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2013年03月 のニュース一覧

カンボジアの縫製業、ほつれ始める

カンボジアが自立して、衣料産業をきちんと育成するとなると、国の規模やわずか1500万人の人口を頼みにするのではないだろう。しかし、一連のストライキが先週末、縫製業界の最低賃金の20%上昇でケリがついたとき、リーバイストラウスやギャップやH&Mなどの世界的に認知されたブランドは、カンボジアが最も費用対効果に優れた選択肢でありつづけるかどうか見極めなくてはならなくなった。

縫製工場の労働者の最低賃金は61米ドルから75米ドルに上昇し、5月1日から健康手当5米ドルもカバーしなければならない。しかし、2008年の急激なインフレは、未回復の労働者の暮らしに食い込み、労働組合役員の中には昇給は十分でないと言う者もいる。会社経営者らを代表するカンボジア縫製業者協会と、約35万人の、主に女性の労働者からなる組合との間には、政府が介入して解決策を提示し、ストライキは終結した。

国連の国際労働機関によると、カンボジアはその位置と最小労働基準の順守に関する評判のため米国と欧州連合に輸出するアパレル・メーカーの特恵国となった。1990年代前半に始まり、縫製業は現在、輸出総額の70~80%を占める。しかし、それは良いニュースばかりではない。世界的財政危機が2008年に西欧市場での購買需要を低下させたとき、縫製工場は、約7万の雇用を削減したが、これは1年あたり40%成長していた産業にはかなりのショックだった。

輸出はほとんど回復したが、法令順守に関する評判を維持しなければならないと、ストライキが突発したとき工場側は悟った。その間、一連のスキャンダルがカンボジアの評判に穴をあけた。小売業者ウォルマートとH&Mへの商品供給工場は今年3月上旬未払い給料とやむを得ず11月に工場稼働停止した際に職を失った労働者に対する補償を行い、約14万5000ドルかけて解決した。

繊維産業の労働者の賃金に対する要求は留まりを知らないように見える。ILOの産業モニターであるBetter Factories Cambodiaは、2011年11月から6ヶ月間に136の工場を観察し、従業員の差別19%、わずか半数の産休、2/3のみ安全衛生手当支給、児童労働10件などを認めた。2012年に国の特別指定仲裁協議会は、およそ10万人の労働者にかかわる繊維産業での230件の集団労働争議を扱っている。

最近の混乱にもかかわらず、製造業者らは良くやっている。EUへの輸出は2011年におよそ70%成長した。地元マスコミによれば、衣料品の総輸出額は、2012年に9%伸びて46億1000万ドルに達した。

しかし、カンボジアの衣類製造を評価する報告書の中で、ILOは厄介な弱点を示している。 縫製産業は、典型的な労働集約産業であり、労働者の熟練度を必要とせず、そして、報告書では「これまで、縫製業には付加価値の高い製造形態への発展可能性はほとんどなく」、特に賃金上昇に直面して、持続性について疑問を持つとされている。

外国投資の引き上げ、中国などの低賃金労働力のある国への移転が起こると、カンボジアの経済はダメージが大きい。日本貿易振興会によるレポートによると、街に出稼ぎに出た縫製工員から田舎の家族への送金はカンボジアの人口の約20%を支えている。

工員への賃金上昇をほとんどの組合が歓迎したが、80米ドルの月給というのは、大体ニューヨークかロンドンで販売されるジーンズ1着分相当である。しかし、カンボジア政府は、それほど縫製業を当てにし続けるなら、政府はさらにこの産業を発展させる計画を持っていなければならない。

 

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最終更新:2013年03月27日06:00

カンボジアの縫製工場の最低賃金、今年5月より75ドルに引き上げ

社会福祉省が発表した文書によれば、カンボジアの縫製労働者は2013年5月1日より1ヶ月あたり75米ドルの最低賃金を受け取ることになる。

社会福祉相 Ith Sam Heng氏が署名した声明によると、政府は、当初、衣料品及び履物縫製労働者の最低賃金を1ヶ月あたり現在の61米ドルから73米ドルまで上げるつもりだったが、フン・セン首相の指図で、月給は75米ドルに引き上げられ、加えて健康手当5米ドルが支給されることになった。

声明には、労働諮問委員会が労働法に従い賃金の上昇の過程を完了するとされている。

健康手当を含めた最低賃金を80米ドルまで引き上げるというは最終決定であり、労働諮問委員会は来週すべての利害関係者との会合を開くと社会福祉省のストライキ解決委員会は述べた。

幾多の組合とカンボジア縫製業者協会(GMAC)との代表者間で何度も交渉が行われたが、うまくいかず、ようやくこのたびの発表に辿り着いた。

先月行われた2日間の会合では、カンボジア縫製業者協会(GMAC)が最低賃金を72米ドルまで引き上げてもかまないと考えていた一方で、組合側は1ヶ月あたり100米ドルへの賃金引き上げ要求に固執した。

カンボジアのアパレル産業は30万人以上の労働者を雇用し、そのうちの90%以上が女性である。

 

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最終更新:2013年03月25日06:00

カンボジア:縫製業への投資強化

3月13日のカンボジア開発評議会(CDC)の報告書によれば、2012年にカンボジア政府は103件の縫製工場建設投資案件を承認、投資総額は合計6億6000万米ドルで、対2011年比で、案件数で倍増、投資金額で3倍増となった。

承認案件数は、縫製工場82件、靴工場13件、靴下・手袋工場4件、紡績・織布工場4件である。

経済専門家によれば、経済危機や同地域の近隣他国における労働者の最低賃金の引き上げが、カンボジアへの縫製工場や皮革工場建設への投資を誘導したものと考えられている。

若年労働力が豊富で、人件費は廉価なうえ、主要市場輸出について特恵関税を受けられることから、外国人投資家は近隣諸国からカンボジアへ工場を移転する傾向にある。

縫製品や皮革製品の輸出はカンボジアの外貨獲得手段の一つで、同国が何年も安定した経済成長を達成するには欠かせない。

世界銀行(WB)の推計によると、カンボジア経済は2012年には6.6%成長し、今年は成長率が6.7%に達する可能性がある。

一方、カンボジア政府は、衣料品の輸出において2013年の7.3%の成長率、輸出額で約50億米ドルを掲げており、対2012年比で7%近い成長を期待している。

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最終更新:2013年03月21日06:00

カンボジア縫製業者協会(GMAC)と労働組合、最低賃金の問題解決の道見えず

カンボジア縫製業者協会(GMAC)と労働組合は、賃金討論で互いに妥協する必要があると社会福祉省の労働争議解決委員会副書記Vong Sovann氏は言う。

賃金交渉を監督している職員は、1カ月あたり61USドルの既存の最低賃金は非常に低く、縫製労働者は賃金における引き上げを求めているが、ほとんどの工場の経営者には、この引き上げは許容できないとプノンペン・ポストは報じた。

直近の交渉では、組合側は120米ドルから100米ドルまで彼らの要求を引き下げたが、カンボジア縫製業者協会(GMAC)側は6米ドルの上昇を認めるだけで、交渉は物別れに終わったとSovann氏は述べた。

再び、今週の政府との会合で、カンボジア縫製業者協会(GMAC)は既存の賃金体系で認められている健康手当を除くことで、70米ドルか75米ドルに引きあげるオファーを提示した。

Sovann氏は、ことによると組合側は要求を90米ドルまで抑えることも考えており、カンボジア縫製業者協会(GMAC)側は70米ドル以上まで認めそうだと示唆した。

しかしながら、カンボジア縫製業者協会(GMAC)総書記Ken Loo氏は、縫製工場経営者側には1ヶ月あたり90米ドルを支払う余裕がなく、次期交渉の目処もたたず、解決への道は見えないと言う。

その間、カンボジア衣料労働者民主組合連合代表Ath Thorn氏は、組合では要求を100米ドル未満に下げることはできてないという意思を明確に表明し、この要求が認められないなら、労働者はストライキに訴えるとした。

100米ドルという金額は生活費の上昇から出てきたもので、労働者が生活するにはどうしても満たす必要があると彼は言う。

また、最近プノンペンで開催した2日のアジア最低賃金会合でも、カンボジアの縫製産業での最低賃金について議論した。

会議に参加した、インドをベースとするNew Trade Union Initiative総書記Ashim Roy氏は、100USドルへの引き上げはカンボジアから衣料品の調達をする会社に悪影響を与えることはないと言う。

バイヤーがバングラデシュに移ることもないし、ミャンマーが衣料産業を発展させるにはまだ3、4年くらいはかかるだろうと彼は付け足した。

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最終更新:2013年03月12日06:00

カンボジアのアパレル市場、古着輸入は新品の10倍

経済財政省の統計によれば、カンボジアは昨年年初から11ヶ月で6150万米ドル相当の中古衣類79,217トンを輸入し、これは対前年比2%増加している。

輸入中古アパレルは、輸入された新品衣料のおよそ10倍の量である。

2012年1月から11月まで、カンボジアは8,134トンの新品衣類を輸入したが、これは260万米ドルに相当する。

成長しつつあるカンボジアの中流階級は、中古アパレルには新品衣料と同等の品質がありながら、はるかに低価格(しばしば新品衣料品の約10~40%の価格)で買えると気付いていることが、この中古衣類輸入の驚異的なボリュームという結果を導いていると、業界アナリストは考えている。

カンボジアには約450~500のアパレル製造業者があるが、主として輸出市場向けに生産している。

 

 

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最終更新:2013年03月06日06:00

カンボジアの縫製工場労働者、ハンストのかまえ

プノンペンのキングスランド縫製会社の少なくとも700人の縫製労働者が、会社経営者から補償を要求するためにハンストを行うのを計画している。また、労働者は、政府とバイヤーに問題解決に手を貸すように要求している。キングスランド縫製は2012年12月下旬に労働者らに通知なしで工場を閉鎖した。

「私は10年間ここで働いていますが、雇い主は私たちの補償を支払っていません。今日私たちは、補償を要求し、そして、食事、電気、水道使用、子供の学校のための費用が支払われるのを待っています。政府やバイヤーらや組合が、すぐ私たちの問題解決に協力してくれることを願っています。」と労働者は言う。

今日、ウォルマートやH&Mなどのバイヤー、労働者、および労働組合は、交渉の席につくことになっている。キングスランド縫製(カンボジア)はプノンペンにあって、ベビーウェア、ニット・シャツ、パジャマや下着を生産していた。キングスランドのオーナーは香港投資家であると労働者は言う。

昨年、カンボジアは、40億米ドルの衣類や履物を、EU、米国、日本、韓国、カナダなどの国に輸出した。繊維業界は40万人の労働者を提供し、その大部分は農村地域出身の女性である。そして、繊維産業は、農業、観光、建設に次いでカンボジアの経済成長の4本柱の1つである。

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最終更新:2013年03月05日06:00

カンボジアの縫製工場経営者と労働組合は最低賃金引き上げの合意に達せず

カンボジア衣料品及び履物メーカーは、2013年の労働者最低賃金を11米ドル引き上げることで同意したが、この申し出を労働組合は「受け入れるのは低すぎる。」として拒否した。

カンボジア衣料製造協会(GMAC)会長Van Sou Ieng氏を代表とする工場経営者側は、火曜日にカンボジアの労働組合の代表との会合で経営者側は労働者の1ヶ月あたりの最低賃金給与を現在の61米ドルから72米ドルまで上げるのに同意したと発表した。

しかしながら、労働者側を代表するカンボジア労働組合連合代表Rong Chhun氏は、食物と燃料の価格が急上昇して、労働者の生活水準に大きく影響する中、賃上げレベルは低すぎて受け入れられないと述べた。

「労働者1人1ヶ月あたりの最低賃金120米ドルという当初の要求に固執せざるを得ません。」と彼は会合の後に電話の上で新華社に語った。

両者は、社会福祉相 Ith Samheng氏及び労働相Vong Sauth氏の仲立ちで同移転を求めて交渉を続けることに同意したと彼は述べた。

カンボジア最大の労働組合労働者自由貿易組合会長Chea Mony氏は、120米ドルという最低賃金が認められなければ組合は集団で抗議運動を展開すると警告した。

衣料産業はカンボジア最大の外貨獲得産業で、300以上の工場があり、約335,400人の労働者を雇用し、そのうち91%が女性である。

商業省の報告では、カンボジアは昨年、対前年比8%増の46億米ドル相当の繊維製品を輸出した。

米国と欧州が2大輸入市場で、他にはカナダ、日本、韓国、中国などにも輸出している。

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最終更新:2013年03月01日06:00

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