボジアは今後も熟練労働者の不足に苦しむこととなると予測している。

州労働局のYov Khemera局長は、政府はプレアシアヌーク州の労働力不足を認識しており、その原因のひとつは多くのカンボジア人がタイ等に仕事を求めて流出していることであると話す。

Khemera局長は、労働力不足は製造業セクターが拡大しつつあることの証左でもあると話す。「現在は熟練労働者についての懸念は得になく、一般的な労働者の確保が問題となっています」と彼は話す。

州労働局によると、経済特区の93工場の労働者の80%がプレアシアヌーク州の出身で、残りを他地域の出身者が占めている。

最高国家経済評議会(SNEC)のMey Kalyan上級アドバイザーは、特に政府が製造業への外国融資誘致に力を入れる現在、労働力と熟練労働者の確保は製造業の発展のために重要であると話す。

「カンボジアは近隣国より労働力人口が若いため、可能性があります」とKalyan氏は話す。しかし、熟練労働者の不足が問題であるとも指摘する。Kalyan氏は熟練労働者の不足でカンボジアが単純作業に依存するようになることを懸念する。

Kalyan氏、Khemera局長ともに、製造業者は労働者のスキル向上のためより多くの訓練を提供すべきであると話す。

Kalyan氏は、政府が労働力のスキル強化により注力すれば、カンボジアの地域内での競争力は向上するだろうと話す。

「カンボジアは農業社会から工業社会に転換しつつあります」とKalyan氏は言う。しかし、高い電気代、交通網の不備、熟練労働者の不足といった問題が解決されないまま残されているという。

労働省の報告書によると、2015年に縫製及び他の製造業で9万人が新たな職を得た。また今年、縫製労働者の最低賃金は月額128米ドルから140米ドルへと増額された。

Khemera局長は、カンボジア国内の賃金が上昇し、労働環境が改善すれば、海外で働くカンボジア人は帰国するであろうと話す。

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最終更新:2016年03月04日14:58

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