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ベトナム:国際フランチャイザーが進出に意欲(前)

今後数年にわたり、国際フランチャイザーにとってベトナムがその存在感を増していくことが予想されている。

韓国最大のコンビニエンスストアチェーンであるGS Retail社は、ベトナムのランジェリー・下着の大手小売であるSon Kim社と合弁でフランチャイズ事業を立ち上げ、今年1月にホーチミン市で初となるGS25ベトナムをオープンさせた。GS Retail社にとってベトナムは最初の海外市場であるが、他の新興市場と比較しても消費が急激に拡大しているため、10年以内に全国に2500店舗を展開する予定としている。

「コンビニエンスストアは商品の販売だけでなく、食品の流行の創出や文化イメージのプロモーションを行っています。」とGS25ベトナムのYun Ju Young COOは述べた。「我々のプライベートブランド“You Us”は、学生や会社員などの若者の間で人気を博することになるでしょう。」GS Retail社は、フランチャイズビジネスを通じてベトナムに進出した多くの外資系ブランドの中の1つである。



新規参入

2017年のトップニュースは、ベトナム市場に7-ElevenH&Mが進出するというものであった、とRetail & Franchise Asiaの代表でWorld Franchise Associatesの創設者兼CEOである Nguyen Phi Van氏はVietnam Economic Times誌に対して述べた。台湾、韓国、シンガポールなどその他の国々のブランドも、注目度は劣るものの次々とベトナムへの進出を果たしており、経営成績の面においてはより良い成果を上げているという。「我々はいくつかのブランドの立ち上げに関する署名に立ち合い、それによって2018年には最初の店舗やセンターがオープンしました。」とVF Franchising Consulting社のSean T. Ngo CEOは述べた。こうしたブランドには米国資本のRocky Mountain チョコレート工場、台湾資本のPresotea、シンガポールの資本のJumbo Seafood、香港資本のThe Edge Learning Center、そしてGS Retailなどが含まれている。

ベトナムは世界で最水準のGDP成長率を誇っているとNgo CEOは指摘した。Goldman Sachs社が、2050年までにベトナムがトップ10の経済国に仲間入りすると見込んでいることもあり、フランチャイズ各社はベトナムの消費者支出、とりわけ食料品や飲料事業(FB)に大きな商機を見出している。近年ではオンラインショッピングも盛んになってきており、その点もSonKim社がコンビニエンスストアビジネスに進出し、小売ビジネスモデルを近代化することを決めた理由の1つである。

ベトナムは、米系経営コンサルタント会社A.T. Kearneyが発表した2017年の世界小売開発指数(GRDI)において、前年から順位を5つ上げて6位となった。このレポートによると、コンビニエンスストアやミニマート事業が急成長を遂げているという。事業に有利な政府の施策や、都市化、中産階層の増加、そして人口構成が比較的若いことが、外資系小売業者にとってベトナムが魅力的に映る理由となっている。こうして近年Circle KMini StopShop&Goなどの海外の大手コンビニエンスストアチェーンの存在感が、フランチャイズを通して市場に増してきている。

ベトナムにおいて食料品・飲料部門が、国際フランチャイザーにとって最も一般的ビジネスであり、教育と小売部門がそれに続いている。「この傾向はサービスを提供するフランチャイズが浸透するまで、今後3年間は続くでしょう。」とVan氏は述べた。ベトナムは、米国大使館商務部による米国フランチャイズビジネスの主要ターゲット市場12か国のうちの1つとして認識されている。ヨーロッパ、オーストラリア、北アジアのフランチャイズビジネスの注力度からも、同様の認識が見てとれる。こうした点を鑑みて、ベトナム企業がその可能性を認識するよりも前に、今後3年間で国際フランチャイズ・システムにおいてベトナムはその存在感をますます高めていくことになるであろう、と彼女は続けた。

商工省によると、2月にベトナムでは195以上の外国ブランドが登録されたという。「我々は、2018年には市場はさらに1520%拡大すると期待しています。」とNgo氏はVietnam Economic Times誌に述べた。



(後編につづく)



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最終更新:2018年04月14日

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