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ベトナム: 新型コロナへの対応より中国からの生産拠点移管がさらに進む可能性大(前)

世界経済は中国へのサプライチェーンの依存度を低くすることを目指しているため、ベトナムの新型コロナウイルスへの対応は、ベトナムを魅力的な投資先にする可能性がある。
ベトナムの人口は9600万人を超え、中国と国境を接しているにもかかわらず、ベトナムではこれまでに新型コロナウイルスの発症は288件しか記録されておらず、死者はゼロである。一方、昨年発症地となった中国では8万3000人近くの発症および4600人以上の死者が記録されている。
計画投資省のNguyen Chi Dung氏はNguyen Xuan Phuc首相との土曜日のオンライン会議で、ベトナムの新型コロナウイルスの封じ込めは非常に効果的で、国の投資環境にとって有利に働き、経済回復を助け、ベトナムをグローバルなステージでの新たな位置に動かすことになる、と述べた。
国会の経済委員会による最近の報告によると、新型コロナウイルス禍でのベトナムの安全性への信頼のため、海外投資家はベトナムへのシフトを検討しているという。間違いなく、米国と韓国のテクノロジー企業は最近、脱中国・生産の多様化を推進しており、一部の企業はベトナムを選択したと報告書は述べている。
たとえば、日経アジアレビューレポートによると、Apple社は今四半期に300〜400万個のワイヤレスイヤホンAirPods、またはクラシックAirPodsの総生産量の約30%をベトナムで生産する計画を立てているという。また、ベトナムで数百万台のAirPodユニットが生産されるのはこれが初めてである、と加えた。
さらに、ロイター通信は3月、サムスンがハイエンドのスマートフォン生産ラインの一部をベトナムにシフトすることも検討していると同社広報担当者より引用し報じた。
機会をつかむ
新型コロナウイルス収束後、海産物の生産・輸出は増加すると予想されていると、ベトナム水産加工輸出協会(VASEP)のTran Dinh Hoe事務局長は語った。新型コロナウイルス収束後、食糧、特にシーフードの需要は劇的に増加する可能性があると同氏は述べた。
Hoe氏は、ベトナムの水産物生産における主な競争相手であるインドやエクアドルなどの国々は、感染症を抑制するために検疫と封鎖措置を課さなければならず、それにより彼らの生産と輸出は約50%程削減するだろうと述べた。
同氏はまた、インドネシアやタイなど、水産物生産・輸出が約30%削減する可能性がある国でも同様のことが言えると語った。
主要な競合国がベトナムと比較して新型コロナウイルス収束後の生産回復の遅れに直面すれば、それは我々にとって巨大な機会となるだろうとHoe氏は述べた。
VINATEX会長のLe Tien Truong氏は、繊維産業についても、収束後から徐々に需要が増加すると予想されていると語った。そのため、繊維産業を含む生産事業は、軌道修正を行い、この機会をつかむ準備をしなければならない、と同氏は語った。
(後編に続く)

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最終更新:2020年05月12日

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