インドシナニュース

ベトナム:1800億ドル市場から撤退する外資系小売業者――なぜ?

最近、いくつかの外資系小売業者がベトナムを離れた。これは小売市場がもはや魅力的ではないからだろうか?

ある報告書によると、ベトナムの近代的な小売市場は依然として比較的小さく、食料雑貨や伝統市場から構成される伝統的な小売チャネルの約20%を占めるにすぎない。9000万人以上の消費者を抱えるベトナム市場は魅力的であり、小売業者にとって大きな可能性がある。

Kantar WorldpanelNguyen Huy Hoang氏は、一部の外資系小売業者がベトナムを離れるのは正常なことであり、その理由はたくさんあると述べる。彼らがベトナムを去るのは、満足のいく利益をもたらす適切なビジネスモデル・戦略が見つからないからだが、いつか戻ってくるかもしれない。

2013年、日系の小売業者であるファミリーマートがベトナムを去り、タイの富豪の手に落ちB's martになったが、ファミリーマートはわずか2年後にベトナムに戻ってきており、急速にネットワークを拡大している。

一般的には、ベトナムは外資系小売業者にとって大きな可能性を約束する魅力的な市場であり続けている。ベトナムの小売市場では、国内小売業者(Saigon Co-opVinmartBach Hoa Xanh)と外資系小売業者(Big CLotte Mart、イオングループ)の間で激しい競争が起きている。

ベトナムの消費者の嗜好の理解と急速に変化する購買行動は、小売業者にとって大きな変化である。加えて、ベトナムの消費者のオムニチャネルショッピングとして、小売業者は消費者ニーズを満たすために異なる小売モデルを作ることに迫られている。消費者は商品に関する情報をチェックした後で実際の店舗に行って商品を購入できるし、その逆も可能だ。さまざまな購買層がそれぞれ最高の体験を得られる小売モデルを選ぶだろう。

小売業者は、合理的な長期的事業戦略を持ち、できるだけ多くの消費者にアプローチするためにチェーンモデルを多様化する必要がある。

例えば、Vinmartは仮想スーパーマーケットチェーンScan&Goを導入した。それに先立ち、Saigon Co-opScan&Goを導入していたが、現在では停止している。Tikiは定期的な自動配達、すなわち「購読モデル」を持っている。消費者は「Tap Hoa BB」を利用できるようになった。これは食料品店と消費者をアプリでつなぐモデルであり、この仕組みでは、消費者はBBの食料雑貨ネットワークのメンバーである家の近辺の食料雑貨店にて、どんな商品でも買うことができる。

Hoang氏は、消費者の購買行動やトレンドは、オートバイ文化やテクノロジー、Eコマースの急速な発展に大きく左右されると述べる。また、ベトナムの小売業者が外資系に比べて優れている点については「国内市場や消費者に対する理解が進んでいる」 と述べた。さらに、外資系小売業者は、事業を立ち上げ、新しいスーパーマーケットを開くために複雑な手続きを踏まなければならない。統計総局は、小売市場の価値は2020年までに1800億米ドルになると予測している。



ベトナム ジャンル:
最終更新:2019年08月12日

このページのトップへ戻る