インドシナニュース

2015年10月 のニュース一覧

カンボジア:GMACが国際的企業に調達価格引き上げの呼びかけ

カンボジア縫製業協会(GMAC)はカンボジアで縫製製品の生産を行う世界的企業に対し、工場の財政改善のために製造コストを引き上げるよう呼びかけを行った。

縫製業協会ではまた、縫製業界の労働者らに対しても、最低賃金が月額128ドルから140ドルに上昇することに伴い、生産性を上げるよう要求したとカンボジアのメディアは報じている。

H&M、GapやAdidasといった世界的企業はカンボジア人労働者の最低賃金引き上げを歓迎しているとはいえ、縫製業協会ではこの最低賃金引き上げが2016年の受注に影響するのではないかと懸念している。縫製業協会では、人件費上昇による負担を吸収するため製造業者への支払いを増やすよう、労働組合も企業に対する働きかけを行うよう望んでいる。

フン・セン首相もまた、最近プノンペンの国立教育機構で行ったスピーチで、最低賃金の上昇によるカンボジアからの企業撤退に懸念を表明している。「ミャンマーでは労働者の賃金は67ドルに上昇、ラオスは約80ドル、バングラデシュの経済特区では75ドル、インド、ネパールも低賃金であるのに対し、あと数ヶ月でカンボジアの賃金は140ドルとなろうとしている」と首相は語った。

首相は続けて、国際的企業は労働力が安価な国で生産することを選び、カンボジアから撤退する可能性があると警告し、企業がカンボジアでの操業を続けるようにするためには、企業との交渉が重要であると強調した。

一方で、Levis Strauss、GapやAdidasなどのブランドは、人件費上昇にもかかわらずカンボジアでの生産を継続すると表明している。

 

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最終更新:2015年10月29日12:43

カンボジア:賃金が高すぎる?

数週間の時に激しい交渉を経て、今月初め、2016年の衣料品業界の労働者の最低賃金は140米ドルに上昇した。フンセン首相は個人的にはさらにこの数値を押し上げるべく介在しているとみられているが、新しいレートにより工場らがカンボジアから離れる可能性があると警告した。

「ミャンマーでは労働者らの賃金は67米ドルに、ラオスでは80米ドル、バングラデッシュの経済特別区は75米ドル、インドとネパールはまだまだ低く、カンボジアでは数カ月のうちに140米ドルに達するとみられています。」と首相は昨日プノンペンの国立教育政策研究所で行われたスピーチの中で述べた。

「ですからもしかしたら工場らはカンボジアから、より労働力の安い地域へ拠点をうつしてしまうかもしれません。しかし私たちは皆で協力してこれらの工場を国内に引き留めなくてはなりません。」

10月8日に発表した際、土壇場でフンセン首相が5米ドルの引き上げをした功績があったにも関わらずこの忠告は発表された。

米国を拠点とするSolidarity Centerの現地代表であるWilliam Conklin氏は、カンボジアの最大の輸出の稼ぎ手を盗もうとする熾烈な競合相手に関する忠告が、過去に良い結果につながったことはなく、一方で首相の5米ドルの介入が来たる2018年の選挙を見越した可能性があるとした。

「毎回同じことを言っている気がします」とConklin氏は言う。「(しかし)会社らが拠点を移しているという兆候はどこにも見当たりません。」

1月1日に施行され、衣料品業界の労働者らの基本給を100米ドルから現在の月当たり128米ドルに引き上げた先の最低賃金の引き上げの影響もまだ不明だ。

雇用主らは賃上げが大混乱をもたらすと警告したにも関わらず、商業省は2015年の上半期の衣料品の輸出は対前年比9%増加したと報告した。

その一方で、ILOの専門家らはデータから結論を導き出すことはしないようにと忠告したものの、6月に発表された国際労働機関の機関報告によれば今年新規に設立された工場は閉鎖された数を16上回った。

雇用主らは断固としており、衣料品業界における重要な課題が解決されない限り、来年の140米ドルというレートによってさらに多くの工場が拠点をうつすことになるだろうという。

「買い手がより多く支払わない限り、避けられない結果です。」カンボジア衣料製造組合事務局長のKen Loo氏は語った。

「生産性を向上させなければなりません、そして労働組合と手を携えて買い手がより多く私たちに支払うよう、圧力をかけていかなくてはなりません。」

それでもなお、Loo氏は買い手に価格の引き上げを求めることは「希望的観測」に過ぎないという。

「ほかの国から同じ製品をより安く購入できるのに、彼らはどうしてより多く支払わなければならないのでしょうか。」

現在までに来年の賃上げに対して公に支持を表明している海外ブランドはスウェーデンを拠点とする小売H&Mのみだが、今回さらにカンボジアの工場拠点を増やすかという質問には回答しなかった。

工場の作業現場では、業界の経済的な持続性ははるか遠いところにあるようだ。

衣料品関連の労働者らの中には、組合が要望した最低賃金の160米ドルから大きくかけ離れているとして不満を持つ者もいる。

組合の幹部らはこの件についてデモを行うかどうか、水曜日会合を行い検討する予定だ。カンダル州のTai Nanの工場で働く35歳のPun Sina氏は、多くの労働者が加われば参加を検討したいと述べた。

「(賃上げについては)満足していますが、労働者がより高い賃金を得ているとして市場の製品価格が値上がりすることについても懸念しています。」と彼女は述べた。

 

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最終更新:2015年10月23日05:49

カンボジア:縫製労働者の新最低賃金は140ドルに

カンボジアの報道機関が報じたところによると、カンボジア政府は縫製労働者の月額最低賃金を2016年1月1日から現行の最低賃金から9.4%アップとなる140米ドルとすることを発表した。

企業、縫製労働者、政府それぞれの代表者らによる交渉では、ほとんどが月額135米ドルとすることで合意した。フン・セン首相がさらに5米ドル上乗せすることを指示し、縫製・製靴労働者の新最低賃金は月額140米ドルとなり、8日間にわたる緊迫した交渉は終了した。

来年始めから、カンボジア全土の70万人の縫製労働者は現在の最低賃金128米ドルに12米ドル上乗せした金額を受け取ることとなる。

労働組合は政府の発表後もまだ160米ドルを主張する必要性を感じている。一方、縫製企業は最低賃金の上昇で作業効率と生産性も上がることを期待している。

カンボジアの縫製産業は同国の貴重な外貨獲得源であり、主に米国とEU市場を対象とした輸出額は毎年約50億米ドルに達する。カンボジアが生産する衣料はGap、Adidas、Armani、H&Mといった小売大手企業に輸出されている。

 

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最終更新:2015年10月15日11:58

カンボジア:児童労働との闘い

カンボジアは、2014年から児童労働と闘うための取り組みをわずかながら強化しているが、リソース不足や汚職がその闘いの大きな障害となっている、と先週アメリカ合衆国労働省が発表したレポートが報じている。

このレポートでは、カンボジアの反児童労働の取り組みについて、2013年と同じ、“ゆるやかな改善”とランク付けした。

このランクは主として、労働省による検査体制の強化によるところが大きく、児童労働を摘発するようトレーニングされた検査官の数は、2013年の35人から2014年の58人に増員された。

しかしレポートは、なおも重要な取組み不足が見られると指摘している。例えば2014年においては、児童労働の査察は首都圏のみで行われた。

「児童労働局は予算上の制約のため、首都プノンペンとその周辺でのみ査察を実施することが可能である。」とレポートに記載されている、と米国大使館は引用した。

しかし児童労働局のVeang Heang局長は昨日、その理由部分について否定した。

「我々は、地方の児童労働を管轄する地方労働局を設置しています。」とし、彼はさらに踏み込んだコメントをするには、省の許可が必要になると付け加えた。

このレポートによると、労働省は2014年に723箇所の査察を行い、613工場から46人の子供たちを解放し、2013年に153の縫製工場を訪問した実績に対し、(査察対象が)増加したと記載している。

一方でレポートは、カンボジア政府は、検査のガイドラインを示しておらず、「苦情ベースでは、有害な児童労働が発生していることが知られている場所を特定しておらず、また監視もしていない。」と述べている。

農業や漁業を含め、工場の外で働く子どもに対しては、反児童労働規制は全く強制力がない。

それにもかかわらず、このレポートでは、性的人身売買や奴隷など、児童労働の「最悪」と考えられる形態をターゲットとしたカンボジア政府の努力を賞賛した。

レポートによると、人身売買取り締まり警察は、このような形態の児童労働を取り締まるため、500人の警官を採用し、2014年に人身売買や児童買春で9人の外国人を含む56人を逮捕した。

人身売買取り締まり警察は101人の未成年の被害者を救出し、その後、社会問題・退役軍人・青少年厚生省に委ねた。

しかし、草の根レベルで児童の人身売買業者に取り組むにあたり、汚職がまだ残っている、とレポートは指摘している。

「裁判官は、加害者に懲役か罰金を科すかどうかの判断だけでなく、罰金の額も決めることができます。さらに一部、司法制度内部の高レベルの汚職により、課される罰則が一元的に執行されておらず、法律で定められた規制にも準拠していません。」

コミュニティ法学教育センターのコンサルタントであるJoel Preston氏によると、これらの問題の大きさを考えると、カンボジアが児童労働との闘いに勝利したか否かを判定するのは困難である、と述べた。

「それは単に衣料品セクターに固有の問題ではなく、教育、保健、公共サービスなど、広範囲にわたる改革が必要です。」と彼は述べた。

「児童労働は、子供たちを仕事に就かせようとする動機がある限り、対処すべき大きな問題です。」

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最終更新:2015年10月13日06:00

カンボジア:識字率向上のため、本嫌いだった歌手が縫製工場で読書キャンペーン

人気歌手Sokun Nisaは教育団体Siparの親善大使として、カンボジア国内で読書を広めるためのキャンペーンに参加する。

Town Productionに所属する歌手Nisaは、コミュニティや縫製労働者による読書を広めることでカンボジアの識字問題に立ち向かおうとしている。

彼女の最近の村落や縫製工場への訪問では、行く先々でファンの歓声が沸き起こり、笑顔が見られた。

Nisaは、彼女自身子供時代は読書が嫌いで世界を知らず、本好きであった友人たちが素晴らしい将来に飛び立っていくのに比べて遅れを取ったと親善大使として話す。

「私は読書が好きではありませんでした。でも様々な国を旅するようになると、読書好きの人々にたくさん出会いました」と少し後悔を含んだ笑顔で彼女は話す。

彼女は、Siparとともに工場を訪問し、縫製労働者である多くのファンに出会って驚いたという。

「私は彼女たちのために歌い、そして読書の良さについても話しました」

親善大使の仕事は無給だ。Nisaは社会の役に立ちたいだけだと話す。

「読書はとてもよいことですし、若い人も年長の人も皆、読書をして知識を深めていくことを勧めたいのです。親には子供に読書を勧めてあげてほしいと思います」と彼女は話す。

NisaはSiparと協力して読書を広めるための歌を作り、彼女自身が歌うことも計画しているという。また、この先もNisaは特に縫製工場での読書キャンペーンにより頻繁に参加することを計画している。縫製工場で出会った笑顔と熱意は彼女の心を温め続けている。

 

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最終更新:2015年10月09日12:00

カンボジア:縫製労働者の賃金交渉における「長期的な」鍵

6月にWilliam Conklin氏は、カンボジアの労働組合における総意と法的能力を確立するために働くNGO Solidarity Centerのカントリー・ディレクターに任命され、労働組合の指導者のための法的支援を行い、すべての産業に及ぶ国の最低賃金を設けるよう政府に働きかけている。今年度の賃金交渉において、(その要求は、業界が真に合意したいとしている額よりかなり多いが、)168米ドルの最低月額報酬を求めることを宣言しているカンボジアの衣料品業労働組合と共に、今週Audrey Wilson氏は、(交渉)成果の可能性や、業界の説明責任についてConklin氏と会談した。

 

あなたは理想的な合意数値として、いくらを予想していますか?

私は理想的な数値があるのか分かりませんが、労働者達は残業への依存度がとても高い状態にあります。縫製労働者は月200米ドル以上稼ぐことができていますが、自分の給料のかなりの部分を家族に仕送りしています。その部分は、生活に必須とするのか、どうでしょうか?あなた方はこの件について議論すべきでしょう。ただしそのことは、ここの縫製労働者にとっては前提条件です。昨年(最低月額報酬は)100米ドルから128米ドルへ大幅に増加しました。今年、(おそらく起こりそうにはないことでしょうが、)それらが20%、または30%上昇する場合、労働者はその金額以上に何かを交渉することは不可能なほどの大きな上昇となるでしょう。彼らはまだ、失われた時間を取り戻そうとしていますが、各年度の個々の数字に固執するよりもむしろ、長期的な戦略が非常に重要です。ただし、あなたがベース金額について検討しようとしている場合は、プノンペン、そして工業地帯で生活するためのコストを十分に考慮する必要があります。そのベース金額が低すぎる場合、私は労働組合の中で多くの不満が起きるだろうと考えています。

 

あなたは工場が説明責任、例えば工場の利益を正しく報告する義務を負う、と考えていますか?

私は製造業者には同情を禁じ得ません。彼らは厳しい利益率の下、顧客ブランドに約束を果たしてもらえなかったと感じているのではないか、と思います。不満の声はあちこちに挙がっています。しかし、労働者こそが最も強くしわ寄せを受けています。今後改善していくための最も有効な手段として、実質的な団体交渉権を保持する活動的な労働組合を持つことです。第三者による監視は有効ですが、費用がかかります。但し組合の場合、必要に応じて工場に異議を申し立てるには、十分(交渉力が)強くなければなりません。もしあなたが非常に不利な立場から交渉を試みようとしても、多くを得ることはできないでしょう。

 

縫製労働者の最低賃金が上がった場合、世界市場におけるカンボジアの競争優位性にどのような影響を与えるでしょうか?

それは半分しか入っていないグラスのようなものです。雇用者は、そのことがカンボジアを不利な立場にすると主張していますが、人々はいつでも数字を弄びます。隣国とカンボジアを比較し始めても、リンゴとオレンジ(の違い)のようなものです。カンボジアは決して一流の生産国になろうとはしていません。高水準の外国投資を受け入れるのみで、カンボジアの既得権益は多くはないのです。

 

あなたは来週、あるいは今後、交渉がどのように帰着すると予想しますか?

確かに雇用主は、彼らが何を望んでいるかを知っています。そして、それはあまり多くはありません。私は、政府が妥協案を作ることに介入しようとしていると思います。しかし妥協案どちら側も満足させないことでよく知られています。 私はH&MやGAPなど、真に重要なブランドが、役割を担うべきと思います。いくつかの交渉は、本当はブランドとメーカーとの間で実施されるべきです。しかし、労働者にとっては、まさに今この場が問題となっています。あなたがもし支払いに腐心し、生き残るために四苦八苦している場合、未来について話をするのは難しいということです。

 

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最終更新:2015年10月08日05:58

カンボジア:TPPは韓国との交易関係に悪影響か

韓国貿易投資促進局のMi-Ho Jon局長は、現在交渉中の米国主導の貿易協定である環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)はカンボジアでの外国投資家の動静に影響するかもしれないとの懸念をPost Plusとのインタビューで語った。

2008年のリーマンブラザーズ破綻は世界的規模の金融危機を誘発し、それ以降、韓国の投資家によるカンボジアを含む諸外国での投資は低調なままとなっている。

しかし、世界経済が金融危機から回復するにつれ新たな投資も進み、韓国人投資家の多くがカンボジアに戻り、縫製産業を含む地元産業の開発を進めるようになってきた。

韓国人投資家はカンボジアに大きな可能性をみており、投資額は2015年3月の時点で44億6000万ドルに達する。カンボジア開発協議会(CDC)の統計によると、韓国はカンボジアにおいて中国に次ぐ第2位の投資国となっている。

カンボジアの安価な労働力に加え、カンボジアはEU市場で「武器以外全て」スキーム(EBA)による特恵関税制度を享受できることが投資家には魅力であるとJon局長は話す。「武器以外全て」スキームはカンボジアを含む世界の最貧国49カ国の支援を目的に創設された貿易協定で、EU市場に武器、弾薬意外は全て無関税で輸出できる。

しかし、ベトナムは近日中に予定されるTPPの締結後は、カンボジアより優位に立つことになるだろう。ベトナムはTPP加盟で裨益が予想されるアジア太平洋地区の11カ国に含まれる。同時に、ベトナムはEUとの貿易協定に大筋で合意しており、近日中に最終合意に達すると予想される。ヨーロッパ、アメリカへの輸出時の特恵関税制度の適用を期待し、輸出製品の製造地として投資家はカンボジアよりもベトナムを選択することもありうる。

Jon局長によると、ベトナムが締結を見込む貿易協定によりカンボジアの競争力が低下し、韓国の投資家も新規投資に慎重になる可能性があるという。

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最終更新:2015年10月07日13:37

カンボジア:組合側は最低賃金要求額の減額で合意

縫製産業労働者の最低賃金についての交渉が継続する中、労働組合の代表者らは10月2日、企業側からの譲歩を条件に労働組合側の提案も軟化させることで合意した。

しかし、2日に開催された政府の労働諮問委員会への出席者らによると、カンボジア縫製業協会(GMAC)側からは譲歩は得られず、GMACは現行の月額最低賃金128米ドルから3.5%の賃上げという提示額を保持している。

労働組合側は今週、提示額を168米ドルとすることで合意している。これはいくつかの組合が求めていた207米ドルからは大幅な減額となる。

10月2日、自由貿易組合のアドバイザーであるMann Senghakは、要求額を再び下げることを決定したと話した。しかし同時に、企業側が提示額を上げることも要求した。

「組合側は増額割合を31.74%から27.8%へと下げ、提示額を163.58米ドルとすることで合意しました。企業側ももう少し譲歩できるはずです」とSenghak氏は話す。

「しかし今朝の会合では、企業側は提示額を上げませんでした。生産性や市場での競争などの問題を持ち出し、3.5%増額という姿勢を変えませんでした」

Senghak氏は、企業側が組合側の譲歩を考慮せず、提示額を上げない場合は、組合側も提示額を168米ドルに戻すという。

他の2名の組合リーダーである労働者運動共同組合のKen Chhenglang副会長、カンボジアアパレル労働者民主組合連合のAth Thorn代表はともに、企業側が高い提示額を出すのであれば、164米ドルを提示する計画に合意したと話す。

しかし、カンボジア労働組合連合のYang Sophorn代表は、その計画には合意できないと話す。「163米ドルまで提示額を下げたら、労働者らは十分な生活費が得られません」と彼女は主張する。

10月2日、カンボジア縫製業協会の代表者らのコメントを得ることはできなかったが、過去に彼らはインフレ率を上回る賃上げは不可能だとコメントしている。インフレ率は3-4%となっている。

 

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最終更新:2015年10月06日06:01

カンボジア:最低賃金は上げるのではなく、下げるべきとGMAC主張

縫製・製靴産業における最低賃金引き上げについての交渉が佳境を迎える中、工場経営者は月額128米ドルの最低賃金のいかなる増加も、近隣諸国との競争や、西洋諸国の消費需要の鈍化に直面している産業に深刻なダメージを与えるとして、一歩も譲歩するつもりがないようである。

「全面的に、我々は賃金を下げることを望みます。」と、カンボジア縫製業協会(GMAC)のKen Loo書記長は述べた。

Loo書記長は、どの程度の賃金の上昇であっても、前回の賃金上昇以降、利益を生み出すのに四苦八苦している工場に打撃を与えるとし、賃金がさらに上昇した場合、いくつもの工場が倒産するだろう、と述べた。

「我々は昨年既に賃金を上げたため、(今年さらに)増加させることを望みません。しかしもし政府が増加すべきとの方針を示せば、我々は従わねばなりません。」と、彼は述べた。 「その場合、もし賃金上昇をできないのであれば、工場を閉鎖せねばなりません。」

カンボジアの輸出を行っている全工場を代表する、カンボジア縫製業協会(GMAC)によると、工場経営者は、既に賃金について合意している模様であるが、まだそれを公表しないようである。

労働職業訓練省のHeng Sour報道官は、賃金はあくまでも雇用主と従業員の合意に基づくものであり、同省の役割は、スムーズな交渉を手助けすることにある、とした。

「重要な協業関係は、雇用主と従業員の間にあり、労働職業訓練省は単にデータにより両者の差異を示すのみです。彼らは内部協議の後で互いの賃金数値を示し合うことになるでしょう。」と、彼は述べた。

 

異なる数値

労働組合の間においても、どの程度最低賃金を上昇させるべきかについて、議論が活発化している。ある労働組合では、交渉のスターティングポイントとして月間177米ドルが適切であろうとする一方、他の組合では207米ドルを要求したいとしている。

カンボジア労働組合連合(CATU)のYang Sophon議長は、労働組合の中でも最低賃金をどの程度増額要求するかについてまだ方針が固まっておらず、昨日の一回の会議では要求値について合意することができなかった、と述べた。

「組合が検討した要求幅は、月間158米ドルから178米ドルでした。」と彼女は明らかにした。「この1時間の会議では我々は要求数字を固めることができず、また会議を続行することもできませんでした。」とSophon議長は述べ、次のように付け加えた。 「我々は、統一の賃金要求額を見出すのに、明日まで待ちます。」

彼女の組合では月間178米ドルを推しており、それが第三者機関による調査に基づいている、と述べた。

Sophon議長は、たとえ他の一部の組合の戦術に反対してでも、ほとんどの工場労働者にベストな生活水準を提供できるような共通の賃金水準に到達できることを望んでいる、と述べた。

「もし労働組合が従業員の利益のことを考えるならば、すべての組合員が常に望んでいる、まともな生活を送れるような、統一的な最低賃金水準に合意できるはずです。」と彼女は述べた。

工場経営者と労働組合の交渉は本日まで続く。経営者は、労働組合が金額に合意することを要求している。

(労働職業訓練省の)Sour氏は、もし彼らが合意できない場合、投票により金額を決定することを余儀なくされる、と述べた。

縫製・製靴セクターは、約70万人を雇用しており、カンボジアの輸出における最大のシェアを占めている。

 

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最終更新:2015年10月02日06:00

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