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ベトナム:縫製労働者は週50ドルを稼ぐのに苦難(後)

(前編より)

 

長く険しい道

「多くの労働者が、十分な生活収入を得るために残業をしなければならない、と私に話しました」と、Union Instituteの元代表で、国民給与評議会の元メンバーでもあったVũ Quang Thọ氏は言う。しかし、残業による労働者の健康被害は深刻であり、その53%が医療や投薬を受けることができず、雇用のために健康を犠牲にしている。

「したがって、他の援助政策に加えて最低賃金を引き上げることが不可欠です」とThọ氏は述べる。研究者たちは、労働者の賃金を1%引き上げることは、雇用主が抱えている大きな経済的負担にはならないだろうと計算している。現実には、これはそれほど簡単ではない。

元労働省代表のTống Thị Minh氏によると、ベトナムの繊維産業は製造業が中心となっている。従業員の賃金の1%を上げると、製造コストは34%上がる。製造コストが業界収益の92%を占めるため、利益は賃金上昇によって減少してしまう。

縫製工場は行き詰まりに直面している。コストが上がる一方、消費者への小売価格は下がっている。工場の購買交渉力は他の供給業者との激しい価格競争と張り合えるものではないため、企業は価格を低く抑えるために労働者に負荷を与えている。

「泥沼化している競争を防ぐためのコミットメントが優先されるべきです」と、Minh氏は主張する。「新規自由貿易協定(FTA)と環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)には、ベトナムの縫製企業に価格折衝のより良い機会を提供するという行動規範が含まれます。縫製会社はまた、社会的責任を共有し、労働者が賃金の引き上げを要求できるようにすることを求められています」と彼女は付け加えた。

しかし、その道は長く険しい。

「縫製労働者がふさわしい生活賃金を享受するには、少なくとも5年から10年かかります。今でも少なくとも最初のステップは踏み出しているでしょうが。」とUnion Instituteの責任者であるVũ Minh Tiến氏は述べる。

しかしHoaさんの場合はそれを待つことができない。彼女は現在35歳で、縫製労働者の平均年齢は30.4歳であり、離職率は年間約40%に達する。

「私は、自分の賃金が低すぎること、労働条件が悪いこと、私の健康状態が悪くなっていることをすべて知っています。」と、彼女は無力感に包まれながら言う。



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最終更新:2019年03月13日

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